ロケットニュース24

【助けてくれ】幼児たちの覇権コンテンツ『パウ・パトロール』が凶悪すぎて震えが止まらない…! アンパンマンやトーマスが天使に見えるレベル

2023年12月3日

我が家には3歳の娘がいる。『アンパンマン』『こどもちゃれんじ』『きかんしゃトーマス』などなど、同世代の子供たちが好むコンテンツには一通り触れているが、そんな彼女が現在もっともご執心なのが『パウ・パトロール』(通称『パウパト』)だ。

実は私(あひるねこ)も今年になって初めてその存在を知ったのだが、最初は「ふーん、今はこういうのが人気なのね」くらいの認識だった。それが作品についての理解が深まっていくにつれ、次第に恐怖の感情が芽生え始めたのである。

『パウパト』……こいつはちょっとシャレにならねぇと──。

・海外出身の覇権コンテンツ

『パウパト』をご存じない方のために簡単にご説明すると、本作は2013年(日本では2019年)より放送が始まった、カナダ制作の子供向け3DCGアニメだ。

リーダーのケントと、個性豊かな子犬たちからなるチーム「パウ・パトロール」が、彼らの住むアドベンチャー・ベイで起こった様々なトラブルに立ち向かう……というのが基本的なストーリーで、幼児を中心に爆発的な人気を集めている。

どれくらい人気かというと、娘の保育園で先日、運動会が行われたのだが、そのメインの種目が『パウパト』にジャックされていた。園児全員が先生たちお手製の『パウパト』帽子をかぶり、『パウパト』の音楽に合わせて歌ったり踊ったりしているのだ。

かく言う我が家でも何かしらの『パウパト』動画がほぼ毎日再生されているが、横目で見ていて思うのは、とにかく子犬たちの可愛さがハンパではないということ。



・『パウパト』の魅力

「パウ・パトロール」は街のお助け隊のような存在で、それぞれが自分(とバックパック)の特性を活かし、協力しながらトラブルを解決していく。

火を消す、工事する、空を飛ぶ、修理する、泳ぐ──。言葉を話すので人間とも普通に会話できるし、みんなすごくお利口で頭がいい。ぶっちゃけ子犬たちの方が人間の大人よりもはるかに優秀なのだが……。

『パウパト』が上手いのは、だからと言って彼らに漫画的なデフォルメは施さないところだ。いきなり二足歩行になったり、手(足)で物を食べたり掴んだりはしない。仕草や動き自体はあくまでリアルな犬そのものなのである。

ケントの言葉に尻尾を振りながら耳を傾け、嬉しい時は顔をなめる。引っ張り合いっこで遊んだりもする。これはズルい。可愛すぎる。

実際、娘はマーシャルというダルメシアンのぬいぐるみが大のお気に入りで、保育園にいる時以外は常に一緒だ。妻の推しはブルドッグのラブル。私はというと、ミックス犬のロッキーが大好きである。

可愛く健気なワンコたちが元気に活躍するワケだから、そりゃ男女問わず子供にウケるよなぁ……と思いきや、実は『パウパト』にはもう一つ恐ろしいポイントが。

子犬たちの可愛らしさに加え、なんと少年心をくすぐるメカのカッコよさまで兼ね揃えているのだ。ちょっと無敵すぎませんか……?

・子供ホイホイ

「パウ・パトロール」は各自が専用のビークル(乗り物)を所有していて、出動する時はいつもビークルに乗って現場へ駆け付けるのだが、これがデザインといい配色といい、どれもいちいちカッコイイのである。私も元少年だからよく分かる。

『アンパンマン』にも乗り物は登場するが、『パウパト』に出てくるメカはもっと男の子寄りというか、雰囲気的には『レゴ』や『トランスフォーマー』に近い。可愛い動物&クールなメカという組み合わせは、意外と私が小さい時にはなかったような気がするが……。


さて、勘のいいパパママなら、この作品の真の恐ろしさにそろそろお気付きなんじゃなかろうか? 幼児向けアニメ、個性豊かな子犬たち、それぞれが所有する乗り物……。そう、子供が欲しがる玩具の数が、他の作品の比じゃないのである。



・誰か助けてくれ

娘は『しまじろう』が好きでぬいぐるみを欲しがるが、それ以外は特に求めない。『トーマス』もプラレールは欲しがるが、別にぬいぐるみが欲しいとは言わない。しかし、『パウパト』は別だ。

『パウパト』に限っては、子犬たちのぬいぐるみやフィギュアが欲しいし、子犬たちが乗るビークルも欲しい(それもメンバー全員分……!)。彼らの基地であるパウステーションやパウトレーラーだって欲しいし、なんなら自分も「パウ・パトロール」に変身したいのである。

きっとそういう子供がすごく多いんだろう。『パウパト』関連のおもちゃのまあ高いこと高いこと。クリスマスプレゼント用にネットであれこれ探していたら、なぜか震えが止まらなくなったぞ。くっ、親の足元見やがって……!

『パウパト』と比べたら、アンパンマンもトーマスも しまじろうも可愛いものだ。今では妻も私も立派な『パウパト』ファンであるが、外出する時は、娘の視界に『パウパト』グッズが入らないよう細心の注意を払っている。この切実な闘争は、今後もしばらく続いていくだろう。まったく恐ろしい子犬たちだ。

参考リンク:パウ・パトロール
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼ちなみにこれで1万円超えである。高い……。

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