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【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内でタイのバンコク1泊2日を満喫できるか試してみたら23円あまった!

2022年10月7日

コロナの制限も落ち着いて、ようやく海外旅行に行きやすくなってきたにもかかわらず、絶望的な円安などの不安材料も山積みな今日この頃。はたして今、そこまでお金をかけず海外を満喫することは可能なのだろうか?


そう、たとえば5万円以内で……。


ということで今回行ってみたのはタイのバンコク。ルールは簡単。航空券&宿&燃油サーチャージ&現地でのメシ代&その他もろもろ──で使えるのは5万円のみ。先に結論から言ってしまおう。5万円でタイに行ったら……


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> 23円あまった! <
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繰り返す、軍資金5万円で1泊2日の弾丸タイ旅行したら楽しめまくったうえ23円もあまった! そこまでハードな旅ではなく、いたって普通の旅を5万円ですることは可能である。まず最初に、その内訳も書いておこう。


・超激安5万円海外旅行タイ・バンコク編うちわけ

成田〜バンコク往復LCC航空券(AirAsia) 43960円
あらかじめ予約しておいた宿(1泊) 1688円
空港〜市内へのバス(S1) 60バーツ
トムヤムクン 150バーツ
ライス 10バーツ
オレンジジュース 30バーツ
マンゴー 40バーツ
水 7バーツ
バーミーヘン 55バーツ
トースト 20バーツ
アイスコーヒー 20バーツ
船移動(チャオプラヤー・エクスプレス) 16バーツ
カオカームー 50バーツ
ライス 10バーツ
バイタク(Bolt) 34バーツ
タイマッサージ(全身)1時間 120バーツ
フットマッサージ1時間 120バーツ
電車移動(BTS) 44バーツ
同僚たちへのお土産 110バーツ
カオマンガイ 50バーツ
ローカルバス移動 8バーツ
ローカルバス(AC)移動 15バーツ
カオパット 60バーツ
ビール 41バーツ
市内〜空港へのバス(S1) 60バーツ
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残り6バーツ(23円)


6バーツとなると、もう買えるのは「安い水」くらい。我ながらよくぞこんなギリギリまで使い込んだなと感心している。しかしながら、決して貧乏旅をしたつもりはない。きちんと満喫しての、この結果である。

はたして私は、どのようにしてタイのバンコクを満喫したのか? ホテルや食事やアクティビティの詳細は? それらの情報は、すべて次からのページにまとめておいた。5万円を用意して、2ページ目にパイ(行く)だ!!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内でタイのバンコク1泊2日を満喫できるか試してみたら23円あまった!(2ページ目)

・航空券

まず航空券だが、2022年9月上旬にExpediaで予約した。航空会社はLCCのAirAsia(エアアジア)で、燃油サーチャージは無料のよう。しかしながら、持参できる荷物は1つのみ(預け荷物は有料)だったり、機内食がなかったりと、さすがはLCCといったサービス内容。

純粋な日本〜タイの往復航空券としての代金は35936円で、そこにサービス料の6424円、航空会社のカード手数料1600円が加算され、合計43960円に。もうこの時点で残り6040円となってしまった。


・宿

1泊2日を6040円で満喫……となると、宿(ホテル)のランクはもちろん、部屋のタイプ(グレード)も落とす必要があるのだが、私は根っからのドミトリー(共同部屋)嫌いなもんで、「シングルルーム」は必須とした。

また、若い頃にバックパッカーをしていた頃は「共同トイレ&共同の水シャワー余裕」だったが、読者の皆様も容易に真似できる最低限の設備(トイレ&ホットシャワー&窓)も今回の場合は必須としてみた。

で、現地に行ってから安宿街を探しても良かったのだが、それもまたハードルが高いかなと思い、宿もあらかじめExpediaで検索してみることに。その結果、1688円の良さげなシングルルームを発見、予約した。

これで残りは4352円。当時のレートでバーツに直すと1136バーツ。


それでは……


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> 行くぞ! <
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・両替あれこれ

無事タイに到着。まずはバンコクの空港内で両替だ。タイでの両替といえば『スーパーリッチタイランド(Super Rich Thailand)』と呼ばれる両替所のレートが最高と評判であるが、それは空港内でも同じだった。

イミグレ等の手続きが終わって、“空港の外” に出てすぐの場所にある両替所は、レート的には2,351。1万円を両替したら2351バーツといった塩梅だ。もう少し外に出てみると、少し上がって2,354。しかし……

空港の地下にあるスーパーリッチタイランドでは、レートが2,600と明らかなる差が……。1万円両替して2351バーツと、2600バーツでは、249バーツも違いがある。日本円に換算すると967円! この差はデカいぞ!!


