先日、東京・東銀座界隈を歩いていた時のこと、オシャレな洋菓子屋さんの前を通りがかった。……はずだった! 店の外観は洋菓子屋さん、もしくはカフェにしか見えないのに、なんとそこは……、寿司屋だった!

何を言ってるかわからねえと思うけど、俺(佐藤)も何を言ってるのかさっぱりわかんねえ。とにかくそこは寿司屋だったんだ。とにかく店の外観を見てくれ。コレを見て、即座に「寿司屋」と認識できるヤツはいねえはずだ


どう? 寿司屋には見えないでしょ。「COFFEE TAKE OUT」の幟(のぼり)が立ってるから、カフェと考えても決して不思議はない。


が! ここは東京初の寿司ケーキ専門店なのである。名前を「銀座鬼ヶ島」という。


中に入るとショーケースがあって、そこにはケーキが並んでいる、……ように見える。お店のパンフレットに掲載された写真を見てくれ。寿司の体(てい)を成していない。ケーキだ。まぐろとかねぎとろとか書いてあるけど、フォルムはケーキである。


こちらのお店は事前予約でホールケーキ……、じゃなくてホール寿司の販売も行っている。視覚的にはフルーツタルトだよ。サーモンとか敷き詰められたら、ピンクグレープフルーツと見間違えちゃうよな。


そういえば昨年、当編集部のあひるねこが誕生日に、妻から「ケーキちらし」をプレゼントされたことがあった。その商品は魚屋「魚の北辰」の商品だった。

魚屋さんや寿司屋さんが遊び心でケーキ状の商品を販売することはあると思うけど、寿司ケーキを専門的に販売するお店は、このお店だけではないだろうか。



・罪悪感がない

さて、今回私は2つの商品を購入して帰った。箱だけ見たら、絶対ケーキだと思うでしょ


しかしながら、寿司でございます。盛り付けが華やかで実物を目の前にしても、疑ってしまうけど、完全に寿司! ちなみに表面には白醤油のジュレをあしらっているので、醤油をかけずにこのまま食べて良いそうだ。


購入したのはいずれもキューブタイプのもの。こちらが「ももたろう」(税込594円)。まぐろ・サーモン・たい・ホタテが上段に乗っている。



もう1つが、「おにがしま」(税込820円)。うに・ホタテ・まぐろを盛りつけている。



いずれも具材の下に酢飯があり、錦糸卵ときゅうりを挟んで最下層にはかやくご飯が敷かれている。豊洲市場直送のネタは鮮度が高く、味は申し分ない。ケーキのように華やかでありながらも、甘味ではないので食べた時に罪悪感がないところも良い



・食べられない人のため

公式サイトの寿司ケーキ誕生秘話を見ると、当初は甘いものが苦手の方向けに営業を始めたそうなのだが、オープン後に小麦アレルギーをお持ちの方にも需要があることを知ったそうだ。

小麦粉や砂糖を摂取できない人にとって、誕生日ケーキを食べられないさみしさはあるはず。寿司ケーキなら安心して食べられる上に、お祝いの華やかさも楽しむこともできるだろう。今後店舗が拡大して、必要な人が買い求めやすくなることを願っている。


・今回訪問した店舗の情報

店名 寿司ケーキ専門店 銀座鬼ヶ島
住所 東京都中央区銀座1丁目20-10 トマトハウス1階
時間 11:00~20:00
定休日 年末年始

参考リンク:銀座鬼ヶ島
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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