全国各地にいろんな餃子があるが、どうやら石川県には「加賀れんこん餃子」という世にも珍しいものがあるらしい。その名の通り「れんこん」入りということに加え、何なら かぼちゃ を皮に練り込んでいるそうな。うむ、きっとイロモノ系だな……
と思いきや、当サイトのリクエストボックスに寄せられた情報によると、これが塩と合わせて食べるとめちゃウマく、逆に米との相性はよくないというからかなり気になる。よ〜し、一度食べてみるか!
・中身と作り方
ってことで、北陸を中心に店舗を展開するらーめん世界(株式会社翔志)から加賀れんこん餃子を取り寄せてみた。30粒入りで値段は1780円(送料別)。届いた箱の中には餃子、作り方を書いた紙、醤油、塩などが入っていた。
そして注目すべきは合わせて食べると美味しいという塩。なんとコレ、高級寿司店でもネタの上に乗せる「イギリス産マルドン塩」だそうだから期待が高まる。ちなみに餃子の作り方は簡単で……
冷えたフライパンに油を引き……
餃子の下部1 / 3がひたるくらい水を入れてフタ
あとはゴマ油(油でも可)をさし……
餃子の皮のつなぎ目が透明になれば……
ふわりとかぼちゃの匂いがする餃子の完成だ。かぼちゃが入った皮、しかもれんこん入りの餃子なんて初めて食べるが、一体どんな味になっているのだろうか。まずは編集長のGO羽鳥から実食。以下、その様子である。
・食べた感想
羽鳥「ふむ……」
羽鳥「うわ……」
一口食べて考え込むように唸る羽鳥。どちらかといえばマイナス印象で、やはりかぼちゃとれんこんの組み合わせには無理があったのかもしれない……と思った次の瞬間!!
羽鳥「こりゃあ〜唯一無二だね、食ったことないよ! こういう餃子もあるんだねぇ〜、完全に餃子から脱してて、餃子のフリした違うものだ。これはおもしろいなぁ〜、興味深い!!
そしてかぼちゃもスゴくて、もうハロウィンにコレ食った方がいいんじゃないか(笑)。それほどインパクトがあるよ。そうそう、前にフレッシュネスバーガーでかぼちゃのバンズを食べたんだけど、その時くらいの衝撃だね。こういう発想があるのかってね」
──と、とまらない……! 羽鳥の興奮がとまらない!! この時点で相当作り込まれた餃子だと分かるが、本番はここから。続いて高級寿司店でもネタの上に乗せる塩と一緒に食べてもらった。
そしたら……
羽鳥「めちゃくちゃウマいですな、コレ。塩をつけたら味が締まったから、必須といってもいいくらい。逆に醤油だと、この餃子の味を潰しちゃうと思う。
餃子は醤油に慣れている人のために入れてあるのかな、そのあたりは分からないけど個人的にこれは塩一択だね、塩。それくらい塩がズバ抜けて合う。醤油も完全にダメじゃないけど、塩で食べないのはもったいないかな。
この餃子、もはや餃子という感じがしないし、独創的でなんだかレストランで食べているかのような感覚さえあったよ。正直、餃子なのにもう中華のジャンルじゃないね。いや〜スゴい! 素晴らしい!!」
──餃子相棒(バディ)の羽鳥が手放しでここまで言っているのだ。期待するなというのは無理な話で次に私も食べてみたところ……ほおぉ!
まずは何もつけずに食べたのだが、全体的にしつこさがなくアッサリしているからかなり食べやすい。そしてやはり肝はかぼちゃの皮。これが甘みを感じさせてくれ、そこに れんこん のシャキシャキが顔を出すから食感も楽しめた。
んでもって、塩のしょっぱさとかぼちゃの甘さがちょうどいいからシンプルにウマい。餃子1つを食べているだけなのに、いい料理を食べているなと思う自分がいるのだ。餃子という価値観が変わってしまうようだった。
・総評
てなワケで、れんこんが餃子を邪魔するどころか高みへと押し上げていた「加賀れんこん餃子」。違和感なく美味しく、それでいて初めて味わう不思議な気持ちも体験できるため、興味のある人は一度食べてみてほしい。
もし食べるのであれば、当サイトのオススメは塩。次にそのまま。醤油は好みに応じて……といったところだろうか。きっと驚くぞ〜!
参考リンク:らーめん世界
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼作り方はこんな感じ