ロケットニュース24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内で “バリ島1泊2日フルコース” できるのか試してみた結果…

2023年6月12日

軍資金は5万円だけ。海外行きの航空券(燃油サーチャージ代込み)も、宿代もメシ代も……それらすべてを5万円以内でまかなえるのかを検証する「5万円海外旅行」シリーズ。


今回の目的地は……インドネシアのバリ島!


先に結論を書いてしまうと、バリ島の繁華街&ビーチがある「クタ」でスパなどを満喫、そして定番の観光地「ウブド」も周遊しまくり……とフルコースで楽しんできたところ、なんとギリギリ残金75円フィニッシュと相なった。

ということで、航空券&宿&メシ代など5万円以内で “バリ島1泊2日を超満喫” することは、気合い次第ではギリ可能! 詳しい内訳は以下の通り!!

・超激安5万円海外旅行バリ島編うちわけ

羽田〜デンパサール往復LCC航空券(AirAsiaX) 40210円
予約した宿(シャワー・トイレ付きダブルルーム) 1182円


〜1日目〜
空港の売店で高い水 12000IDR(112円)
マネーカード 30000IDR(281円)
同カードのミニマムチャージ 50000IDR(469円)
マネーチャージの手数料 2000IDR(19円)
空港〜市内への路線バス 4400IDR(マネーカードより41円)
スパ(マッサージ)2時間 225000IDR(2109円)
マッサージ師へのチップ 20000IDR (187円)
バイクタクシー 4000IDR (37円)
昼飯「バビグリン」 44000IDR (412円)
バイクタクシー 18000IDR (169円)
コンビニで水 4500IDR (42円)
コンビニでコーラ 7000IDR (66円)
バイクタクシー 12000IDR (112円)
夜飯「ナシゴレンスペシャル」 86625IDR(812円)
コンビニで水 2500IDR(23円)
コンビニでコーラ 5500IDR(52円)
バイクタクシー 16000IDR(150円)


〜2日目〜
路線バス「クタ → GORングラ・ライ」4400IDR(マネーカードより41円)
路線バス「GORングラ・ライ → ウブド」4400IDR(マネーカードより41円)
昼飯「チキンナシチャンプル&デスバイチョコレート」133100IDR(1250円)
レンタルバイク 80000IDR(751円)
ガソリン20000IDRぶん(188円)
観光地「ゴアガジャ遺跡」入場料 50000IDR(470円)
観光地「テガララン・ライステラス」入場料 25000IDR(235円)
同テラスのワイルドな有料エリア入場料 10000IDR(94円)
観光地価格のカップアイス 15000IDR(141円)
観光地価格の水 10000IDR (94円)
観光地価格のスプライト 15000IDR(141円)
コンビニで水 4500IDR(42円)
路線バス「ウブド → GORングラ・ライ」 4400IDR(マネーカードより41円)
路線バス「GORングラ・ライ → 空港」 4400IDR(マネーカードより41円)
空港のコンビニで夜飯用のパン3つ 27000IDR(マネーカードより253円)
空港のコンビニでペットボトルの紅茶 9000IDR(84円)


合計 49934円
———————————————
現金残高 66円
マネーカード残高 1000IDR(9円)


残り合計 75円


……てな感じで、ギリのギリまで攻め切った! しかし本当にお金がなかったので、同僚たちへのお土産を買うことはできなかった。すまん! あと、欲を言えば、もう1食ちゃんとしたインドネシア料理を食べたかったかな〜。



次ページからは、今回のバリ旅行の振り返り。長いので時間のある時、一緒に旅してる気分で楽しんでほしい。

初めてのバリ島、行く前は不安だらけだったけど、みんな良い人ばかりだし、結果的にはメチャメチャ楽しめた! それでは5万円を用意して、2ページ目にGO!!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内で “バリ島1泊2日フルコース” するのは可能なのか試してみた結果(2ページ目)※1ページ目はコチラ


