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ポケモンGOのトップ「マイケル氏」に独占インタビュー! マイケル、ポケモンGOにこんな新機能はどうですかーーー!!

2023年9月6日

やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! 今日も今日とてBOXがカツカツかな? つい先日、ポケモンBOXの上限が500解放されたばかりだけど、お兄さんのBOXはどう頑張っても300が限界!! BOX整理は得意なハズなんだけどなぁ……。

それはさておき、8月中旬に開催された「ポケモンGOフェスト2023 ニューヨーク」の会場にて、お兄さんは超大物にインタビューを敢行していた。そう、ナイアンティック社のポケモンGO部門のトップ「マイケル・ステランカ氏」である。

・新機能を提案しよう

マイケルが当サイトに登場するのは今回が2度目。前回のインタビューではポケモンGO全般にまつわる内容をお届けした。あれから半年以上が経っているが、ぶっちゃけマイケルに聞きたい内容が思い浮かばねえ! そこでかねてから温めていた「新機能」をお題にすることにした。

ポケモンGOトレーナーたるもの、誰もが1つや2つは「こんな機能があったらいいなぁ」と胸に秘めているもの。実は以前公開した「ポケモンGOに追加されたら嬉しい10の機能」に記載した内容の中には、その後ポケモンGOで実装されたものもあり「意外と的を射ているかも」と考えていたところだ。

そこでロケニューポケモンGO部公式X(Twitter)にて「マイケルに提案したいポケモンGOの新機能」を募集。結果、600以上のアイディアをいただき、私が責任を持って10個ちょいに精査した。そして向かったニューヨーク。以下でインタビューをご覧いただきたい。


──今日はインタビューを受けてくださりありがとうございます。とても楽しみにしていました。

マイケル「こちらこそありがとう。僕も楽しみにしてたよ。何を聞かれるか怖いけど(笑)」

──実は今回、X(Twitter)で「ポケモンGOに追加して欲しい機能」や「改善して欲しい機能」を募集しました。

マイケル「うん、そう聞いてるよ」

──もちろん御社が既に開発しているものや、検討されている機能も含まれているでしょう。また技術的に難しいかどうかは考慮していません。何より重要なのはマイケルに聞いてもらえることですから。

マイケル「OK、じゃあ始めよう」


・上限の解放について


──ではまず軽いものから。ギフトの所持数や開封の回数、またジムバッジの数などは今後上限が解放される可能性はありますか?

マイケル「うん、それはもちろんあるよ。ただ僕らは試行錯誤して様々な部分で今の数字に落ち着いているんだ。将来的に無いとは言わないけど、基本的にはイベントボーナスとして、例えばギフトの所持数を上げたりするのが理想的かな」

──なるほど。

マイケル「我々はユーザーが何を求めているか、何に不満を抱いているかを常に注視しているつもりだよ。一方で、何でもかんでも解放すればいいとも思っていないんだ」

──ふむふむ。

マイケル「例えばGOバトルリーグは1日25回が上限だけど、それを解放したら喜んでくれるトレーナーもいると思う。ただそれだとみんな家から出なくなってしまうよね。我々の “街を探索して欲しい” という想いとかけ離れてしまうから、その辺りのバランスが重要だと思っているんだ」


・カウントやトレーナーバトルについて


──よくわかりました。では次に「カウントの機能」はどうでしょうか? 例えば交換の回数、ギフトの開封回数などはあったらとても便利だと思うのですが。

マイケル「うん、よくわかるよ。とてもいいアイディアだと思う。実現していないのはプライオリティ(優先順位)の問題だね。良い機能だとは思うけど、我々が取り組んでいる課題と比較して、優先順位が高くない……としか言えないかな?」

──なるほど。確かに限りあるリソースで全てを実現させるのは難しいですからね。では次にトレーナーバトルが好きな人たちから多くリクエストをいただいた機能です。

マイケル「それは僕も気になるね(笑)」

──簡単に言えば「ロック機能」なんですが、例えば「リトレーンしない」「これ以上強化しない」など、特定のポケモンをロックする機能はどうでしょうか? 予期せぬアクシデントを未然に防ぐためです。

マイケル「とてもいいアイディアだと思う。ただこれも優先順位の問題だね。言っていることはもっともだし、大切な機能だとは理解しているよ」

──なるほど。トレーナーバトルが好きな方からは「スペシャルアタックを入れ替えられるようにして欲しい」との要望も多くもらいました。

マイケル「僕もトレーナーバトルが大好きだからわかるんだけど……優先順位の問題かな(笑)」


・フレンドに関する機能


──ふむふむ。次にフレンドの機能なんですが、例えばコミュデイの有料チケットにメッセージを残せるような機能はどうでしょうか?

