先日のこと。コストコに行っていつものように店内を回っていると、販売員の元気な声が聞こえた。「今しかない数量限定のペンネはいかがですか?」そう言われると弱い。売り文句にひかれながら、売り場にそっと近づいてみると……
そこで「幻のペンネ」と出会った。正式名称はレッドアルフレッドチキンペンネ(税込1380円)。1度では覚えきれないほどの長い名前だが、きちんと意味がある。幻と言われている理由と合わせて話をしたい。
・幻の秘密を探る
レッドアルフレッドチキンペンネはチーズ、チキン、ソース、ペンネの順に重なるようにパッケージされている商品で、幻の理由は「チキン」にあった。
販売スタッフさんにお話を伺うと、実はこのチキンはコストコでは言わずとしれた人気商品のロティサリーチキンだという。
ロティサリーチキンは鶏肉が丸ごとローストされているもので、通年通して販売されている。柔らかくしっかりとした味わいは肉の奥まで味が浸透し、コストコファンを魅了してきた一品だ。
レッドアルフレッドチキンペンネは、このロティサリーチキンが売れ残ったときにしか食べられないのだという。前日の予想よりも販売個数が伸びなかったときなどに、ロティサリーチキンはレッドアルフレッドチキンペンネ用に仕込みまれるようだ。
あまり物と言うなかれ。これほどおいしいペンネに生まれ変わるくらいなら、私ならば喜んで売れ残ってほしいと願うだろう。出会える確率はそう高くはないが、だからこそコストコは最後まで勝ち抜いたロティサリーチキンに王冠を渡すべく最高のペンネに仕上げているのではないだろうか。
・名前の由来
続けて、長い名前の謎についても解説しておこう。レッドアルフレッドチキンペンネの名前にある「レッド」はパプリカペーストを使用していることが由来だ。赤い色をしているが、辛いものではない。
「アルフレッド」はソースの名前。日本ではあまり馴染みがないが、パスタソースの1つで、パルミジャーノレッジャーノとバターを混ぜて作ったソースのことを指す。そして「チキン」は言うまでもなくロティサリーチキン。
・調理方法は簡単
その食べ方はいたってシンプル。商品を買ってきたまま調理する場合は、蓋をとり500Wの電子レンジで10分から15分加熱するだけ。量が多いので皿などに小分けした場合は電子レンジで2分から3分がちょうどいい。
・ソースが濃厚
実際に食べてみると、とにかくチーズがすごい! ペンネにしっかりと絡むチーズソースは、チーズに溺れる私の夢を実現させてくれるようだ。そして、チーズ特有の香りとコクは、ペンネとソースに絡むことで絶妙な味覚を演出している。
これほど美味しいのに次にいつ買えるか分からないなんて……。出会えたらラッキーなので、特にチーズ好きの方は是非!
執筆・イラスト:あとり
Photo:RocketNews24.