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【総まとめ】チェーン店のかき氷食べ比べ、ナンバーワンはこれだ! ここだけの話「お蔵入り」も…

2022年9月8日

アイスよりもソフトよりも断然好きなかき氷だが、市販品や縁日を除くと「どこで食べられるのかわからない」「気づいたら終わっている」……という悔しさから始まったチェーン店のかき氷食べ比べ。9月を迎えて終売のところも多く、今年の総まとめをしたい!

「多くの人が行ける全国チェーンであること」を基本として、定番品の「いちご」と、その店の個性が出ていそうなオリジナルメニュー1品をチョイス。ストローで飲む、いわゆるフローズンドリンクは除いた。

価格はまちまちなので一概には比較できないのだけれど、「この金額でこの味なら納得できる」というバランスを重視。これらの条件で筆者の選ぶナンバーワンは……


・総合点で第1位は……

個人的ナンバーワンは、ずばりコメダ珈琲店である。「結局コメダかよ」と言われそうだが、味、ボリューム、価格に対する満足度、行きやすさ、すべてにおいてバランスがとれており高得点。

とにかくシロップが美味しい。個人的にコメダの最大の魅力はボリュームではなくシロップにあると思っている。

ジュワッと舌に広がる複雑な味わいは、まるでジュースを飲んでいるよう。新作が本当に楽しみで、全メニューを制覇したくなる。もちろん「味が薄い」などと思うことは一度もない。

提供期間が数カ月にわたり、食べやすいのも高ポイント。「もう終わっちゃった!」と悔しい思いをすることがない。店舗によるが、記事を執筆している9月初旬でも提供中だ。

最終的には「コメダが優勝だな」と結論づけたのだが、実は筆者のなかでは僅差でココスと競り合っていた。ココスもSNS映えするボリュームと、趣向を凝らしたメニュー展開には独自性あり。

かなり迷ったのだが、筆者にはココスは甘すぎた。昨年ココスにはピスタチオのかき氷があり、これは最初から「チョコレートのようなクリーミーな甘さ」を期待しているので、甘くてもいっこうに構わない。

しかしフルーツ系のメニューでは、少々甘味料が強い感じがした。たっぷりの生クリームも甘さをプラス。ただし、同じくあちこち食べ歩いている知人は「ココスがナンバーワン」と断言しているので、ここは本当に僅差だと言ってよい。


・コスパ第1位は……

練乳などのトッピングを加えるうちに700円を軽く超えるコメダは、分類するなら高価格帯のグルメかき氷と呼べるだろう。しかし、もともと氷菓は安価な子どものおやつだったはず。

コスパでいうとナンバーワンは「くら寿司」だ。カフェチェーンのほぼ半額、わずか税込350円でふわっふわの雪氷。季節ごとにメニューも変わり「こんなところに、こんな逸材が!」とちょっとした衝撃であった。

1000円近くになるかき氷も珍しくない中で、ワンコイン以下の本格派。くら寿司に行ったなら、オーダーして間違いはない。


・選外もある

どの店も基本的には美味しい。製造コストとのせめぎ合いのなか、ぎりぎりまで知恵をしぼってメニュー開発しているのだから当然といえば当然だ。

そのため毎回のように「美味しい」と連呼する状態になってしまっているが、実はどうしても記事化できなかったものもある。

スシローの『スシロー100円祭』の一環で提供されていた「かき氷」(税込264円)だ。

「いちご」と「ハワイアンブルー」があり、夏祭りをイメージした紙コップに、荒削りのガリガリの氷が詰まっている。

しかし圧倒的にシロップの量が足りず、内部がほぼ白い。「はちみつ使用」と書いてあるのだが、残念ながらほとんど感じられなかった。

底までいくとミルクアイスが入っているので、ミックスすれば多少の味つけにはなる。しかし紙コップが縦に長いため、むらなく混ぜるのも難しい。いつもの凝りに凝ったスシローのスイーツを知っていると、「どうしたこれは……!」と言いたくなる珍品であった。


・レポート後日談

……とこうして、外出するたびにかき氷を食べてきた筆者であるが、わきあがる幸福感とは裏腹に、身体にある変化が起こっていた。

かき氷を食べるともちろん寒くなるが、その場で温かいお茶などを飲むとすぐに回復する。まして店外に出れば灼熱の真夏だ。下痢や風邪など、目に見えるような不調は一度も起こらなかった。

しかし、なんとなく食欲がわかず、胃腸がすっきりしないことが1週間ほども続くのだ。

あくまで仮説だが、かき氷によって身体が冷える → 胃腸の働きが弱る → 回復しきらないうちに次のかき氷で身体が冷える、というループに陥っていたのではないか。

認めたくはないが、胃腸が衰えているようだ。筆者の学生時代にはコンビニのレジでかき氷を販売していて、店員さんがゴリゴリと機械で作ってくれた。練乳がけはもちろん、砂糖水の「みぞれ」もあり、夏には主食のようにかき氷を食べていたのだが、胃腸が弱ることなんてなかった。

衛生面の問題か、あるいはレジ業務の効率化のためか、いつのまにかコンビニ氷は姿を消してしまった。とても残念に思っていたが、代わって台頭してきたのがケーキ店やファミレスやカフェチェーンのグルメ系かき氷なのである。

休日でも深夜でも、思い立ったらすぐにかき氷が食べられる環境は幸せだ。冷えなどに負けるものか。いまから胃腸を整えて来夏を待つつもりだ。


執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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