これまでコーヒーや紅茶の福袋は紹介することが多かったけど、意外とやってなかったのが「緑茶」の福袋。
デパートの地下の「伊藤園コーナー」で福袋を売っているのを発見。産地別にお茶が入ってるらしい。
年のせいか、最近、和菓子を食べる頻度が増えてきたし、大人になると、親戚づきあいなんかでお茶を煎れる機会も増えてくる。いっちょ買っとくか……。
・伊藤園福袋(3240円)
銀座の松屋デパートで購入した伊藤園の福袋。
3240円で5500円相当のお茶が入っている……と店員さんから説明を受けた。
福袋のパッケージが和なのにどことなくモダンでかっこいい!
入っていたのは以下のアイテム
・一番茶めがみ ほれぼれ (1782円)
「モンドセレクション2022 金賞受賞」
「ジャパニーズティー・セレクション・パリ2022 銅賞受賞」
と書いてあり、値段も一番高い伊藤園の看板銘茶とのこと。鹿児島産のお茶で、濃厚な味わいと甘い香り立ち、余韻が特徴。
・今年いちばん おくゆき (1404円)
味・香り・水色(すいしょく)のバランスを整えた、静岡県産一番茶のオリジナルブレンド。うまみと渋みの調和が魅力。
・一番摘み緑茶 きわめ (1182円)
やわらかな国産一番茶を使用したブレンド茶葉。爽やかで軽やかな味わいが特徴。
・ふんわり香る静岡煎茶(1188円)
こちらも静岡茶で日常使いにおすすめの茶葉らしい。上品な渋みと口の中に広がる旨みが特徴とのこと。
・干支の置物
今年の干支である辰の置物。金屏風や台座が付いていて、芸が細かいぞ!
茶葉合計 5556円
店員さんが言った通り、5500円相当だった。食品系のなかではなかなかお得なほうかな?
・お茶の産地で飲み比べてみよう
案外、その土地ごとのお茶の特徴とか、よく分かってない気がする。
せっかくなので、鹿児島茶の「ほれぼれ」と静岡茶の「おくゆき」を飲み比べてみることにした。
この伊藤園の茶葉のありがたいところは、裏面にお茶の煎れ方が詳しく書いてあること。
旨味を楽しむならお湯の温度は70度で1分浸出。
香りを楽しむならお湯の温度は90度で30秒浸出。
そういえば昔、働いていた会社の社長に「お茶が薄すぎる、てめえ茶葉をケチるんじゃねえよ」と怒られたことがあったな。
しっかり適量の4gを計ってみると、たしかにいつも自分でお茶をいれる時より茶葉の量が多い。
社長、あんときはすみませんでした。
・実際飲んでみると
今回は温度調整がしやすい高温抽出で味わいや色の違いを比べてみた。
まず鹿児島茶の「ほれぼれ」は、開けた瞬間に旨味を感じるような独特の香りがした。
実際に抽出した色も、鹿児島の「ほれぼれ」は黄色みがかった深い緑。渋みはそこまでなくて、旨味や甘さが口いっぱいに広がる感じ。なんというか、じっくり深い……。
いっぽう、静岡茶の「おくゆき」は封を開けると青々とした爽やかな香り。
青みがかった明るい緑で、飲み口は爽やか。渋み、香り、色、どれをとってもバランス型という感じ。そして、飲んだ後しばらくすると、喉の奥の方からふわっと甘みが出てきた。
こうやって説明を読んで飲み比べてみると、産地ごとの違いが分かってなかなかおもしろかった。しかし個人的には、コーヒーや紅茶よりも緑茶の方が味や香りの違いが繊細な気がする。
産地によって苦味や酸味がはっきり出るコーヒーや、香りが異なる紅茶に比べると「緑茶は絶対ここの産地じゃないと!」というこだわり派が少ないのもそういうところかもしれない。
お米の産地なんかもそうだけど、こうしたお茶の類は一杯だけ飲むよりも、毎日飲んでみて食事との合わせやすさや、好みの味が分かってくるものだと思う。
日常的にガンガン消費して、違いが分かる女を目指そうかしら。
参考リンク:伊藤園
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
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