それが服である以上、誰にだって着る権利がある。よって「なぜダメなんですか!?」といった苦情を私に送りつけるのはやめてほしい……という前置きをしたうえで、 “別に着てもいいが、あまり着るべきでない服” が存在していることもまた、事実であると断言したいのだ。
その最たるものが『Ank Rouge(アンク ルージュ)』のお洋服。ちなみに私が去年初めてアンクルージュの福袋に挑戦したところ、「新宿2丁目から出なければ着てもいい」という結論が出たのだが……本当に2丁目内なら大丈夫なんだろうか? 試してみた!
(※ 新宿2丁目 = 当サイト事務所の所在地)
・めちゃんこカワイイ!
2023年のアンクルージュ福袋(税込1万7600円)は「アウター、ワンピース、ロンT、ランダムアイテム2点」という内容。ただし色は選べず、『黒』『ピンク』のどちらかが届くようだ。できれば黒、こい……!
やった、黒がきた〜〜〜!!! 袋自体もめっちゃカワイイ!
アウターは耳フードつきで昨年より難易度高め。カワイイが、自分が着ると思うとゾッとする。
明らかに体が小さい子が着るべきワンピースに……
ネコちゃんプリントのロンT。ここまでが確定アイテムだ。
ランダムで引いたのは『体が小さくて若い子が着るべきチェックのエプロンワンピース』と……
『体が小さくて若い子が着るべきチェックのミニスカート』。どっちもカワイイが、普段使いする勇気は1ミリも無ぇのよ……!
・1年ぶりにあの男が登場
とか言いながら、着てみた結果がこちら。
スカートが短すぎて角度によっては “““ 出て ””” しまっているものの……ブラックを引いたおかげか、パッと見はアンクルージュと分からない仕上がりに! 「この恥じらいが逆にそそるんだよね」って層も多いはずだぞ!!!!
「善は急げ」とばかりに夕暮れの新宿2丁目に飛び出したワタシ!
いつのまにか当サイト所属のカメラマン・巨匠中澤も登場しているが、細かいことは気にするな。ポーズの指示を飛ばしながら、今年もパシャパシャとシャッターを切りまくる巨匠中澤。
パシャ! パシャパシャパシャリ!
中澤「イイよイイよ〜! その耳、つまんでみようか!」
パシャ! パシャ! パシャー!
中澤「カワイイ! 2023年も輝いてるよぉ〜!」
私「巨匠! 私……そろそろ2丁目を出ても大丈夫でしょうか!?」
中澤「そんな固い表情してるうちはダメなんじゃない?」
実は……私が撮影をしている最中、道ゆく通行人たちが「ん、何の撮影? まさか……有名人!?」って表情で私の顔をチラチラのぞき込んでいったのだ。アンクルージュの服はともかく、あの恥ずかしさはど〜にも耐え難いものがあった……まさに “プロ失格” ともいうべき私の心を、巨匠中澤はとうに見透かしていたのである。
アンクルージュを着た30代女子を、新宿2丁目は優しく受け入れてくれた。しかし当の私にはまだ覚悟が足りなかったようだ。「来年こそアンクルージュを着て新宿2丁目の外に出る」と、新たな誓いを胸に2023年も邁進する所存である。
それにしても、やっぱ編集部内は落ち着くなぁ。
参考リンク:Ailand
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.