・ビザ代だけは許して

まず最初にビザについて。現在バリに行くには『VOA(Visa on Arrival ※到着ビザ)』が必要なのだが、この価格がけっこう高く、ビザ代込みにすると「5万円海外企画」が成立しなくなるので、ビザ必要国のビザ代だけは今回も今後もノーカンでよろしくお願いします

なお私は、バリ到着時に空港で取得する方法ではなく、あらかじめ日本にいる時にオンラインで電子ビザ「e-VOA」を申請しておいた。価格は519500IDR(インドネシアルピア)で、日本円にすると約4867円だ。


・航空券は40210円

続いては航空券。ここからは5万円内で収めなけれならない。

ほぼ毎日のように格安航空券をリサーチしていたところ、バリ島行きの往復航空券が40210円で売られているのをExpedia(エクスペディア)にて発見!

時期は2023年5月下旬、航空会社はLCCのAirAsiaX(エアアジアX)で、羽田発のインドネシア・デンパサール行き。

マレーシアのクアラルンプール経由、トランジットの待ち時間を入れたら片道13〜14時間ほどかかるハードな旅券であるが、5万円以内でバリ旅したいなら贅沢言ってはいられない。


・宿は1182円

続いて宿もエクスペディアで事前に予約しておいた。場所はバリ島・クタビーチの近くで、トイレ&シャワー付きのダブルルームが1182円。

エクスペディアの写真を見るとキレイそうだし、エアコンは無いみたいだけど、ファン(扇風機)が付いてるなら余裕でしょ……と、迷うことなく即予約した。


そんなこんなで、軍資金5万円から航空券と宿代の合計金額41392円を引くと、残りは8608円。これっぽっちの金額で、バリ島のクタ&ウブドを満喫することはできるのか?


それでは……


行ってきま〜す!



・13時間以上かけてようやくバリ島へ

羽田空港を出発した約7時間半後にマレーシアのクアラルンプールに到着。そして空港にて約3時間のトランジット待機。

その後ふたたび飛行機に乗って3時間。ようやくインドネシアはデンパサールのングラ・ライ国際空港へ到着。所要時間は約13時間だった。

もちろんイミグレではビザの確認があり、その後、手荷物受取所を抜け出す時に「税関申告書」のQRコード提出が求められる。空港のWi-Fiを使ってスマホで申請するのが楽チンだが、かなり回線が重いので覚悟しよう。



・とりあえず両替&水を買う

何はともあれ両替である。事前調査によると街中の両替所が最もレートが良いらしいが、時間もないし、1万円以内の両替だしで、空港内の適当な両替所を利用した。

なお、ここからは1000IDR=約9円で計算していく。

91万5000IDR(約8600円)もの大金が手に入った大富豪気分の私は、長旅で喉が渇いていたこともあり、かなり高いと気付いていながら、空港の売店でペットボトルの水を12000IDR(112円)で買ってしまった。体調第一なので仕方ない。


・空港の国内線ターミナルへ

ングラ・ライ国際空港から市内への移動手段は車のみ。ガイドブックにはタクシーや送迎サービスなどの移動手段しか案内されていなかったが、実は格安な路線バスにて市内に行けることを事前調査にて把握していた。

そんな路線バスに乗るためには、日本でいうところのSuicaみたいな「マネーカード(e-Money card)」が必要で、そのカードは国内線ターミナル内の「マンディリ銀行(mandiri)」に売っているとの情報。行ってみると──

買えた! 価格は30000IDR(281円)。そして銀行の店員さんが「向かいのコンビニでマネーチャージをすべし」と言っているので向かってみると、手数料2000IDR(19円)でチャージしてくれた。ただし……!

「ミニマムチャージは50000IDR(469円)」と!

というのも、本当は「路線バスにはあまり乗らないかな……」と予想していたので、チャージ金額は10000IDR(94円)程度にとどめておこうと計画していたのに、なんとまさかのミニマム50000! 完全に想定外の出費である。

ともあれチャージしないと先に進めないので、素直に50000IDR(469円)をチャージした。

これにて現金の残高は7727円。そしてマネーカードには50000IDRぶん入っているという状況になった。よし、行くぞ!