・空港から市内までは「S1バス」で

両替も終わったので、とりあえずは宿のあるカオサンロード周辺まで移動しなければならないのだが、ここは「S1バス」と呼ばれるバスに乗るのが大吉だ。


価格は60バーツで、車内も広い&綺麗&エアコン付きと超快適。そして約45分でカオサンロード周辺まで到着した。ここからは徒歩で宿まで移動。道に迷って人に場所を聞きながら20分ほどテクテク歩くと、予約しておいた宿「ボニタハウス(Bonita House)」に到着した。


・予想以上に居心地の良い宿

レセプションには価格表が。そこには「Single fan 400バーツ」とある。当時のレートで換算すると1554円なので、勇気を出して予約なしの突然訪問したほうが安かったかもな……なんてことを思ったりもした。


部屋は2階の奥だった。ドキドキしながらドアを開けると……


アレー! 想像以上に良い部屋じゃないの!!


天井ファンあるし、簡単な机もあるし、


トイレ&ホットシャワー&洗面所もあるし!


ブランケットにバスタオルまで付いているし!


なんと、バルコニーまで付いてる! 最高か!!


・トムヤムクンの価格が10年前の2倍以上に

宿に荷物を置いたら、いよいよ街中探索開始! とりあえず腹が減ったので、私が10年前(2012年)にも記事を書いたトムヤムクン屋さんに行ってみることにした。しかしここで、私は大きな衝撃を受けることになる。


なんと、トムヤムクンの価格が、10年前の2倍以上に……! 具体的には、昔は(小)が60〜70バーツだったのに、今では(小)が150バーツから。マジか! だが、ここまで来て食べないわけにはいかないので、


トムヤムクン(150バーツ)とライス(10バーツ)を注文。本当は景気付けにビールでも1杯飲みたかったが、破産することを恐れて我慢した。

ちなみにここのトムヤムクンは、タイ好きにはおなじみ、バンコク発タイ料理店グルメブログ『激旨!タイ食堂』でも「バンコクで一番旨い」と評価されている名店中の名店。むろん、今回のトムヤムクンも激ウマだった。


・今は雨季? 長いスコールで1日が終わる

絶品のトムヤムクンでピリピリになった舌を癒すため、何かが飲みたいなぁ……とカオサン周辺を徘徊していると、オレンジジュース屋さんを発見! タイのオレンジジュース、味が濃くて美味しいんだよね〜。30バーツ。


調子に乗って、果物屋さんでもマンゴー(1玉)を購入。価格は40バーツ。その場でカット&ビニールに入れてくれる。これまた美味いんだよねぇ〜!


とかなんだとかやってたら……


突然の大雨(スコール)!


しかも、まったくやむ気配がないので……


宿に戻ってシャワーを浴び、少し早いが、このへんで1日目を終えることにした。ちなみに現時点で、残りは846バーツ(約3287円)。節約すれば余裕の残高だが、私が目指すのは究極の満喫。怒涛の2日目は3ページ目へGOだ!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内でタイのバンコク1泊2日を満喫できるか試してみたら23円あまった!(3ページ目)

ここからは駆け足で行くぞ。まず起床後、朝の散歩ついでにセブンイレブンで購入したのが、7バーツのお水。


そのままの勢いで向かったのは、昨日のS1バスの停留所付近にあった麺屋さん。なんか美味しそうな予感がしたので、目をつけておいたのだった。んで、ここで注文したのは──


バーミーヘン! タイの汁なし麺というか、油麺というか、そんな感じの料理である。価格は55バーツなり。

ちなみに私、バーミーヘンが大好物で、日本のタイ料理屋さんでも好んで注文するほど。うん、アロイ、アロイ(おいしい、おいしい)。


その後、テクテクと歩いていると、炭火で焼くトースト屋さん(?)を発見。


ちょっと甘いものが食べたかったので、ジャムトーストと、甘〜いアイスコーヒーを注文。それぞれ20バーツ、合計40バーツ。ごちそうさまでした。(残高744バーツ


お次はカオサン近くの船着場から、目当てのマッサージ屋さんがあるエリアまで『チャオプラヤー・エクスプレス』というボートで向かうことに。目的地は「Oriental」という駅だ。


