寒さが刺さる今日この頃。それもそのはず、もう年の瀬である。ここ10年くらいクールごとに公開されるアニメを全チェックしている私(中澤)。2022年のアニメも全チェックしたことになる

そんなチェックの際、もちろん検索もするわけだが、ちょうどGoogleが今年のアニメの検索ランキングを発表していた。SNSでの発信ほど外向きではなく、内向きな興味に全振りのGoogle検索。今年、そんな水面下の注目度が高かったのはどのアニメなのだろうか? トップ10は以下の通り。

・Google検索数トップ10アニメ

1. チェンソーマン
2. SPY×FAMILY
3. 機動戦士ガンダム 水星の魔女
4. リコリス・リコイル
5. うる星やつら
6. その着せ替え人形は恋をする
7. パリピ孔明
8. ぼっち・ざ・ろっく!
9. よふかしのうた
10. トモダチゲーム

・失敗しなかったトップ集団

いかがだろうか。何か意外なヤツ入ってる? 私の個人的な意見を言わせてもらうと、『チェンソーマン』『SPY×FAMILY』がワンツーフィニッシュは納得である。

原作が爆売れしてるうえにジャンプだし、地盤の固さは群を抜いている。鳴り物入りで公開前から盛り上がりまくっていた本命だけに、「失敗しなかった」という印象だ

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』も、固い人気を誇るガンダムシリーズの新作なので、積み上げられた固定ファンが検索するのは既定路線。さすがに1位は無理だったかという感じである。



・注目ポイント

そういう意味でいうと、4位『リコリス・リコイル』はオリジナルアニメなのでゼロからのスタートに近い。他にも固い地盤を持つアニメがランクインする中で4位は大健闘と言えるだろう。事実、アニメが始まってから週を経るごとに、話題が大きくなっていった印象も強く、実質的には今年のアニメの覇者と言えるのではないだろうか。

また、もう1つ興味深いのは『トモダチゲーム』が10位に入っていること。作画レベル100みたいなアニメが普通になった昨今、作画はそこまでではない本作。正直、私も始まった時は、クソアニメ枠かと思った。

しかし、毎回、次回を見ずにはいられない猛烈な引きで、完走する頃にはアマプラの更新を待ちわびるくらいになっていた。これは純然たる物語の力だと思う。振り返ると、今年もっとも2期を作ってほしいアニメと言えるかもしれない。

ちなみに、私が春アニメ時に書いたオススメアニメ6選の記事を見返してみたところ、当時どのランキングにも入っていなかった『トモダチゲーム』を推していた。当時のことを考えると、これも大健闘である。

・個人的2022年トップ10

というわけで、最後にそんな私の個人的トップ10をご紹介して筆を置きたい。2022年のアニメを振り返って私が改めて良かったと思うのは以下の10作品です。なお、順位はつけられません。

『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』
『明日ちゃんのセーラー服』
『よふかしのうた』
『アオアシ』
『トモダチゲーム』
『リコリス・リコイル』
『チェンソーマン』
『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』
『ぼっち・ざ・ろっく!』
『4人はそれぞれウソをつく』

参考リンク:Googleトレンド「Year in search
執筆:中澤星児
画像:© 藤本タツキ/集英社・MAPPA、©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11、© 山口ミコト・佐藤友生・講談社/「トモダチゲーム」製作委員会