ロケットニュース24

【本人降臨】苦手だったマキシマム ザ ホルモンのロンドン公演を取材することになった結果

2022年7月26日

私はどういうワケか「定期的にマキシマム ザ ホルモン好きの人と出会う宿命」を背負っていて、過去15年間で総勢5人のガチ・腹ペコ(ホルモンのファンのこと)たちと友情を築いた。その状況であれば私も腹ペコ化しそうなものなのだが、皮肉にも結果は逆だった。

私が出会った1人目の腹ペコは地元の同級生。名をミズキちゃんという。彼女はとにかくカラオケでマキシマム ザ ホルモン(以下ホルモン)の曲を歌いまくる女性だ。特に当時ヒットしていた楽曲『恋のメガラバ』を、私は彼女の声でのべ100回以上も聴かされるハメに。

その結果……私は本物の音源を聴くより前に『恋のメガラバ・アレルギー』を発症。本記事は私が “ホルモン食わず嫌い” を克服するため、思い切ってロンドンへ飛んだ全記録である。

・腹ペコたちプレゼン下手くそ問題

欧州5カ所を巡るマキシマム ザ ホルモンの海外ツアー『EUROPEAN TOUR 2022』は、6月17日のロンドン公演が最終ワンマンライブ。会場は有名ライブハウス『Electric Brixton』だ。私は人生初の生・ホルモンを拝むため、飛行機を乗り継いでここへ来た。

開演2時間前には長い行列が出現。客はほぼ現地人。この人たちは一体どんなキッカケでホルモンの存在を知ったのだろう? 考えても1ミリも分からないのでミズキちゃんの話に戻ろう。

本記事をご覧の方ならご存知かと思うが、ホルモンの楽曲はメロディも歌詞も非常に難解なものが多い。アレは “ホルモンの人が歌っているからイイ” のであって、カラオケで、しかもホルモンの「ホ」の字も知らない友人に歌い聞かせるべきものでは決してないと思う。

私が次に知り合ったのは「いかにホルモンのライブが楽しいか」を熱弁してくれるライブ男子だった。しかし「生ニンニクを食べてからでないと入場できないライブがあったんスよ! 超サイコーッスよぉ!!」などといった話を延々聞かされた私は「敷居高すぎだろ」とドン引き。


結果として彼らは、大好きなバンドのプレゼンに大失敗したのであった。


しかしながら、私は「こんなに皆がイイって言うんだから、多分ホルモンって、イイんだろうな」と思ってもいた。そして今回、私に突如ロンドン行きを決意させたのもまた、最近知り合った腹ペコに言われた一言だったのだ。

これは個人的に「100点のプレゼン」と感じたので、一語一句そのまま書き起こしておこう。


「ホルモンってさぁ〜ライブのチケットがマジで全っ然取れないワケ。10年間1度も買えない人だっているんだからね。でもさぁ、今回のヨーロッパツアーなら買える可能性が上がるワケよ。こんなチャンスは2度とないかもね? しかもさ……ついでにロンドン観光もできるんだよ!」


・秀逸すぎた

……いかがだろうか? チケットと海外ツアーの希少性を訴えることで購買意欲を刺激し、ダメ押しに観光という付加価値を加える周到さ。私のイギリス好きを計算しての巧みな言い回し、まさに営業のプロというほかないだろう。

つまり何が言いたいのかというと、オタクってのは往々にして視野が狭くなりがち。そもそも私はずっとホルモンに興味を持っていたわけだから、過去の腹ペコたちがプレゼンをミスりさえしなければ、もっと早く彼らに出会っていたかもしれないのだ。新規へのプレゼンは計画的に……そう切に願う次第なのである。

……さて、話をロンドンに戻そう。時刻は17時30分。このあと18時から、現地のファンを対象としたミートアンドグリート(交流会)が行われる予定だ。ミートアンドグリートとは、少々お高いチケットの購入者を対象に “アーティストと直接会える” 等の特典を付けるシステム。日本だとまだ珍しく感じるかもしれないが、海外では割と一般的なのだそうだ。

私は記者として特別に、後方から見学させていただける段取りになっている。モヒカン頭の海外腹ペコさんの後をついて……うわぁ、よく見たらこの人 “ばばあ” (ホルモンのCDジャケットでおなじみ)のジャケット着用してるゥ……! ばばあと目を合わさぬよう、薄暗いライブハウスの階段を登ると……


ウ、ウワァーーー!!!!! あまりに急すぎるご本人登場!!!!!!


あまりに急すぎるご本人登場は次ページで!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

ウワァァ…………スッゴイ。人ってスッゴイ至近距離にとつぜん有名人が現れたとき、ビックリしすぎて笑っちゃうものなんだね。ってか、メジャーアーティストってもっとこう、冷たくて怖いオーラを放ってるものと思っていたけど、この人たちってメッチャ腰が低いのな。「ヤンキーがズブ濡れの子犬抱きしめてる現場を目撃した気分」とか書いても大丈夫かな?

