『スパゲッティーのパンチョ』といえば、根強いファンを持つナポリタンの専門店である。非アルデンテのモチモチ麺とパンチの効いた味付けは中毒性抜群! 私(サンジュン)も週1でパンチョに通っている。
つい先日もパンチョに訪れたところ、あるポスターを見て我が目を疑ってしまった。なんと11月と12月限定のトッピングが「かき揚げ」だというのだ。おいおいおい、場違いにも程があるだろ……!
・かき揚げ?
ベーコン・から揚げ・ハンバーグ……などなど、多種多様なトッピングを展開するパンチョ。私のオススメは俄然「ポテトサラダ(100円)」で、どのメニューとも100パー合う! あのもっさりとした食感が最高オブ最高だ。
それはさておき、いくらトッピングが豊富なパンチョだからといって「かき揚げ」は流石にやりすぎでは……? パンチョは大好きであるが、率直に「相性が良さそう!」とはとても思えない。
・謎の自信
ところがパンチョは自信満々! かき揚げを発売するにあたり以下のように発表しているのだ。
「ねぎ・にんじん・春菊のかき揚げ天ぷらは揚げたてでサクサクのままご提供。ナポリタンとかき揚げの組み合わせなんて聞いたことないぞ……そんな心配はご無用です。この冬、ナポリタンと天ぷらの融合でパンチョは新たな境地へ!」
ぶっちゃけ1ミリも不安は解消されないが「ダマされたと思って食べてみて!」と、パンチョは謎の自信に満ち溢れている。冒頭でもお伝えした通り、パンチョは私が大好きな店である。信じるぞ、パンチョ……!
・食べてみよう
というわけで、かき揚げに合うという「旨辛ナポ(大盛り以上950円)」に「かき揚げ(390円)」をトッピング。待つこと10分弱で料理が運ばれてきた。
……。
……。
……。
なんだチミは?
予想通り、かき揚げとナポリタンの見た目は違和感ありあり。素直に「収まりが悪い」と申し上げていいビジュアルではなかろうか? 赤茶色のナポリタンに茶色いかき揚げ……映え指数は0に近いハズだ。
……が、肝心なのは味。ここまでアグレッシブなメニューも無かったせいか、過去にパンチョで外した経験はない。信じてるぞ、パンチョ。というわけでナポリタンとかき揚げを一緒に食べてみたところ……。
うむ、合わない。
・両方とも美味しいけど
誤解の無いようにお伝えしておくが、サクサクとしたかき揚げ自体は美味しく、これといったマイナスポイントは見当たらなかった。ただ衣だけのかき揚げではなく、野菜がしっかりと感じられたことは好印象だ。
ただし、濃厚なナポリタンと合わせるトッピングとしては「合わない」と言わざるを得ない。ただでさえ油分が多めのナポリタンに、油の世界からやってきたかき揚げ。一緒に食べてもマイナスだとは思わなかったが、相乗効果も生まれていなかった。
これが例えば「紅ショウガのかき揚げ」などであれば印象は違ったかもしれないが、野菜のかき揚げとナポリタンが両雄並び立つことは非常に難しいハズ。ズバリ、ポテトサラダの方が5億倍合うと申し上げておこう。
なのでもし “初パンチョ” などで訪れる際は、ぜひ定番の「ポテトサラダ」や「目玉焼き」から始めることをオススメしたい。かき揚げはパンチョの黒帯以上、上級者向けトッピングである。
参考リンク:PR TIMES
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.