iPhoneユーザーならご存知であろうSiri。このSiriとしりとりが出来ることを知っている人は多いと思うが、実際にやってみると「勝てない」「使えない言葉が多い」と言われているのは聞いたことがあるだろうか。
私は聞いたことがあっても実際やったことはないので、確認とともに初めてSiriとしりとりをしてみようと思う。今回は性能や動向を見るため、3回勝負してみることに。レッツしりとりバトル!
・なかなか手強い
さっそくバトル開始。意気揚々と「ヘイSiri、しりとりしよう!」と言う私に対して「それではしりとりの『り』から」
初手いきなりこれ?
しりとりの「り」から「リスケジュール」で始まるしりとりなんて私初めて……と思いながらしりとりを進めていくのだが……
それ使えるの? そんな言葉あるの? と驚きながらやる初体験のしりとりに焦ってしまい……
「代金」で「ん」がついてしまい、初戦は泣く泣くの敗退。45回続けられた。
上級レベルとのことだが、手前の笑った絵文字が煽ってきているようにしか見えない。「上級レベルおめでとうございます(笑)」にしか見えなくて、シンプルに腹が立ったので怒りの2回戦に突入する。
・なにそれ
2回戦はとりあえず思いついた単語を言わず、ひと呼吸置いて言葉を言っていく作戦に。こちらはSiriのマークを押せば音声入力を止めて考える時間は無限に作れるので、それを活用していくのである。
ふふふ、人間様は勝てるためだったらなんでもやるわい……。
そうすれば落ち着いて言葉を考えられるってわけよ。
なにそれ
思わず口に出てしまったので文字入力もされてしまった。そんなサラダあるんだ、と思いながらしりとりを続行していく。
なにそれ‼︎
Siri、もしかしてこっちが何も知らないと思って勝手に言葉作ってない? と疑うレベルの言葉をバンバン言ってくるじゃん、こんなの言ったもん勝ちでは……?
それなのにこっちが言ったものは「その言葉は使えません」ばっかり。なんで『新三種の神器』がOKで『織田信長』がダメなのかわからない!
そんな怒りを爆発させながらの2回戦は、Siriの「プリン。あ、んがついてしまいました。私の負けです」のあっけない幕引きで終了した……が、「プリン。あ、んがついてしまいました。私の負けです」のあのなんとも言えない棒読み感。
「今回は負けてやりますか(笑)プリン(笑)あ、んがついてしまいました(笑)私の負けです(笑)」とでも言わんばかりの負け方。
さっきの43回からたった10回リレーが続いただけで特級レベルにされるのも、特級レベルにして “いただいた” 感がある。そんなもんじゃないだろSiri、お前の実力は。本気のお前を見せてくれよ。
・「私の好きな言葉です」
3番勝負最後の試合だが、ここで私は使える言葉を探ってみようと思った。何度もSiriに言われる「その言葉は使えません」に怒りが頂点に達したので。
完全に相手の土俵で相撲を取っている状態なので、少しでも有利に事を運ぶべく『1つの言葉でどこまでヒネれるか』を確かめてみようと思う。最後の勝負だけど。
すると……こちらが「りんご」と言ったら「それは私の好きな言葉です! では、胡麻斑髪切(ごまだらかみきり)」と嬉しそうな言葉と強すぎる漢字の暴力を同時に繰り出してきて、めちゃくちゃビックリした。
なるほど、Appleだからりんごが好きなのか! じゃあまた「り」が返ってきたから、どこまでりんごでヒネれるか試してみるか。
りんご以外使えないんかい!
・無敵感を見せつけられる
そんな中、ルームウェア → アイアンリーガー → その言葉は使えません。 → あみ → ……でついにSiriに異変が起きる。少々お待ちください……と言ってグルグル考え出した!
え!? これ勝ったんじゃないの? 降参で私の勝ちじゃない? と数分グルグルし続けるSiriをニヤニヤ見つめていたら……
針孔(みぞ)
なんともなかったかのように平然と続けてきたSiriは、その後もなんでもありのルールか? と思うぐらい自由に発言し、私は必死に言葉を捻り出す展開が続き……
最後はSiriの「リアクション。あ、うっかり口が滑ってしまいました。139回続きました。もう達人レベルでしょう」の言葉で、3回戦はあっけなく終わった……。
・勝った気にならない
結果、2勝1敗で人間の勝利で終わったのだが、なんとも素直に喜べない結果になってしまった……。
1回戦は私が「ん」のつく言葉を勢いで言ってしまい終了。2回戦3回戦はSiriの「あ、んがついてしまいました(笑)」のわざと感あふれる言葉で終了している。
なんとなく「次の言葉が出ません。私の負けです」とか「参りました。あなたの勝ちです」みたいな終わりを期待していたし、勝てないと聞いていたので私の負けで終わるオチを考えていたから予定が崩れたというのもあるし、勝負で勝った爽快感がないし……。
「使えない言葉が多い」との話についてだが、確かに多かった。基本的に人物名や商品名などは使えなかったし、地名などは使えるものと使えないものがあった。
そしてSiriがアイヌ語を使ってきて、こっちも負けじとアイヌ語を返したら「その言葉は使えません」と言われたこともある。向こうが使えたからといってこちらが使えるということもなく、判定が不明だった場面も多かった。
もしこの理不尽しりとりに耐えられるiPhoneユーザーがいたら、やってみてほしい。私は今後しばらくSiriとしりとりも口を聞くこともないので。
執筆:ゐぬ井つく
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Siri
▼Siriに冗談は通じない
▼そんな言葉知ってたんだ、って思った返し