──と、まだ空港内なのにこのボリューム。でも、あと2ページで終わるので安心してほしい。

あまりにも濃密かつ、怒涛の1日目の続きは次ページ(3ページ目)へ続く!!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内で “バリ島1泊2日フルコース” するのは可能なのか試してみた結果(3ページ目)※1ページ目はコチラ


・路線バス「トランス・メトロ・デワタ」

国内線ターミナルには、“黒地に青文字” という恐ろしく見えにくい配色ではあるが、しっかりとバス停の看板が掲げられている。「BUS TRANS METORO DEWATA(トランス・メトロ・デワタ)」がまさにそれ。

ベンチで待機していると、隣に座っていたインドネシア人が話しかけてきたので、しばし談笑。インドネシア人、本当にいい人が多い!

そして20分ほど経ったとき──

赤いバスが来た〜! これがバリ島の路線バス「トランス・メトロ・デワタ」である。緊張しながら乗車して、マネーカードを運転手に渡すと……

「ピッ!」で「オッケ〜!」と。完全にSuicaみたいな感じだ。

なお、運賃は、どこから乗っても、どこで降りても、一律4400IDR(41円)

ちなみにエアポートタクシーに乗った場合、クタまでの運賃は15万IDR(1409円)〜18万IDR(1691円)かかるそうな。

それはさておきGoogleマップの情報によると、この「K2B」路線に乗っていれば、予約した宿のあるクタ・レギャンあたりまで行けるもよう。

しかし私は、まず宿には向かわなかった。どこで降りたのかというと……



・いきなりスパ(マッサージ)へ

私が降りたのは「Raya Kuta 2」なるバス停。なぜならば、ここから550メートルほど歩けば、安い上にサービスも最高と地元民にも評判の街スパ(マッサージ店)『Reborn(リボーン)』があるからである。

さらにさらに!

事前情報によれば、平日10時〜14時のハッピーアワー中に行けば、料金が30%〜40%引きになるという。これはデカい!

しかも現在時刻は14時ちょい前。がんばれば間に合う!

デカいバックパックを背負いながらも、できる限りの駆け足で向かうと……

なんとギリギリ13:50に到着! ハッピーアワーしめきり10分前!! 目当ての2時間コースは225000IDR(2109円)と高価なので、なんとしてでもハッピーアワー割引はゲットしたかったのである……と思いきや!

「今日は日曜日です」


……そ、そうだった……。今日は日曜日。割り引きが適応されるのは「平日10時〜14時のハッピーアワー中」であり、日曜日は適応外。しかし、もう後には引き返せないので、予定通り2時間コースを堪能することにした。

まずは足を洗ってもらって、

黒い紙パンツ一丁になれと言われる。

んで、たっぷり2時間、インドネシア式(バリ式?)のアロマオイルマッサージをしてもらったのだが、これが本当に最高すぎた。タイ式とも違うし、中国式や韓国式とも全然ちがう。

グググッと強めの圧で、じっくりじっくり……的な動きであり、ハードな長旅13時間の疲れも一気に吹き飛ぶ気持ちよさ! しかも……

マッサージ後には、バリ島の果物&フレッシュジュース&ジンジャーティーまで付いてくるという極楽っぷり。これで225000IDR(2109円)は安すぎる!

あまりにも大満足だったので、マッサージ師へチップ20000IDR(187円)を渡すことも忘れなかった。これにて現金残高は5431円に──。



・レストランに行きたいのだが……

スパを終え、しばし悩む。腹が減ったのでレストランに行きたいのだが、歩いて行くにはビミョーに遠いのである。

その距離、約4.5km。Googleマップによると、徒歩だと56分。車だと12分。しかし適切なバスは無い。

そこで私は思い切って、バイクタクシーを使うことにした。ベトナムでもよく使っていた配車アプリ「Grab」を起動し、目的地を入力すると……なんとたったの4000IDR(37円)で連れて行ってくれるという。

結果として、バイタクの利用は大正解だった。風を切って走るので気持ち良いし、早く到着する(10分で着いた)し、何より安いし!

