もう2週間ほどで2023年も幕を閉じようとしている。ここ数年と比較してかなり盛りだくさんだったポケモンGOだが、みなさんはどんな印象をお持ちだろうか? ホント、今年は色々あったよな~。
……なんて思っていたところ、ナイアンティックから「一緒に2023年のポケモンGOを振り返りませんか?」と連絡が。マジですか、行きます! というわけで、ナイアンティックの人と「2023年のポケモンGO」を振り返ってみることにした。
・新機能にどんな想いがあったのか
メディア関係者数名をナイアンティックのオフィスに迎えてくれたのは、スタッフUXデザイナーの石塚尚之氏(別名:AR番長)と、Pokémon GOプロデューサーの三室大義氏のご両名。全然関係ないけど2人ともメチャメチャ朝早くから働いてるらしいよ!
それはさておき、まずはこの回の趣旨を説明しておこう。新型コロナウィルスも落ち着き、今年のポケモンGOには新機能が相次いで登場した。それらの機能はナイアンティックがどんな想いを込めて搭載したのか? その説明と来年のヒントが主な内容となっている。
さて、まず作り手のナイアンティックとして「2023年のポケモンGO」はどんなテーマを掲げていたのか? 3つのポイントだったという「新たな捕まえる楽しさ」「冒険を通して驚きがあるように」「人と人をもっとつなげ、一緒に遊べるように」について以下のような説明があった。
・1.新たな捕まえる楽しさ
石塚氏「もっとポケモンを楽しく捕まえてもらえるよう、複数の機能を実装しました。例えば1月に登場したカクレオンは、今までとは違うアプローチでゲットできるポケモンです。カクレオンのいるポケストップを探し回ってくれた方も多いのではないでしょうか?
2月にラスベガスで開催されたホウエンツアーで実装された “ロケーションカード” も、その時にしか捕まえられないポケモンです。自分自身、大阪でゲットしたロケーションカードのレックウザには思い入れがあります。
また5月に登場した “マスターボール” も、ポケモンを捕まえる楽しさをより感じてもらえるよう開発しました。どのポケモンにマスターボールを使うか? その辺りも楽しんでいただけると嬉しいです」
昨年末に登場したサイズポケモンも含め、確かに今年は「新たな捕まえる楽しさ」を掘り下げた機能が多かった。いずれも今ではポケモンGOに欠かせない機能になっている。
また以前のインタビューでポケモンGOのトップ・マイケル氏も「ポケモンを継続して集めてもらうにはどうすればいいのか? これは重要課題なんだ」と話していたので、来年以降も「捕まえる楽しさ」に根差した機能は随時搭載されると思われる。
・2.冒険を通して驚きがあるように
石塚氏「コロナも落ち着き、トレーナーのみなさんが屋外で冒険する機会も大幅に増えたと思います。9月に登場した “ルート機能” は、ここ数年はなかなか実現できなかった屋外でのプレイを思い切り楽しんでもらえるよう開発しました。
我々は地元の人こそ最高のガイドさんだと思っているので、ルートの作成機能をいち早く解放したのもそういった意味合いがあります。そのルート機能を全面的に使用した “浅草ルート八景” を開催できたことも我々としては大きかったですね」
「ゲームを通じて人を外に連れ出す」を社是としているナイアンティック。そういう意味でルートは念願の新機能なのだろう。特に「浅草ルート八景」は、ポケモンGO本来のポテンシャルを炸裂させた素晴らしいイベントであった。
・3.人と人をもっとつなげ、一緒に遊べるように
石塚氏「これもコロナが落ち着いたことが関係しているんですが、トレーナー同士が一緒に遊んでくれるよう心がけていたことも今年の特徴です。例えば5月に登場した “シャドウレイド” はあえて現地でしかプレイできない設計にしました。
また10月の “チームコラボ” は、ダイレクトにトレーナー同士が遊んでもらえる機能です。まだまだ改良を重ねていくつもりですが、チームコラボ中でもルート機能を使えるようになり、遊び方の幅が増えたのではないでしょうか。
ただ、我々はトレーナー同士が近くにいないと一緒に遊べないとは考えていません。例えばマテオのギフト交換機能は、遠く離れたトレーナー同士のつながりを感じてもらえるよう搭載した機能です」
チームコラボを筆頭に、トレーナー同士のつながりを目的とした機能は “ポケモンGOらしさ” を強化する機能である。コロナで停滞していた様々な機能が、2023年は一気に解放されたのかもしれない。
・4.その他