エンジンの振動と川の風が心地よい。これもアクティビティのひとつだと思うと楽しい気持ちになってくる。なお、乗船賃は16バーツなり。


無事に目的の駅に到着後、Googleマップを調べてみると(キャリアは楽天モバイルなので、そのまま海外でもネット使用可能)、すぐ近くに豚足煮込み料理の名店『ジャルンセンシーロム』があることが判明。せっかくなので行ってみることにした。ちなみにまだ朝の8時半前。


注文したのはカオカームー(50バーツ)とライス(10バーツ)のセット。


さすがは有名店! トロントロンでメチャクチャうまい〜!!


腹一杯になったところで、バイタク(バイクタクシー)に乗ってみることにした。移動もできるし、危険だけどアクティビティがわりにもなるし! 目的地は、激安マッサージ屋さんが多いとされるエリアまで。


スリル満点で最高! 運賃は34バーツなり。


そしてやってきたのは、「ジャルンクルン・ソイ72」と呼ばれる通り。ここは市内の一般的なマッサージ店よりも安い価格で施術してくれるお店が多く、価格はタイマッサージ1時間100バーツから。


安いからといって適当なわけではなく、腕は確かなマッサージ師が揃っている。じっくり1時間タイマッサージをしてもらい、価格は120バーツ(約467円)だった。


そして、返す刀で……


今度は別の店でフットマッサージ(1時間:120バーツ)! タイマッサージ1時間の後にフットマッサージ1時間だなんて、なんという王様気分!! 2時間たっぷり合わせても、合計934円だなんて安すぎる……!


とか言いつつ、マッサージで合計240バーツも使ってしまったこともあり、今現在の残高は394バーツ(約1529円)まで減ってしまった。これで同僚たちへのお土産も買えるのか?


その後はテクテクと歩いて電車(BTS)の駅まで。そしてBTSに乗り込んで、一気にバンコクの中心部へ! 運賃は44バーツなり。


向かった先は、巨大スーパー『Big C』。ここなら安い「バラマキ土産」があるのでは? しかしながら、残高は394バーツで、10個以上も買えるお土産となると……


あった! タイの嗅ぎ薬「ヤードム」が! 1つ10バーツなので、11個買っても110バーツ。これでお土産はバッチリだ。これにて残高284バーツ。


そして次に向かったのは、『Big C』のすぐ近くにある、けっこう有名らしきカオマンガイ屋さん。ここで食べるのは、もちろん……


カオマンガイ(50バーツ)! 当然ながらアロイでござる。


で、食べ終えて外に出ると……


昨日に続き、またも猛烈なスコール。


しかも降り止む気配いっさい無しなので、超ローカルな路線バスに乗って、宿の方面に少しでも近づこうと試みた。運賃は8バーツ。


途中、よくわからない場所で乗客全員が降ろされたので(どうやら終点?だったらしい)、


その後に来たバスに乗り込んだ。こちらはエアコン付きのバスで運賃は15バーツ。で、カオサンロードの近くで降りて、


雨の中テクテク歩いて、


最後の晩餐として……


カオパット(タイ式チャーハン)を60バーツで食し……たところで、残りのお金は……


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> 107バーツ! <
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空港までの帰りのバスが60バーツのはずだから、事実上の残りは47バーツ。もしかして、これでビールでも飲めたりするかな……とコンビニに行ってみると、

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> なんと41バーツでシンハービールが! <
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最後の最後で、ビールが飲めた!


そして行きと同じ「S1バス(60バーツ)」で空港まで戻り……


のこり6バーツ(約23円)を残して、スワンナプーム空港に到着したのであった。あとは飛行機に乗って日本に帰るだけである。


──てな感じで、「航空券&宿&燃油サーチャージ&メシ代など5万円以内でタイのバンコク1泊2日を満喫できるのか?」なる疑問の答えは「余裕で可能!」なのであった。

久しぶりのバックパック旅、めちゃんこ楽しかった。もしもまた5万円で行けそうな場所(東南アジア希望)があれば、チャレンジしたいと思っている。それではみなさん、良い旅を。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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