もちろん危険であることは承知だが、バリでバイタクは必須であると私は感じた。



・老舗『パッ・マレン』の「バビ・グリン」

そして辿り着いたのは、ガイドブックに載っていた “朝から地元客で賑わう老舗ワルン(食堂)” こと『パッ・マレン(Pak Malen)』。

ここは創業30年以上の歴史を誇る、バリの伝統料理「バビ・グリン(豚の丸焼き)」の専門店なのだとか。

んでもって、こちらが噂の「バビ・グリン(Babi Guling)」。パリッパリの豚の皮に、煮込んだ肉、乾物、ごはんにサテ(串焼き)……などが入っている。

人生初のバリ料理。もちろん味はバッチリだった。価格は、ガイドブックに書かれていた値段よりも少し値上がりしていて44000IDR(412円)。



・宿までの移動もバイタク

おなかもいっぱいになったので、いよいよ予約しておいたホテルに向かう。距離は6km、徒歩ではキツい。

ということで、またもバイタクのお世話になることに。

なお、今回のバイタクはヘルメットを持っていなかったので、けっこうヒヤヒヤのノーヘル2ケツ。さらに運転手は道に迷いまくるも、しっかり最後まで諦めず、目的地まで届けてくれた。価格は18000IDR(169円)なり。


・宿に到着するも……

午後17時半、ようやく予約しておいた宿「マヘンドラ ビーチイン(Mahendra Beach Inn)」にチェックイン!

部屋の外にはテーブルとチェアが。いかにも南国っぽい趣(おもむき)だ。しかし中に入ると……

うっ……! けっこうハードめ……!

ていうかエクスペディアの写真と全然ちがうやんけ……!

コンセントが生きているだけ、まだマシか……。でもまあ、若い頃バックパッカーだったので、こーゆー宿には慣れている。な〜に、寝られるだけで十分だ。



・クタ・ビーチでサンセット

宿にバックパックを置いてからは、テクテクと15分ほど歩いてクタ・ビーチへ。ちょうど時刻は18時ごろ。そう……

サンセットの時間である。

泳ぐことはできなかったが、波打ち際を裸足で歩いてビーチを堪能。やっぱり海は良いものだ。“旅をしている感” が一気に増す。

その後、ビーチならびに、ビーチ近辺(ビーチ・ウォーク)を散策しながら、コンビニで水(4500IDR / 42円)と、缶コーラ(7000IDR / 66円)を購入。

んで、コンビニ前のテーブルで、暗くなっていくビーチを眺めながらコーラを飲んでしばし休憩。

落ち着いたところで、またもGrabのバイタクを呼んで、夜メシのためのレストランへGO! ちなみに運賃は12000IDR(112円)。これにて現金残高は4593円に。



・スミニャックの有名レストランで「ナシ・ゴレン」

行ってみたのは、ガイドブックに “リピーター多数の有名レストラン” と書かれていた『マデス・ワルン2(Made’s Warung 2)』。

おおおおっ! さすがに有名店なだけあって実にオシャレな感じである。んで、注文したのは……

これまたガイドブックに書いてあった「ナシ・ゴレン・スペシャル(Nasi Goreng Special)」! サテ・アヤム(鶏肉の串焼き)付きの、インドネシア風チャーハンだ。

ムーディーな雰囲気のなか、ひとり寂しく「うまい。うまい」と食べていると──

中庭のステージでバリ舞踏が始まった。

なんでも金・土・日曜の19時すぎから、バリ舞踏やバンド演奏が行われるらしい。

昼間は “スパのハッピーアワーを逃した日曜日” だったが、逆に夜は “バリ舞踏を無料で見られた日曜日” になった。ラッキー!

なお、お会計は、サービス料などを含めて86625IDR(812円)。

その後、コンビニで、またも水(2500IDR / 23円)と、ペットボトルのコーラ(5500IDR / 52円)を購入し、夜に備える。


そして帰りはもちろん……


バイクタクシー! もう本当にクタの観光はバイタクなしには動けない!!