マキシマム ザ ホルモンの正しい扱い方が分からなさすぎるので、とりあえず成り行きを見守ることにする。

この日のミーグリは専用チケットを購入すれば誰でも参加可能。優先入場やサイン入りポスターがもらえるほか、メンバー4人と記念撮影もできちゃう超豪華版だ。流れ作業のように撮影して終了……かと思いきや、ファン1人1人とキッチリ会話するスタンスらしい。嬉しそうな海外腹ペコたちを見ていると、なんかジ〜ンとなるな。

ただしこれ、日本在住者は参加不可。せっかくロンドンまで来ているのに、ちょっとかわいそうなんじゃない? という気もしたので、会場の日本人ファンに意見を求めてみた。すると意外にも「それは当然だ」という答えが大多数を占めたのは驚きである。

聞けば日本でも時おり、メンバーと触れ合えるイベントなどが実施されているのだそうな。「今日は海外の腹ペコが主役だから」と、至極マトモな発言を繰り返すジャパニーズ腹ペコたち。ホルモン界隈の治安のよさを感じてホッとした。きっと彼らなら、ホルモン食わず嫌いの私がここにいることも許してくれるだろう。

しつこいようだが、私はマキシマム ザ ホルモンのことを何も知らない。知っているのは『恋のメガラバ 〜ミズキちゃんVer.〜 』だけだ。読者の中には「なんでそんな奴がホルモンの取材しとんねん」というご意見をお持ちの方も当然おられるかと思う。

だがしかし……考えてもみてほしい。この日の会場には、会場全体としては多くはないが、数十人の日本人がいた。みな今日のために日本から参戦した猛者中の猛者だ。ってことは、だ。 “ホルモンのこと何も知らない状態でライブを見る日本人” って、この会場で私1人なのではないか? 言い換えれば私は真っさらな気持ちでステージと向き合える唯一無二の絶対的存在……。

あとみんな、私のこと会社の金で来たと思ってるかも知れないけど、コレ100%自費だからね? 素人なりに私、覚悟キメて来てんだから。ってことで、ここからは素人である私の完全な主観でレポートを進めさせていただく。私がハマれば本物や……いくぞ。


・ロンドン公演、始まってしまう

そして開演15分前の午後8時。会場内は……


ギュウギュウのパンッパンである!


今の日本ではまず、これほど遅い時間の開演があり得ない。そもそもノーマスクが絶対にあり得ないし、あまり神経質じゃない私ですら瞬間的に「いいんスか、コレ?」って思っちゃうほど客同士の距離が近い。いいんスか、コレ?

……とか考えてるうち、約30分押しで唐突にライブが始まった! この大歓声も今の日本じゃあり得ねぇ!!! ちなみに私はホルモンの楽曲をほぼ知らないが、事前に「この曲が始まったら気をつけたほうがいい」というリストを日本の腹ペコさんにもらい、頭に叩き込んでおいた。

なんでも海外の腹ペコは “ある楽曲が始まると異様な盛り上がりをみせる”らしいのだが……あっヤバイ、マジで始まる! 何度も言うけど専門的な話は一切できないので、ここからは ”ライブ中の私の状態“ を時系列で記させていただくとしよう! それではどうぞ!


1曲目:開始と同時に後方からマンモス級の押し上げ。下手後方に居たはずが、気づけば前から2列目に。

2曲目:ゲ!!! ウソでしょ!? なぜか服を脱ぎ始める周囲の男性たち。みな汗でベチョベチョ。全く嬉しくない。

3曲目:ゲゲッ!!!!! これ例の「気をつけたほうがいい曲」やん!!!  はよ逃げな……あぁっ! 時すでに遅し。上から人が降ってきてよろける私。周囲の方が支えてくれました。ありがとう。

4曲目:半裸の黒人男性に抱かれた状態のままモミクチャになる私。序盤でありながら、もはや事後。

5曲目:2メートル級の大男に挟まれ、ついに視界ゼロへ。

6曲目:相変わらず半裸の黒人男性に抱かれているのだが、彼はずっとカタコト日本語で「ナヲチャ〜ン! アイシテェ〜ル!」と叫んでいる。複雑な気持ちだ。

7曲目:ついにガチ転倒。女の子に救助される。ありがとう。

8曲目:生まれて初めて素で「ギェーッ」って声出た。ここへきてようやく、初心者にしては前方へ来すぎたことが判明。

9曲目:スキをみて後方へ脱出! 助かった〜!

