ロケットニュース24

「ケニアの老後」や「介護事情」や「年金額」はこんな感じ / カンバ通信:第239回

2023年1月12日

ジャンボ〜! アフリカはケニアの首都ナイロビでタクシー運転手をやっているカンバ族のチャオスです。今年もよろしくお願いします。

さて今回は、リクエストの多かった「ケニアの老後」や「ケニアの介護事情」をお送りするね。

まず、ケニアの高齢者の間でかかりやすい病気といえば、ずばり「失明」だね。90歳以上になると失明する確率がアップすると聞いている。日本は「がん」であると日本のゴーから聞いたが、ケニアでは「失明」だね。

ケニアには、高齢者をお世話する、いわゆる「老人ホーム」みたいな企業・組合・協会みたいなものは存在しない。なので、家族が面倒を見ることになる。これは絶対だ。

エプロンをさせて食事させたり。彼らをシャワーに入れて洗ったり。家の掃除をしたり。そして彼らを病院に連れて行ったり。そういったお世話は、家族がやっている。従兄弟とか、親戚も含めて。



・ケニアの年金!?

ちなみに、ケニアでは政府から高齢者に対し、月々お金が支払われている。日本でいうところの年金みたいなものだが、その額、月々……


2000kes(約2145円)。


もちろん、これぽっちの額ではケニアであっても何もできやしないから、結局は家族や親戚がお金を出し合って、高齢者をケアすることになる。

去年のクリスマスの日、オレは故郷の村の老人たちを訪ねてみた。話を聞くと、食べ物と薬など、多くの課題に直面していると教えてくれた。

そうこうしていると、バナナ売りがやってきたので、オレはバナナを買って、老人たちにふるまった。美味しそうに食べていた。

しかし、そこにあるテーブルやマグカップはハエだらけだった。それは満足に掃除が行き届いていないことを意味していた。

拭いてあげたかったが、台拭きもなかった。ハンカチなども持っていなかった。なので、どうすることもできなかった。そんなクリスマスだった。


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!

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