夜のバリ島を走り抜け、宿までの運賃は16000IDR(150円)。現金残高は3356円。そしてマネーカードに45600IDR(427円)が残っている状態で初日はフィニッシュ。



・安宿の宿命

宿に戻り、まずはシャワー。お湯は出ない。久しぶりの「水シャワー」に気合いが入る。そして体を拭いて、シャワールームから部屋に戻ると……そこに超巨大な「G」がいた。

「あっ!」と思った次の瞬間にはベッドの下へ逃げて行った。

しかしベッドはクソ重く、かつ部屋が劇的に狭いため、少しだけしかベッドをズラすことができず、結局ベッド下に隠れているであろう「G」を発見することはできなかった。

「最初から出ると思っていたんだよな……」なんて思いながらも、覚悟を決めて寝ることにした。しかし、どうしてもヤツの存在が気になって、夜中に何度も目が覚めた。

そして尿意を感じトイレに行くと……便器の横にヤツはいた!

凄惨な現場にならぬよう、サンダルで軽く踏みつけ殺害に成功。しかし、後始末をする気力はなく、便器の横に屍がある状態で就寝すると、数時間後にはアリの大群がGの屍を片付けてくれていた。アリ、すげえ……!


──ともあれ、長い1日だった。あまりにも濃密な1日だった。明日は何が待ち受けているのだろう。2日目「ウブド編」は最終ページへ続く!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内で “バリ島1泊2日フルコース” するのは可能なのか試してみた結果(最終ページ)※1ページ目はコチラ


・いざ、ウブドへ

いい朝だ。

パッキングを終えた私は朝8時前に宿をチェックアウトし、バス停「Raya Kuta 3」へと向かった。運賃4400IDR(41円)の路線バス「トランス・メトロ・デワタ」を2本乗り継いでウブドを目指す作戦だ。


──実は当初、クタ〜ウブド間をダイレクトで結ぶ観光客向けの公共シャトルバス「クラクラバス(KURA KURA BUS)」で行こうと計画していた。

しかし料金は往復160000IDR(1500円)。現金残高3356円しかない状態での1500円は厳しすぎるので、急きょ作戦を変更したのであった。


結果的には路線バス「トランス・メトロ・デワタ」にして良かったと思っている。Googleマップが示す路線に乗れば、とりあえず問題ないし、

エアコンが効いていて快適だし、次のバス停は車内先頭の電光掲示板に表示されるし、たとえ誰もいなくてもすべてのバス停に停まってくれるし……

──とかなんだとか考えていたら、私が乗っていた路線「K2B」は、バスターミナル「GORングラライ(Gor Ngurah Rai)」に到着した。

ここでしばらく待機して、路線「K4B」のバスに乗り換えれば、やがてウブド中心部にまで辿り着く。

そして出発してから約2時間半後……

運賃合計8800IDR(4400IDR+4400IDR=82円)でウブドに到着! 当初の予定より1000円以上も浮いたうえ、旅の情緒も感じられた。トランス・メトロ・デワタ最高!



・ウブド到着後すぐに「チョコレート死」

時刻は10時半。とりあえず朝&昼メシがてら、ウブドの有名レストラン『カフェ・ワヤン(Cafe Wayan)』に行ってみることにした。

とりあえず雰囲気よすぎ!

で、まず注文したのは、モリモリと伝統料理が盛り合わさった「チキン・ナシ・チャンプル(75000IDR / 703円)」。ふつうにウマイ。


そして!


この店の名物的なデザート「チョコレート死(DEATH BY CHOCOLATE)」も頼んでみた。価格は35000IDR(328円)。

どんなものが出てくるのかと思いきや……

なんか普通のチョコレートケーキ……


が!


