ロケットニュース24

【外国人目線】日本で人生の半分を過ごした韓国人が1年半ぶりの日本で改めて思ったこと

2022年10月17日

みんな元気セヨ! 私事だが、私(すんぴょんす)は人生の半分くらいを日本で過ごした。日本にいた10代前半から去年までの十数年間、韓国に帰省したのは年に一度あるかどうかのレベルだった。

日本と韓国、どっちのほうが慣れていたかと言えばもちろん日本のほうが慣れていたわけで、ここ十数年間は一度も1週間以上日本から離れることなどなかった。そんな私が1年半ぶりの日本で「あれ? こんなんだったっけ?」と思ったことをまとめてみた。


・自販機が思ったより多い


日本が自販機大国であることなんて昔から承知の上だが、ここまで多かったっけ? って改めて思った。韓国にも自販機がないわけではないが、日本みたいにどこにもあるわけではない。ソウルでも駅内とかじゃないと見ることがほとんどないのだ。

1年半までは自販機で缶コーヒーを買って飲むことなんて日常だったが、よく考えたら韓国に帰国してからは缶コーヒーを飲んだことすらなかった。缶コーヒーが嫌いとかではなく、単純に韓国では自販機を探すよりカフェを探したほうが早いからだ。



代官山のキャラメル屋さん、NUMBER SUGARの店前にあったキャラメル自販機。最近の代官山や原宿などのおしゃれ街の事情はあまり知らなかったが、久しぶりにその一帯を歩いているとあっちこっちにお店オリジナルの自販機があった。


・行列作りがすごい


私も日本にいたときはなんとも思わずに行列に並んでいたが、1年半ぶりに改めて見た日本の行列作りはすごかった。エスカレーターに乗るときはもちろん、ラーメン屋の前とかでもキレイ過ぎる行列を作っていた。

特に電車を乗るとき、電車が着いたらみんながドアの左右に並んで、最後に降りる人を待ってから順番に入っていく姿は素敵すぎる。普通のことを言ってるように思うかもしれないけど、とにかくこれってすごいんだぞ!!!!!!!!!!!


・韓国商品が手に入りやすくなった


私が日本に行ったばかりの2000年代は、まだK-POPアイドルなんて流行ってもいなかったし、まだ韓流スターなんてヨン様くらいしかいなかった。今ではもはや観光地化している新大久保なんて、そんな活気のある街ではなかった記憶がある。

当時は韓国の商品を買うためにわざわざ新大久保にある韓国スーパーに行ってたのだが、今ではドン・キホーテにこんなズラリと並んでいる。時代を感じるぜ。



以前の記事でも書いた、韓国ではもうあまり飲まれてない「フルーツ韓国焼酎」も普通にコンビニに並んでて、韓国ブームがまだ続いていることを実感した。


・まだ現金が必要な場面がかなり多い


ここ数年でPayPayなどのキャッシュレス決済を対応している店が増えてきてるとは言え、やっぱりまだそこまで普及してない印象を受けた。

現に私は今韓国での暮らしで財布を持ち歩いていない。スマホ内に登録しておいたクレジットカードを使ったり、友達と飲みに行ったりして割り勘するときは一人がまず払って後にネットバンキングやカカオペイで精算する。なんなら今では逆に現金が使えない店もあるくらいだ。

だが上記の場合スマホの電源が切れるとかなり困るし、日本ではまだキャッシュレス対応をしていない店も多いので現金が使われやすいとは思うけど……カードですら対応していない店がまだ全然あるのは残念だった。


・物価が上がっていない


さきに言っておくと、私が日本にいなかった1年半の間で物価が上がっていないとかいう話ではない。ここ十数年間の話だ。全く上がってないわけではないが、韓国に比べると上がってなさすぎていると感じた。

1年半前に韓国へ帰国するまで、私はその前の4年間韓国に一度も帰っていなかった。そのせいで物価の上がり具合がわかりやすかっただけかもしれないが、韓国では同じ店でも4年前と今では明らかに値段が違う。その一方、今振り返ると日本の飲み代はそこまで劇的に変わってはいない印象。

韓国の物価が上がりすぎているのも事実だし、今は円安ということもあるけど……。


・久しぶりの日本でした

私は韓国人だが、10代と20代を日本で過ごしたので感覚としては日本人とほとんど変わらないと思っていた。だが、いざ日本から離れてみると見えなかったものが見えてきた気がする。次に日本に行けたときはまたどんな景色がみえるか楽しみだ。それでは今回も読んでくれてカムサハムニダ!

執筆:すんぴょんす
Photo:RocketNews24.
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▼余談だが、おにぎりのうまさが記憶の5倍だった。



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