夕飯を外食すると、一定確率で「今すぐデザートにあれ食べないと死ぬ」という発作が襲ってくるサーティワンアイスクリーム。とくにラーメンを食べるとアイスが欲しくなるのはなぜだろう。
にもかかわらず、筆者の最寄り店舗は20時閉店のため、思いついたときには閉店済みで発狂すること頻繁。
なかでも取扱店舗が限られるクレープは閉店時間よりも早く終売していること多々……とアイスの恨みをくどくど語り始めると日が暮れるのだが、おうちで “サーティワンごっこ” ができる最強のテイクアウトセット「ハピネスボックス」が好評だ。
・サーティワンアイスクリーム「ハピネスボックス」(税込3300円)
5月9日から数量限定で販売中の「ハピネスボックス」は、約3人分のアイスを持ち帰れる「フレッシュパック ミニ」× 2個、サーティワンオリジナルスクープ× 1本、シュガーコーン× 6個がセットになったスペシャルボックスだ。参考価格は税込3300円で、店舗によって価格が異なる。
「フレッシュパック ミニ」には2種のフレーバーを入れられるので、合計4種のフレーバーを楽しめる計算になる。
なかでも注目すべきは、ここでしか手に入らないオリジナルスクープ。
手のひらサイズの可愛いツール。これがあれば本物のアイス屋さんのようにスクープができる!
全長180mm、スクープ部の径48mmで、店頭で使用しているスクープとは異なるハピネスボックス専用仕様だそう。
レバーを押すと、ベロが起き上がってアイスがはがれる仕組みなんだな。なるほど、なるほど。
組み立てるとコーンを立てられるペーパースタンドつき。かなり雰囲気が出ている!
さっそく盛りつけてみたい。せっかく4フレーバーあるから、トライするのは店頭でもお目にかかれない、アニメに出てくるような4段重ねのクアドラプルだ! 「マンガ肉」「昔ばなし盛り」とともに、夢のマンガめしスリートップと言えるだろう。
アイスが張りつかないようにスクープを水に濡らす。しゃもじに米粒がつかなくするのと同じ要領だな。
店頭で店員さんがやっているのをイメージして、ケースにぐぐっと差し入れる! 筆者のチョイスは春らしい綿菓子フレーバーの「コットンキャンディ パステル」。
コーンに押し当てて(※写真を撮るためにこの瞬間はスタンドを使っているが、実際には手で持っている)
レバーをグッと押したならアイスがきれいにはがれ……
なんだこれ
まったく丸くなっていないし、ツルリともはがれない。むしろスクープにべた~りとついて伸びた。
あきらめない。2段目にトライ。こちらも季節限定フレーバー「抹茶きなこ -とろ~り黒蜜-」だ。
アメーバ
その後も定番の「キャラメルリボン」や個人的マスト「ポッピングシャワー」を重ねるが……
店頭で作ってもらうのとは似ても似つかないものが爆誕した。汚い。
いや、簡単そうにやっているように見えるけど、サーティワンの店員さんってすごいよ! もはや職人芸の域に達している!! おうちで簡単に “ごっこ” ができるなんて、とんだ間違いだった。これ熟達するのにたぶん3年くらいかかる。
モタモタしているうちに、どんどんと溶けていくアイス。両手はベタベタ。味が混ざって、もはやフレーバーごとの個性は打ち消されている。
しかし、普段とは違うシチュエーション、普段とは違うタイミングで食べるサーティワンはびっくりするほど美味しかった。
そもそも自宅というのが新鮮だし、プライベートな空間でリラックスして食べるサーティワンは、店頭とは「違う食べ物」と言っても過言ではない。
未体験なら、だまされたと思って一度やってみて欲しい。画像は汚いが、決して後悔はしない。
冷凍庫に入れておけば、3時のおやつでも深夜の夜食でも、好きな時間に魅惑の味を堪能できる。スクープがあればいつでも再現できるから、また「フレッシュパック」を買うのは必定だ。
・成功の秘訣は……
いろいろ調べたところ「アイス本体や室内の温度が高いと高確率で失敗する」「あえてフレーバーを1種だけにし、スクープを動かせる面積を確保する」「スクープを回しながら球状になるようみっちり詰める」などがポイントらしい。
一晩アイスを寝かせてリトライしたらかなりマシになった。とはいえ、家庭用冷凍庫の保冷力ではこれが限界だ。
上手く丸められるかどうかはともかく、かなり楽しいしテンション上がるので、見かけたら「子ども向け」と思わずぜひゲットしてほしい。
アイスのみテイクアウトする場合は、今回の「フレッシュパック ミニ」のほか、6人分の「フレッシュパック」や12人分の「フレッシュパック スーパー」も存在する。次はどのパックを買おうか、いまから密かに楽しみにしている。
参考リンク:サーティワンアイスクリーム
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.