死ぬほど甘い!! 私、かなりの甘党で、過去にはチョコレートパフェの連載をしていたほどのチョコレート好きなのだが、そんな私でも最後まで食べきれなかったほどの激甘っぷり。

これぞまさしくチョコレート死である……。

なお、この店で使ったお金の合計は、サービス料など込みで133100IDR(1250円)。これにて現金残高は2306円に──。



・レンタルバイク

ウブド観光するにはカーチャーターを利用するのが一般的とガイドブックに書いてあったが、そんな金は残っていないのでバイクを借りることにした。

先ほどのレストラン「カフェ・ワヤン」の店員さんにバイクレンタル店について聞いてみると……

なにやら細い裏路地を案内された。え? ど、どうすれば……と路地を行ったり来たりしていたら、どこからともなくお姉さんが現れて、「どうしたの? バイク?」と助け舟。

そして「おばさーん! レンタルバイクだって〜!」とレンタルバイク屋のおばちゃんを呼んでくれて、

無事、スクーピー(Scoopy)なるスクーターを借りられた〜! なお料金は、最初100000IDR(938円)と提示してきたが、交渉の末80000IDR(751円)まで下げることに成功。

ガソリンはほぼ空だったので、

すぐさまガソリンスタンドで、浮いた分の20000IDRぶん(188円)入れてもらう。

するとガソリン残量は半分以上に。これで足りるかな……と少し不安だったが、結果として「20000IDRぶん」で正解だった。逆に10000IDRぶんでは足りなかったかも知れない。

ともあれ、これにて現金残高は1367円に。はたして、どこまで行けるのか?



・まずは観光地「ゴア・ガジャ遺跡」へ

バイクに乗ってまず向かったのは、11世紀に建造された寺院跡「ゴア・ガジャ(Goa Gajah)」。

到着するや否や、物売りのおばちゃんが「入場するにはサロン(腰巻き)が必要だよ!」とサロンを売ろうとしてくるが、

きちんと入場料50000IDR(470円)を払えば、入り口でサロンを無料にて貸してくれる(巻いてくれる)ので問題ない。

これがゴア・ガジャの洞窟入口!

中にも入れる!

沐浴場も必見だ!



・本日のメイン「テガララン・ライステラス」

ウブドに行くなら絶対に見ておきたい場所があった。それこそが「テガララン・ライステラス(Tegalalang Rice Terrace)」である。

ゴア・ガジャから40分ほど走ってようやく到着。入場料は25000IDR(235円)。

見渡す限り、緑の絶景。ここを歩いてみたかったんだよね〜……と奥へ奥へと進んで行くと、

「さらに奥の絶景ポイントに進むなら10000IDR(94円)払ってね」との関所に辿り着いた。ここまで来て引き返すわけにはいかないので、迷うことなく支払ってGO!

すると、そこは、本当の絶景……というか、完全なる棚田のワイルド道。なにせ、グングンと進んでいくと、

こんな細い道(橋?)まで待ち受けているのだ。落ちたら絶対に大怪我をする。クソ重いバックパックを背負いながら来る場所ではないので、どうか気をつけてほしい。

また、鬼のように暑く、滝のように汗が噴き出る。帽子を被っていてもクラクラするほど暑いのだ。

そして次第に熱中症のような状態になり……

敷地内に点在する売店で、我慢できずにアイスを購入。かなり高いとは知っていながら、体が冷たいものを欲していたのだ。

気になる値段は15000IDR(141円)と、一切遠慮のない観光地価格。しかし、死ぬほどウマかったので後悔はない。

返す刀で、缶のスプライト(15000IDR / 141円)と、ペットボトルの水(10000IDR / 94円)も購入。高かったけど、絶景を見ながら飲むスプライトのウマいことウマいこと……! これまた一切の悔いはない。