マイケル「いいアイディアだね。ただ僕らはルートでもポケストップの申請でも、全ての要素で誰かのプライバシーを侵害していないか気にかけているんだ。メッセージに誹謗中傷などが記載されてしまう可能性に配慮すると、ちょっと難しいかもしれないな」

──なるほどですね。では続いてキラフレンドに関する機能です。これは採用しなかったんですが「キラフレンドだけ遠距離交換ができる機能」のリクエストが非常に多かったんです。でもそれはポケモンGOのポリシーに反していますよね?

マイケル「うん、そうだね。ただそういう声が多いことは承知しているよ」

──だから考えたんです。みんな何故そんなにキラ交換したいのか、と。それはキラフレンドだからなんです。なので「キラフレンドが解除できる機能」があればストレスが軽減するトレーナーも多いと思うんですが、いかがでしょうか?

マイケル「言いたいことはとてもよくわかる。でもやっぱり僕らは “実際に会えて交換できた時の感動” を大切にしたいんだ。何カ月、何年かかっても実際に会って交換したときの素晴らしさは何事にも代えがたい。そう考えると提案してもらった機能はちょっと難しいかな」

──OKです、まあでもポケモンGOはそういうゲームですからね。理解しました。では次に「おこう」や「ほしのかけら」を一気に使う機能はどうでしょうか? 1個ずつ使うのが面倒で……。

マイケル「(日本語で)メンドクサイ。言っていることはよくわかるよ。ただこれも優先順位の問題かな~? あと昔はおこう1個ずつしか使えなかったんだけど、今は24時間まで使えるようになっている。ちょっとずつ直してはいるんだけどね」

──確かに昔はそうでしたね。ではここからはちょっとテイストが変わります。これまでは現在ある機能の延長線だったんですが、ここからはポケモンGOに無かった要素を提案していきます。

マイケル「OK、楽しみだ(笑)」


・これまでに無い機能について


──現状、ジムバッジがかろうじて「旅の記録」的な役割りを果たしていますが、例えば世界マップ上にトレーナーの旅の記録を残せる機能などはいかがでしょうか?

マイケル「いい機能だと思うよ。今でもマップは見られると言えば見られるんだけど、UI(ユーザーインターフェース)的に優れているとは思っていないので、それは今後の課題だね」

──なるほど。次に相棒についてです。相棒に乗れる機能はどうでしょうか?

マイケル「原作にもあるし、とっても楽しそうな機能だと思うよ。ただポケモンGOのコンセプトは “現実世界にポケモンがいたら” だからね。その辺りとマッチするかが課題かな?」

──ふむふむ。さあ、ここからがギアを上げていきます。例えば僕とマイケルがフレンドだとしましょう。現状のポケモンGOは画面を開いたら僕しかいませんが、例えば僕の画面にもマイケルが表示されるような機能はどうでしょうか?

マイケル「とても素晴らしいアイディアだと思う。ポケモンGOは人と一緒にプレイして欲しいゲームだから、そのコンセプトともマッチしている。実は我々もこの機能については過去に何度か議論しているんだ。いつか実現できたらいいね」


・第2のマスピカ?


──おお、それはすごい! 実現することを楽しみにしています。では究極のレアポケモンについてです。現状、トレーナーバトルの最高峰がマスクド・ピカチュウですが、ポケモンGOは本来、歩いて・捕獲して・ポケモンを集めるゲームです。

マイケル「うん、そうだね」

──トレーナーバトルの最高峰がマスクド・ピカチュウであることに異論は無いんですが、それと同等のレアポケモンを別の評価軸で登場させるのはどうでしょうか?

マイケル「言いたいことはよくわかるし、その通りだと思う。いまこの段階でシェアできる具体的な内容は無いんだけど、それについては議論しているところだよ」


・スーパークール!