石塚氏「その他にも7月に登場した “おひろめ” がありますし “ポケモンGOプラス+” も大きなトピックです。ナイアンティックでは顔を上げながらプレイしてもらう “ヘッズアッププレイ” もテーマの1つにしているので、ポケモンGOプラス+はその手助けになったと思います。
6月には “キャンプファイヤー” も本格稼働し始め、8月には大阪でポケモンGOフェストが、横浜ではワールドチャンピオンシップが開催されました。昨年の札幌と比較すると、マスクを外している方がとても多く、みなさんの笑顔が拝見できたことが印象的です。
また “コミュニティアンバサダープログラム” も始まり、現時点で日本は8カ所で活動してくれています。今後はより多くの方に解放していくつもりなので、そちらもぜひ楽しみにしていてください。
その他には “スタイルショップ” もアップデートがあり、レイドの準備OKも今年追加されました。交換の時間を短縮するなど、細かなアップデートは今後も随時行っていきます。つい最近は、ポケモンの動きが手に伝わるよう “触覚フィードバック” も搭載しました」
振り返ってみると2023年のポケモンGOはマジでモリモリ! そういえばリモートレイドパスの回数制限と値上げが実施されたのも今年の話で、これも含めて「外でプレイしてもらうポケモンGO」に原点回帰を図った1年とも言えるのだろう。あ、パルデア地方が登場したのも今年だった。
・質問してみた
で、ここからは質問コーナー。「なんでも聞いてください」と言っていたので、個人的に気になることをいくつか質問することにした。
質問1「浅草ルート八景のようなイベントの開催予定はある?」
「太宰府など、公式ルートを設定してくれる自治体は増えています。ただ浅草ほどの規模でイベントを開催できるかは各所と調整が必要かなと。もちろん我々としても浅草くらい大々的にイベントを開催したい気持ちはあります」
質問2「トレーナーによってショップで売ってるBOXが違うのは何なの?」
「我々も試行錯誤している最中なんですが、将来的にはそれぞれのトレーナーに適切なBOXを販売できるといいなと思っています」
質問3「Webショップはどうしていきましょう?」
「例えばイベント前にお得に買い物していただけるよう、アップデートしていくつもりです」
またプロデューサーの三室氏は現在開催中のシーズン『時を超えた旅』のプロデュースをしており、キーワードは「一体感」とのこと。「ストーリーもかなり凝っていますので、ぜひ飛ばさずに読んでいただけると……」と話していた。
そして最後に「2024年のポイント」を発表! ナイアンティックでは来年、以下のようなテーマを掲げているとのことだ。
・ もっとたくさんポケモンを捕まえたいと思ってもらえるように
・ 新たな場所を訪れたくなり、そして訪れた先でポケモンたちとも思い出を残してもらえるように
・ シャドウレイドに留まらず、バトルも進化できるように
上記3点について深掘りはなかったものの、ざっくり言えば「捕獲・訪問・記録・バトル」となるだろうか? いずれにせよ、来年もポケモンGOはモリモリな1年となりそうだ。いや、メッチャ楽しみや!
それでは最後に石塚氏と三室氏のメッセージで、この記事を終わりにしたい。
「この場を借りてトレーナーのみなさんにお礼をさせてください。無事にポケモンGOは2023年を終えることが出来ました。それは今年から参加してくれた方も含めて、全てのトレーナーのみなさんのおかげです。本当にありがとうございます」
というわけで、ナイアンティックの人と共に2023年のポケモンGOを振り返ってみた。あなたにとっては何が最も印象的だっただろうか? 8周年に向けてポケモンGOはさらに進化し始めているようだ。
参考リンク:ポケモンGO公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:c 2016-2023 Niantic. c 2023 Pokemon. c 1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)
▼最新情報はXをチェックしてくれよな!
このアカウントを収益化してみましたよ。いくら振り込まれたのでしょうか?(サンジュン)
【リアル】フォロワー3万人超えのXアカウントを収益化してみた → なんと「??円」振り込まれました! https://t.co/08qPN2yH7x @RocketNews24より
— ポケモンGO部@ロケットニュース24 (@rocketnews24go) December 12, 2023