大阪の街には50円とか80円でドリンクを売っている激安自販機がちょこちょこある。こういう自販機は、ちょっと前の期間限定ドリンクとかが売ってあるので、筆者は見かけたらチェックすることが多い。
今日も今日とて、どんなラインナップかチェックしていると、とんでもない魔物と目が合ってしまった。その魔物の名は『キャラメルポップコーンソーダ』でかつて販売されていた『ガリガリ君 ナポリタン味』と似た匂いを感じる。
こんなあからさまなネタ商品、絶対まずいし買うわけな………………いいや! 買うね!
・作ってるのはやっぱりあそこ
というわけで50円という安さと、ネタに全振りした潔さ(いさぎよさ)に惹かれて思わず買ってしまった『キャラメルポップコーンソーダ』の全貌がこちら。
絶妙な顔をした女性のイラストと、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか昔のアメリカ映画を思い起こすレトロアメリカンなフォントや色彩。味に加えて見た目もかなり独創的。味も合わせてインパクトがデカすぎる。
こんなぶっとんだ商品を生み出せる会社は、あそこしかない。みんなも一緒に声を出して、その名を呼んでみよう! せーの!
チェリオ~~~~~~
やっぱチェリオなんよな。その挑戦的なスタイルは、いつだって俺たちを熱くさせる。そんなチェリオが生み出した、この魔物の内容成分は……
キャラメルポップコーンソーダなのに、コーン成分1ミリもねぇ。もういっそ清々しい(すがすがしい)。これがチェリオスタイル。
ソーダと合わせるにはおかしい味、独創的すぎる見た目、どこにもいないコーン成分。さぁこいつは一体どんな味をしているのか……実飲の時間だ!
・恐怖の実飲タイム
ペットボトルをプシュッと開けると、グッと香ばしいキャラメルポップコーンの香りが広がった。匂いの再現度は文句なしの100点。ただ匂いが100点ってことは、味も完全再現ってことか……? 怖くなってきた。
コップに注いでみると、案外キレイな色をしていた。筆者が昔ずっと飲んでいたクラフトコーラも、これと似たような色やったなぁ。
じゃあ準備もできたことだし、飲んでみますか。いただきます!
……冷静に飲んだ感想をお伝えしよう。炭酸の強度は微炭酸。『MATCH』をさらに弱くした感じ。味はかなりキャラメルが前面に出てきているが、ポップコーンの香ばしさもちゃんとある。
つまりこれは、炭酸もあるし味もがっつりとキャラメルポップコーン! よって『キャラメルポップコーンソーダ』としては完璧である。
……ただし飲み物としては厳しい評価となる。
「炭酸×キャラメルのねっとりとした甘さ」を飲むのはかなりキツイ。ネタ商品にマジレスするのはどうかと思うが、これだけは言わせてくれ。「なぜ炭酸にした」
炭酸がなかったら、まだマシ……ん? いや待てよ、なぜ炭酸にしたかわかったかもしれない。
映画といえば、炭酸とポップコーンだろ? もしかしたらチェリオは、その2つを1本で楽しめるように炭酸にしたんじゃね? おいおい、そうだとしたらチェリオ深すぎるやろ。
まぁその結果、かなり不味くなってもうてるねんけど……でもそれが俺たちを熱くさせるチェリオスタイルか。
チェリオの挑戦心がたっぷり詰まった、キャラメルポップコーンソーダ。もし出会うことができたのなら、話のネタに1本買ってみてもいいかもしれない。ただし1本飲み切るのは結構きついから、気をつけるんじゃぞ……。
執筆:MG小川
Photo:RocketNews24
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▼ちなみに激安自販機はこんな感じの見た目してる。