大阪王将は基本的にどこの店舗でも同じメニューだと思われがちだが、オリジナルメニューを提供している店舗がちょくちょくある。以前紹介した両国店もそうだし、今回とりあげる「東長崎店」もそうだ。
レア感がある料理だけに、見かけたらついつい注文してしまうもの。数日前の私も同じで、「馬力飯」という見慣れないメニューに心惹かれた。そして実際に注文すると……あまりにも馬力が出て仕事をぶん投げる寸前になったので、正直に報告したい。
・馬力飯とは
先に述べたように、馬力飯とは大阪王将の東長崎店で見つけたメニュー。念のために言っておくが、東長崎とは言っても九州の方の長崎ではなく、都内にある西武池袋線沿いの方だ。
大阪王将は、その東長崎の駅から徒歩5秒くらい。メチャクチャアクセスが良く、他の店舗に比べてどことなく “町中華感” の強い外観をしているような……。
それはさておき、馬力飯は1種類だけではない。合計9種類あり、どれもセットになっている。
この中から1つを選ぶのは難しいが、私は餃子まで付いている “009” を注文。こちらは回鍋肉ガーリック炒め、玉子炒飯、餃子1人前、スープが付いて1250円となっている。
なんといっても、「回鍋肉ガーリック炒め」というメニューが気になって仕方がない。普通の回鍋肉でも十分に美味いのに、ガーリックまで使うのは反則ではないのか?
そう思っていたら、やっぱり反則だった。想像していた通り、これ以上ないほどビールを飲みたくなる風味で、単品で食べているとなんだか損しているような気さえする。
本来ならば、白米かビールがあってこそポテンシャルを発揮する料理なのは明白。だからもういっそのことビールも頼んでやろうか……
とタブレットの注文ページを開くが、「ダメだ、ダメだ。まだ仕事中だろ」と我に返ってキャンセルのボタンをタップする。ということを3回くらいやったあと、もう1つの主役である焼き餃子もやって来た。
なんという罪深いセットだろうか。「回鍋肉ガーリック炒め」だけでは飽き足らず、餃子でも生ビールの注文ボタンへと私を誘(いざな)おうとする。
そこで私は玉子チャーハンをほぼ白米と見たてることにより、それらの誘惑をすべて断ち切った。白米を食べているときはビールを飲む気にはならないからな。
加えてまだ昼間だったので、「どうせ飲むなら思いっきり飲もう。今度は夜くればいいから」と自分に言い聞かせたことも大きかった。
ただ、正直なところギリギリ。なんとか土俵際で粘って勝ったものの、もう少しで仕事をぶん投げるところだった。さすが馬力飯である。
・全体的なバランスが良い
それにしても、“009” のセットに付いているのが玉子チャーハンってのが絶妙だ。これが普通のチャーハンだったら、全体的に濃すぎて『テルマエ・ロマエ』のキャスティングみたいになってしまう。
しかし、玉子チャーハンというシンプルながらも実力派の料理を置くことによって、実にバランス良くまとまっている。それぞれの味だけでなく、構成的にもお見事なセットと言えるかと思う。
ちなみに、東長崎店のメニューを見ると他にも珍しい料理がいくつかある。たとえば、馬力飯001の『排骨カレーあんかけ炒飯』だったり、馬力飯005の『スタミナ肉炒飯』だったり。
次はこれらも食べようかな……でも『回鍋肉ガーリック炒め』をもう1回食べたいな……どっちにせよ、次は仕事が終わってから来よう! ビールと一緒に楽しむために! と固く誓って西武池袋線に乗り込んだのであった。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 大阪王将 東長崎駅
住所 東京都豊島区長崎4-7-11大惣ビル1F
時間 11:00~21:30(LO.21:00)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼馬力飯のメニュー
▼今回注文した “009” 。これに餃子が付いてくる
▼回鍋肉ガーリック炒め、マジで美味い!
▼全体的にボリューミーだから、テーブルがみちみち