常にお菓子が常備されていた私(中澤)の実家。そのセレクトはオカンが行っていたのだが、私が一番嬉しかったのはロッテの『チョコパイ』である。30年以上前の大阪の田舎ってマジでハイカラなものがなかった。コンビニすらなかったくらい。言わばチョコパイは救世主だった。
そんなチョコパイが40周年を迎えてリニューアルされたという。お前、1個下やったんかい! まず、そこに衝撃を受けつつも、新・旧を比較してみたところ思わず2度見してしまった。エッ……リニューアルでこんなことあるんですか?
・リニューアルポイント
リニューアルされたのはクリームとケーキ。ロッテのリリースには以下のように記載されている。
クリーム:すっきりとした甘みの、味わい軽やかなホイップクリームになりました。クリームとケーキが口の中で一緒にすっと溶ける仕立てに。
ケーキ:卵を増やして、ケーキのようなふわっとほどけるような食感に。
──視覚的に確認できる変更ではなさそうだ。
・サイズ
しかし、チョコモナカジャンボのリニューアルの際にはサイレント値上げ疑惑も浮上しただけに、書いてないからといって他の部分が変わっていないとも言い切れない。そこで同じように定規でサイズを測ってみたところ……
クッ、まん丸すぎてよく分からん。チョコでコーティングされているという形状も比較するには厄介である。チョコの固まり方によっては多少サイズにムラができそうだからだ。
・重さ
このチョココーティングが守っているのはパイだけではないのかもしれない。ただ1つ言えることはシャッフルしたら分からないくらい同じに見えるということだけだ。ならば、重さで比較するしかないだろう。というわけで、まずはリニューアル前のチョコパイの重さを量ってみたところ……
38g。なお、紙皿の重さは8gのため実質30g。チョコパイの重さを量ったのなんて初めてなのでこれが重いのか軽いのか分からないが、素人なりに感想を述べると思ったより質量があった。
・衝撃
はたして、この質量はそのままなのか? それともこっそり減っていたりするのか? ニュートンよ、我に真実を示したまえ。リニューアル後をクッキングスケールに置いたところ、表示された重さは40g。って、エッ!?
2g重くなっている。
バカな!? 価格も新・旧共に職場前のローソンで税込み332円だったため、これがガチならサイレント値上げどころか、サイレント値下げしていることになる。マジかよ、ニュートン。リニューアルでそんなパターンあるの?
・別のチョコパイで量り直し
ちょっとロッテもニュートンも信じられなくなってきた。そこで念には念を入れて、同じ箱の別チョコパイも量ってみた。旧バージョンは38g。うん、そうだよな。間違いない。問題はここからだ。おそるおそる、新バージョンをキッチンスケールに置いてみたところ……ホゲェェェエエエ!
38g!!
今度は同じ。何コレ? 魂の重さ? 箱開けて時間が経過したことでチョコパイから魂が抜けて2g減ったの? じゃあ、今このチョコパイ死にかけてるの??
・食べ比べてみた
あやうく、ニュートンVSダンカン・マクドゥーガルの世紀のマッチメイクがチョコパイにおいて実現しそうになったが、まあ、普通に考えたら誤差だろう。ロッテのチョコパイにおいては2gは誤差なことが判明した。試しに新・旧2つを食べ比べてみたところ……
確かに、新しい方がスポンジがふわっとしていてクリームが柔らかい気がしないでもない。ポイントを教えられた上で食べ比べてやっと違うかどうかという感じだから、簡単に言うとほぼ同じである。つまりは……
ウマイ。
というわけで、私はこう結論づけた。「チョコパイは変わっていなかった」と。これからも俺たちのチョコパイであり続けてくれたらそれに勝る喜びはないのである。
参考リンク:PRTIMES
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.