ジャンボ! 今回のネタは社会派ドキュメントかも。畑を荒らす猿を追いかけてみた結果……という記事である。
というのも、オレの妹んち、農家なのね。なので畑があるんだけども、野猿の被害に悩んでいるんだ。
そこでいっちょ、オレが猿撃退にチャレンジしてみたってわけ。
カンバ族の農家は、毎朝6時に起きる。そしてすぐさま畑に行き、猿が来ていないかチェックする。
その後は、畑近くの森も調べる。猿は森からやってくるからね。
薮に石を投げたりして様子をうかがう。ガサっと動いたら、そいつは猿だ。
この日、オレは朝から妹の畑の様子を見に行った。
妹の息子(甥っ子)と一緒にだ。
さすが農家の子供、最も猿がいる場所を教えてくれた。だが、彼は言う。
「ナメてかかるとケガするよ」
実は猿が戦闘力高めなことは知っている。
よって、オレは2匹の犬を従えているのだ。
そしてオレと甥っ子は、森の中や、藪の中、隅から隅まで確認した。しかし猿は見つからなかった。
──と、その時、甥っ子が口を開いた。
「猿が来るかもしれないし、来ないかもしれない」
そんなことはわかってるし、まさにその状況が今なのだが……と思ったが、事実といえば事実なので黙っておいた。まだ小さな甥っ子だし。
その後も探索を続け、森をグルリと一周した後、甥っ子はこう言った。
「今日、ぼくは猿を見ていない」
そんなことはわかってるし、まさにその状況が今なのだが……と思ったが、事実といえば事実なので黙っておいた。まだ小さな甥っ子だし。
これにて探索は終了。2匹いた犬のうち、1匹は農場に残し、残る1匹は連れ帰って、首のベルトに鎖を繋いだ。
そして最後に甥っ子は、初めてためになることを口にした。
「農家にとって犬はとても大切な動物。犬が大声で吠えると、猿は恐れて逃げていく」
そうなのか。なるほど。もしかしたら、この犬たちのおかげで、今日は猿が来れなかったのかも。
ちなみにオレが持っているパチンコ(スリングショット)は、遠い昔、ゴー(羽鳥)とマサイの戦士ルカの村に遊びに行った時、彼らから購入したものだ。
ゴーは、それを覚えていた。クワヘリ!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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