世界各国のマクドナルド(マック)で、その土地ならではの限定メニューを調査する本シリーズ。今回訪れたシンガポールでは、名物の『バクテー』や『チリクラブ』をモチーフとしたメニューが期待されるところであった。
が、しかし! 実際に訪れたシンガポールのマックで、限定メニューとして大人気を博しているのはズバリ『北海道サーモンバーガー』……これほど日本っぽいメニューは日本でもあまり見かけない気がするが、そこんとこ一体どうなっているのか?
・とはいえ
しかしまぁ、冷静に考えてみると、日本のマックでも過去には『テキサスバーガー』『アイダホバーガー』といった “外国の都市名を冠したメニュー” が登場したことがある。
とりわけシンガポールは親日な国として知られ、日本人の移住者も多い。現地の人にしてみれば、『北海道』と名のついた限定バーガーが販売されたとて、なんら不思議はない……のかもしれない。
その国の物価を示すと言われるビッグマックの価格は5.95SGD(約604円 / 日本は410円)。問題の『北海道サーモンバーガー』は4.25SGD、サーモンを2枚挟んだ『ダブル北海道サーモンバーガー』が6.25SGDだ。マックにしちゃあイイ値段するよなぁ〜。
って……
ソールドアウトしてるゥウ!!!!!!
・売り切れがちだった
いくつかのマック店舗を回るも、北海道サーモンバーガーは軒並み売り切れ。「ようやく見つけたので腹が減ってから出直すか」と思ったら、数時間後にはなくなっていた……という事態にも見舞われた。
苦心のすえ、私はどうにか北海道サーモンバーガーの購入に成功。
現地の人に聞いたところ、この北海道サーモンバーガーは過去に幾度も再登場を繰り返してきた人気メニューらしい(取材時は今年5月)。出会えるかどうかは運次第だが、もし見つけたら即座に購入することをオススメしたい。
セットのドリンクは東南アジアで絶大な人気を誇るという『ミロ』をチョイス。あまりに薄すぎて「これで3.7ドル!?」と叫んでしまった。ミロってこんなに薄いものだったっけな?
気を取り直して……念願の北海道サーモンバーガーと初対峙である。白と黒のゴマが楽しいバンズの中身はアツアツ・サーモン・カツ。
「俺はフィレオフィッシュとは違うぜ」とでも言いたげなサケがジューシーな存在感を誇示。バンズは一般的なものより甘い。北海道のコロッケを思わせるBBQ風ソースがカツの油と相まって、口の中は一瞬でギトギトのベタベタだ。そこへすかさず流し込むのが……
例のうっす〜いミロである!!!
・ちなみにモスでも
不思議なことにうっす〜いミロは、ギトギトになった私の舌を超イイ感じに中和してくれた。飲み進めるにしたがってミロは少しづつ濃くなる。幼いころ、おばあちゃんちで飲んだ思い出が蘇るなぁ。帰国したらミロ、久々に買ってみようかな。
ちなみに日本発のハンバーガー・チェーン『モスバーガー』もシンガポール国内に多く出店しているのだが、こちらではスズキを大胆に使った『シーバス バーガー』が売られているようだ(期間限定商品)。 さっそくモスバーガーに向かったところ……
こっちもソールドアウトっ…………!!!
出会えるかどうかは運次第なシンガポールのお魚バーガー。繰り返すがこの国を訪れた際は「もし出会えたら即座に購入」を常に心がけておいてほしい。たとえ腹がパンパンであったとしても……。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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