ファストフードの「サブウェイ」は、野菜をたっぷり摂れるヘルシーなイメージがある。その認識で間違いないのだが、そのイメージを覆すような屈強なネーミングの商品が存在した。

それは東京大学工学部2号館店限定メニューの「デストロイヤー(destroyer)」だ。「破壊者」と名付けられたこのメニューはローストビーフサンドイッチである。実はこのメニューには4つの階級あって、そのうちもっとも強そうな最強クラスのデストロイヤーを食べてみた!

・デストロイヤー四天王

私(佐藤)がこのメニューに気づいたのは2023年8月初旬であった。すぐに実物をたしかめたいと思い、お店に行こうとしたのだが、大学内にあるために夏季は8月11日から9月3日まで休業だった。大学の長期休業や催事スケジュールにより営業時間が変わってしまうのである。

営業再開した9月某日、店舗のある工学部2号館に行ってみると……。唐突にサブウェイの看板出現! 歴史ある東大の構内にふさわしくない緑色である。


建物の中に入って店舗カウンターに行くと、デストロイヤーの貼り紙を発見した。これだな、ローストビーフ2倍盛りの「デストロイヤー」(税込1070円)。コレを頼むとしよう!


だが! このメニューはデストロイヤー四天王のなかでも最弱……

そのうえに3倍盛りの「キングデストロイヤー」(税込1470円)、4倍盛りの「ゴッドデストロイヤー」(税込1870円)。そして5倍盛りの「インフィニートデストロイヤー」(税込2270円)が控えていた!

インフィニート(infinito)、つまり「限りない破壊者」という意味になるだろうか。なんてアグレッシブなネーミング。サブウェイ = ヘルシーのイメージをぶっ壊す勢いを感じる。まさにデストロイヤー!



・限りなく破壊者のはずが……

加齢によって肉をたくさん食えなくなったが、今日は自らの限界に挑戦してやろう。肉と言えども、ローストビーフならイケるはず! ってことで、インフィニートデストロイヤーのドリンクセット(ジンジャーエール:税込2470円)を購入した。


テラスのようなところに移動して、実物を見てみると……。圧倒的な肉の量だ。普通のサンドイッチなら、野菜が主役のはず。しかしコレはどう見ても肉が主役。野菜の存在感の軽さよ……。



ローストビーフの総量は25枚。味付けはお店の人のオススメでわさび醤油ソースを入れてもらっている。通常の量では中まで味が浸みないとのことなので、ダブルでかけてもらった。

く~、完食できるのか? 最近は食いすぎると腹痛に見舞われる軟弱なおっさんになってしまっている。警戒感をもって食べ始めたところ……。


意外とあっさり食える! ローストビーフはとても柔らかく、わさびの風味でサッパリとしている。「限りない破壊者」のはずなんだけど、その名を感じさせる横暴さは微塵もない。良い意味で逆詐欺だな、コレは


ちなみにお店の営業は朝10~昼15時までと短く、土日祝は休業。ここでしか食べられないメニューなので、近くを訪ねた際に、立ち寄ってみてはいかがだろうか。


・今回訪問した店舗の情報

店名 サブウェイ 東京大学工学部2号館店
住所 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学 工学部2号館内1F
時間 10:00~15:00
定休日 土日祝(夏季・年末年始、施設準ずる)

参考リンク:サブウェイ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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