これにて現金残高は192円。もう同僚たちへのお土産はあきらめた。



・迷子になりつつ「グヌンルバ寺院」でシメ

ウブド最後の目的地は、ウブド経験のある知人からオススメされた場所に行こうと決めていた。

ということで “ウブド発祥の地” とも言われる「グヌンルバ寺院(Pura Gunung Lebah)」へ向かおうとするも……

かなり迷う。はっきり言えば、完全なる迷子になっていた。

というのも、私、海外では楽天モバイルの海外ローミング(無料)を使っているのだが、ウブドの奥地にもなると、ほとんど電波が届かないのである。

どのくらい電波が危ういのかというと、Googleマップを起動して、3分くらいしたら、やっとこさモワ〜ッと「道」が表示されるような感じ。

「ルート案内」なんて絶対にムリ。なにせ「スクロール」すらデータ処理が追いつかず困難なレベルなのだ。

それゆえ、ポラロイド写真のように時間をかけて表示される「道」を暗記しながら、少しずつ、少しずつ……途中、まったく関係ないエリアに迷い込んでしまったりしつつ、ようやくグヌンルバ寺院に到着したのであった。これには焦った。

あいにく寺院は閉まっていたが、

周辺を探索したり、

敷地内のトレッキングコースを進んだりして、思い残す事なくウブドを満喫しまくった。

なお、グヌンルバ寺院への入場料は無料。現金残高192円をキープしたまま、帰りの空港へ向かうことに。



・路線バスを乗り継ぎ空港へ

いよいよこの旅もクロージング。まずやるべきは、おばちゃんにバイクを返しに行くこと。ウブド中心地に戻ると、路上に野生のサルがいた。


そして……


おばちゃーん! 戻ったよ〜!

「おかえり〜! 無事でよかった!」と、おばちゃんもニッコリ。最高のバイクだった! 忘れられないバイク旅になった! ありがとう、レンタルバイク屋のおばちゃん!!

その後は徒歩でテクテクとバス停へ。路線バス「トランスメトロデワタ」に乗る前に、コンビニにて最後の水(4500IDR / 42円)を購入。これにて現金残高は150円に。

で、しばらくバス停で待っていると……

帰るためのバス「K4B」路線がやってきた!

これに乗り込み、同じバスに乗っていた地元のおっちゃんたちの助けもありつつ、

行きの時にも来たバスターミナル「GORングラライ(Gor Ngurah Rai)」へ到着。

残すは空港に行く最後のバス「K2B」に乗り換えるだけだ。

しかし、心配だったのは時間帯。事前に仕入れた情報では、路線バスは18時ごろまでしか運行していないとのことだったが、もうすでに17時30分を回っていたのだ。

はたして、バスはやってくるのか……?


すると約10分後……


キターーーーーーッ! 時刻は17:38。とにかく時間的にもわりとギリめで、空港行きのバスに乗車できた! マジでこの旅、ギリギリすぎ!

そして夜のバリ島を走ること約1時間──

バスは、この旅の出発地でもある国内線ターミナルのバス停に到着。

かかった運賃は行きと同じく、「ウブド → GORングラライ」で4400IDR(41円)、「GORングラライ → 空港」で4400IDR(41円)、合わせて82円。

現金残高は150円だが、マネーカードには28000IDRも残っている状態だったので──

最初にチャージしたコンビニにて、日本の「ランチパック」みたいなサンドイッチを夜食用に3パック購入。

なお本当は1つ6000IDRらしいが、空港価格で1つ9000IDR。それが3つで27000IDR(253円)。これにて……

マネーカードには1000IDR(9円)しか残っていない状態に。

そして、とどめとばかりに、パンに合わせるための紅茶(9000IDR / 84円)を同コンビニにて購入。

これにて現金残高は66円、マネーカード残高の9円と合わせると、残り75円でのフィニッシュと相なった。

帰りも行きと同じくマレーシア経由。

空港のベンチで一晩明かして、翌朝7時に出発 → 約3時間のフライト → 乗継地クアラルンプールで4時間20分待機 → 14時すぎに出発 → 7時間20分のフライト → 夜22時半すぎに羽田着。

──と、インドネシアのングラ・ライ国際空港から日本の羽田空港に到着するまで、ほぼほぼ1日かかるような激安チケットの貧乏旅だったが、一生忘れることができないほど充実した旅行ができたと自負している。

いろいろと大変だったけど……


いい旅だった!!!!!


【完】


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

90秒のインスタ動画もあるよ!

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