空前のキャンプブームにけん引されるように、食卓でも注目を集めるアウトドアスパイス。1本で味が完成する、携帯しやすい、食材を問わずなんにでも合う、などが人気の条件とされるが、そのすべてを満たしながら親しみやすい和風フレーバーで知られる「ほりにし」。

筆者も好きなのだが、この暑さでキャンプにも出かけていないし、家で自炊もしないからなかなか使う機会がないのよねー

……などと思っていたら、ローソンの「からあげクン」とコラボ! 労せずして食べられるじゃないの!


・「からあげクン ほりにし」(税込238円)

「ほりにし」とは、地方のアウトドアショップ発、しかも誕生後わずか1年で知名度ゼロから10万本を売り上げて、全国のキャンパーの食卓を席巻した伝説的スパイス。

近畿地域限定フレーバーとして数カ月前に先行販売された「からあげクン ほりにし」だが、このたび全国展開が決定。つまり近畿地方で好評だったということだ。

パッケージは「からあげクン」らしからぬシンプルなモノトーン。「ほりにし」のボトルそっくりだから、ホットスナックのケースに並んでいてもすぐにわかる。

側面を見ると、「からあげクン」がスパイスボトルを振っているイラストがカワイイ。余談だがこのトリのファミリーは「からあげクン王国」に住む妖精なのだ。

食欲をそそるガーリックの香りがふんわり広がる。ホカホカのうちに頬張るべき。


よく見ると、スパイスの素材なのか黒い粒々が内側に確認できる。


食べてみると、意外な後味。思ったより味がけんかせず調和している。

全般的にアウトドアスパイスははっきりした濃い味が多いように思うのだけれど、想像していたほど自己主張が強くなく、ちゃんと「からあげクン」と融合している。良くも悪くも「からあげクン」の範囲内に収まっているというか。

醤油ベースの親しみやすさは健在。日本人が幼い頃から食べ慣れた味がベースになっているというのが、「ほりにし」の中毒性の根源だろう。

どこか柑橘系の爽やかさもある。そもそも同商品は和歌山県のアウトドアショップ「Orange」発のブランドで、名産品のみかんが使われているそう。

かみしめると、ほんの少しだけピリリとするけれど、辛さはほとんどない。子どもでも食べられると思う。

このままでも完成度は高いが、もっとガッツリいきたいという方は「追いほりにし」してもいいのでは。


・「アウトドアスパイスほりにしおにぎり」(税込149円)

もうひとつ、同時発売されたのが「アウトドアスパイスほりにしおにぎり」。


煮込んだような色合いだったので炊き込みご飯かと思ったら、ガーリックライスの炒飯だそう。


こちらも細かいスパイスが混ぜ込まれているのがわかる。パラパラとした食感に、豚ミンチと白ゴマの粒々がアクセントに。


味つけは甘め。「からあげクン」よりさらに強く柑橘系の風味がする。夏向けに柚子が用いられているそう。


どちらも美味しかったけれど、筆者としてはもっと「ほりにし感」があってもよかった。これは後述するボトルをマストバイである!


・2022年8月2日から発売中

両商品とも全国のローソンで2022年8月2日から発売中。同時に「アウトドアスパイス ほりにし」(=ボトル入りのスパイス本体)や「ほりにしカレー」などを取り扱い開始。

これまで馴染みのなかった地域の人でも「ほりにし」の味見をしてみるチャンスでは。さらに近畿エリア限定で「からあげクン ほりにし」の辛口も販売しているそうだから、お住まいの方はチェックだ。


参考リンク:ローソンアウトドアショップ「Orange」
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.