ロケットニュース24

【危険すぎて家から出られない】今ケニアが「増税反対デモ」で大変なことになっている / カンバ通信:第311回

2023年7月24日

ジャンボ! いま、ケニア全土が大変危険な状態になっている。詳しくは外務省の海外安全ホームページなどを参照してほしいが、政治的な抗議活動が盛んで、ケニア各地でデモが実施されているのだ。死者も出ている。

デモの趣旨は、主に増税や価格高騰に対する抗議活動。ガソリンを含むエネルギーの価格も上昇、電気代も上昇、物価も上昇、生活費も上昇。そんな中、政府が増税策を出したものだから一気に怒りが爆発したのだ。

デモの最中、デモに参加しないオレらみたいな一般市民は、家でじっと待機している。どこにも行かない。なぜなら危険すぎるからだ。

デモは水曜日から金曜日までの3日間に行われる。その間、ほとんどの店は休業する。一部の店は営業しているが、何が起きるかわからないのだから非常に危険だし、そもそも利用する客も少ないと思う。

デモ隊は集団で街中を闊歩する。そして彼らは、道路にある様々なモノに火をつける。また彼らは、さまざまな政治的な歌を歌い続ける。車が走っていようがおかまいなし。もっとも、車を襲う可能性もある。



そんなデモ隊を鎮圧させようと、大勢の警察もやってくる。警察はデモ隊に催涙ガスを噴射する。一方、デモ隊は警察に石を投げる。そして衝突が始まる。警察が石で殴られたり。それに対し、警察が射殺したり。

もちろんそんな状況なので、まっとうな会社、ビジネスマンたちはお休みとなる。学校もお休み。ビジネス街に人はおらず。バスもタクシーもほとんど移動せず。街を移動するのは、デモ隊と警察たちだけだ。


お休み中の我々はどうしているか? じっと家で、食事をするか、テレビを見るか、どっちかだ。間違っても外には出られない。警察が放つ催涙ガスの臭いが強すぎるため、外には出られないんだ。

デモが無い日は、まるで「国民の休日」のような状態になる。仕事もないし、学校もない。そしてデモもない。誰も外に出ない。

しかし、デモの前日になると、チラホラと買い物に行く人が出てくる。食料の買い込みだ。そして、その食料で、デモ中はなんとか食いつなぐ。

そんな状況が、もうかれこれ数週間は続いている。



ケニアには、平和的デモの権利がある。それはケニア憲法で保障されている。なのでオレがとやかく言うことではないのだが、いまケニアには来ない方が良い。


もしも今現在ケニアにいるという人も、外務省の海外安全ホームページなど、最新の情報を確認するようにしてほしい。どうか気をつけて。クワヘリ。


参考リンク:外務省・海外安全ホームページ「現地大使館・総領事館からの安全情報(ケニア)」


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!

モバイルバージョンを終了