群馬県前橋市といえば、群馬の県庁所在地であり、レトロな街並みを楽しめる場所としても有名。中心市街地にはノスタルジックな商店街がいくつも存在し、昭和の空気感を存分に味わうことができる。
商店街の一角にある老舗喫茶「パーラーレストラン モモヤ」では、いわゆる “デパートの最上階にあった食堂” のようにレトロな雰囲気を楽しめると話題のようだ。料理やデザートもウマいと評判なので、実際に行って確かめることにしたぞ。
・モモヤの魅力
昭和31年(1956年)創業のモモヤは、前橋駅から徒歩約10分の商店街に店を構えている。ピンクや緑、茶色のカラーリングがレトロでイイ感じ。思わず立ち止まってジッと見つめてしまう……。
店先のディスプレイをチェックしてみると……ナポリタンやオムライスなど喫茶店っぽい料理はもちろん、ラーメンやカツ丼なんかもある。ふむ、意外とバラエティ豊かなラインナップだな。下段に飾ってあるデザート類も美味しそうじゃないか。期待が高まる、さっそく入ってみよう。
おぉ……ピンクのテーブルクロスや赤い革張りのソファー、丸い天井照明などがカワイイ。ここに来るのは初めてだけど、前にも来たことがあるような不思議な懐かしさがこみ上げてくる。心地よい音楽も流れていて、なんだか落ち着く。
席に着いたら急に腹が減ってきた。メニューをパラパラとめくってみるが、頼むものはすでに決まっている。喫茶店といったらナポリタン、食後にプリンアラモードを注文。
店内を見渡すと、芸能人のサイン色紙があちこちに飾られている。ここ、映画やCMのロケ地としてよく使われている模様。確かにこの店の雰囲気は映える。ここだけ時間の流れが昭和で止まっているみたいで面白いし。……などと思っていたら、注文から5分ほどで料理が運ばれてきた。
・モモヤのナポリタンは一味違った
『tontonナポリタン(税込930円)』の登場。チーズをまとったポークソテーがナポリタンの上に鎮座している。しかもデミグラスソースがたっぷりとかかっていて、なかなかのインパクト。サラダとポタージュスープ付きなのも嬉しい。あと、洋食なのにお盆やお箸を添えてくれるスタイルがグッド。
このポークソテー、プリップリでウマい……すっごくジューシー! 肉汁とチーズが口の中でよく溶け込んで最高……。コクのあるデミグラスソースとナポリタンの相性もよく、食べ応えバッチリ。あっという間に完食してしまった。
・食後のデザートタイム
これまた可愛らしい『プリン・ア・ラ・モード(税込550円)』がやってきた。色とりどりの果物がステキなパフェグラスに乗っかっていてオシャレ。
この手づくりプリン、なめらかな口当たりで美味しい……。なんだか優しい甘さが口に広がっていく感じ。はぁ、もっと食べたい。
ずっとここにいたい気もするが、次から次へとお客さんが来店し、店内は満席に近い状態。さすがは人気店。
帰り際にお客さんたちの顔をチラリと覗くと、みんな幸せそうな表情で料理やデザートを頬張っていた。……分かる、その気持ち。味はもちろん素晴らしいが、なによりこの空間で食事をすることが本当に心地いいのだ。
もし前橋市を訪れる機会があったら、「パーラーレストラン モモヤ」へ足を運んでみてほしい。きっと何度も通いたくなるはずだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 パーラーレストラン モモヤ
住所 群馬県前橋市千代田町2-12-2
時間 10:00〜19:00(L.O.18:30)
休日 水曜日 / 第3木曜日
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.