──おお、それも楽しみにしています。で、実は今回アイディアを募集するにあたり「マイケルはいつも “ポケモンGOのコンセプトは現実世界にポケモンがいたら” だと言ってるからヒントにしてね」と告知したんです。それで出てきたのが「ポケモンの性格」です。

マイケル「クールなアイディアだね!」

──もしポケモンが現実世界にいたら、例えば勇敢なピカチュウや、怖がりなピカチュウがいると思うんです。ただ、それをどうゲームに反映させるかまではアイディアが出ませんでした。

マイケル「いま僕らのチームで議論している重要な課題が “ポケモンを集める楽しさをどう継続してもらうか?” なんだ。サイズもその1つなんだけど、例えばピカチュウをライチュウに進化させて終わり、これじゃダメだと思っている」

──ふむふむ。

マイケル「どうしたらトレーナーのみんなが楽しく能動的に同じポケモンを集めてくれるか? いま話が出た “ポケモンの性格” は間違いなくその議題のヒントになるね。本当にクールなアイディアだと思うよ」

──ありがとうございます。ではこれが最後です。僕は斬新だと思ったんですが「群れ」はどうでしょうか? 現実世界にポケモンがいたら、1匹で現れることもあれば3匹で登場することもあると思うんです。

マイケルスーパークールだね! これはさっきの話と被るところもあるんだけど、ポケモンGOはポケモンを見つけて、タップして、捕まえて、集める、これが一連の流れだよね」

──そうですね。

マイケル「その一連の流れをより楽しくプレイしてもらうためにどうしたらいいか、これは常に話し合っていることなんだ。どんな形になるかわからないけど、群れも本当にいいアイディアだと思うな」

──僕も素晴らしいアイディアだと思いました。


・まさかの……!


マイケル「今日サンジュンさんが提案してくれた機能は本当にどれも素晴らしくて、僕の考えと近しいものがあると思う。あとはバランスの問題だね。サンジュンさんやX(Twitter)でアイディアを応募してくれたみなさんは、かなり熱心にポケモンGOをプレイしてくれているトレーナーだよね」

──だと思います。

マイケル「僕らにとって大切なトレーナーであると同時に、一方で僕らは今日ポケモンGOを始めてくれたトレーナーも大切にしたいんだ。ポケモンGOは簡単でシンプルなゲームだから、複雑になりすぎないようにバランスをとる必要があるんだよ」

──実は今回「家を建てる」などのアイディアもあったんですが、それは違うゲームになってしまうと思って採用しませんでした。シンプルさをキープすることは非常に難しいですよね。

マイケル「うん、そうなんだ。あと、もしよかったら今日もらったアイディアのリストをシェアしてもらっていいかな? 僕のチームに共有して参考にさせてもらいたいんだ」

──おお! マジですか!!

マイケル「中にはすでに話に上がっている内容もあるんだけど、それはそれでトレーナーが求めているものと方向性が合っていると確認できるからね」

──もちろんシェアします。というか、マイケルがこうして話を聞いてくれてトレーナーのみんなも喜んでいると思います。もちろん僕も嬉しいです。

マイケル「こちらこそわざわざアイディアを募集してくれて本当にありがたいよ。アイディアをくれたみなさんも、本当にありがとう。リストを参考にさせてもらうよ!


ご覧のように、実現が難しそうなものもあれば、マイケルが「スーパークール!」と絶賛してくれたものもあった。具体的に「どれが実現しそう」とは言えないが、ポケモンGO部門のトップ・マイケルの耳に届いた事実が何より重要ではないだろうか?

・みなさんのおかげです

また、まさかマイケルから「リストをシェアして欲しい」と言われるとは思っていなかったが、これもナイスアイディアを応募してくれたトレーナーのみなさんのおかげである。この場を借りてお礼を申し上げたい、どうもありがとうございました。

というわけで、ポケモンGO部門のトップ・マイケル氏への独占インタビューをお届けした。いつかポケモンGOで群れが実現したら「あの時の!」と思い返していただきたい。マジでみなさん、ナイスアイディアをありがとうございました! それではトレーナー諸君の健闘を祈る!!

参考リンク:ポケモンGO公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

▼こちらマイケルのX(Twitter)。子供の頃、何年間か日本に住んでたんだって!

▼最新情報はX(Twitter)をチェックしてくれよな!

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