10曲目:だが、それがいけなかった。

11曲目:後方には鳴門海峡より巨大な “人の渦” が出現していたのだ。(※ サークルモッシュと呼ばれるもの。コロナ以前は日本のライブハウスやフェスでも一般的に見られた)

12曲目:渦に巻き込まれ再び転倒。今度のはマジでヤバい。「日本人女性ライター、ロンドンで圧死」という新聞の見出しが脳裏をよぎる……しかし周囲の皆さんが即座に異変に気づき、光の速さで救助してくださいました。本当にありがとうございます。

13曲目:後方ではなく左右に避難すればいいことが判明。

14曲目:ここへきて私はようやく、ステージ全体を見渡すことができたのでした! さっきは「よもや圧死か」なんて焦ったけど、ここからだと気を使い合って楽しんでいる感じがよく見えるな。みんな本当はいい人たちなんだよねぇ〜! ほっこり〜!

15曲目:……とか思ってたら次の曲がラスト!? ヤダーーーーッ!!!


・正直に話そう

……ふぅ。以上が “ロンドン公演で私の身に何が起きたか” である。嘘を言っても仕方がないので正直に申し上げると、私は今回「曲がめっちゃ良かった」「かっこよかった」という類の感想は抱かなかった。てか、そんな余裕はなかった。自分の身を守るので精一杯だったからだ。

だがしかし。これほど多くの人たちが互いの汗をTシャツに吸わせ、国籍も超えて一体となっている。語彙ゼロで申し訳ないが、純粋に「超スゲェな」と思った。例えるなら太陽みたいな巨大エネルギーがあって、今はヤケドしそうで怖いけど、いつかは中に入ってみたい……みたいな気持ち。

普通に考えれば太陽はステージのはずなのだが、この日に関しては不思議と「会場の中心は客席」って気がした。ちなみに転倒していたのは会場内で私1人であり、慣れればもっと安全な立ち回りができるだろう。曲名は1つも覚えちゃいないが、帰国してDVDでも見れば済むことだ。いやぁ……語彙ゼロだけど超スゴかった!

でもって……なんとこの日、最後の曲はあの『恋のメガラバ』だったのであるッ!!! この時ばかりはさすがの私も再び鳴門海峡へダイブ! たぶんホルモンたち、全部知ってたんやな。完全にワシへのサプライズや、コレは。

おかげで15年越しのアレルギーは一瞬で完治。『恋のメガラバ』は私にとって最高の思い出ソングと生まれ変わったのであった。本当にありがとうございました。


……と、ここで終わらないのが海外ツアー。ワタクシなんとなんと! 楽屋訪問させていただいちゃったんだぞ〜!!! たぶんこれ「ホルモンを好きになってからご本人と話すまで」の世界最速タイムじゃないかな? ドッキドキの楽屋訪問は次のページへGO!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

・YOUは何故にホルモンを?

と、その前に。本ライブの感動的ハイライトは、終盤のMCでドラムのナヲさんが現地ファンに対し「私たちを見つけてくれてありがとう」とおっしゃったシーンである。ホルモンとは “同じ日本人” という以外に共通点を持たぬ私だが、あえて失礼を承知でこう言いたい。


「いや、マジでよく見つけたな」と…………。


そもそもマキシマム ザ ホルモンは日本国内においても、ロックファンなら誰もが知っているが一般的には “それなりのツウ” が好むバンド。それを約1万キロ離れたロンドンの人たちは、一体どうやって知り得たというのだろう? 考えても分かりっこないので本人たちに聞くしかない。

ライブ終了は23時ごろ。ひとしきり会場前で盛り上がっていたロンドン腹ペコたちも、足早に駅へ向かっていく。うち何人かをつかまえて「Why do you know Maximum the Hormone?(どうしてマキシマム ザ ホルモンを知っているの?)」と質問をぶつけてみたぞ。教えてプリーズ!

まずこちらのカワイらしいカップル。「『デスノート』で知ったわ」との答えだ。デスノートって、あの「名前を書いたら人が死ぬ」という例の……?

このドラマー顔の男性も答えはデスノート。実はホルモン、かつてアニメ『デスノート』のテーマ曲を担当していたらしい。そう……先ほど私が死にかけた「始まったら気をつけたほうがいい曲」とは、アニメ『デスノート』の主題歌だったのである。そういうことでしたか!

こちらの男性もデスノート。海外のアニメファンってライブハウスに来てダイブとかモッシュとかやっちゃうんだね〜。部外者の分際であえて言うけど、ありがたいね!

ポーランドから来たというカップルは以前、ホルモンのライブへ行くつもりで来日したのだという。しかし残念ながらチケットが入手できず、今日が10年越しのリベンジらしい。「そのとき日本で『KUSOBAN』を買ったのさ」とのことだ。リベンジ成功おめでとう!

(※ 『糞盤』……ホルモンの2枚目のアルバム)

家族でご参戦のこちらは娘さんがファン。仲良しでいいですね〜。

ミーグリでもお見かけした英国紳士風の男性は「学生時代の友達に誘われて来たんだ」とのこと。その好奇心に敬服!

どことなくシャイニングみが漂う4人組は『Meshuggah』というスウェーデンのメタルバンドのファン仲間らしい。「そういうワケだからホルモンも好きなのさ!」と言われた気がしたが……え? どういうワケだから?? 英語力を鍛えて出直してきます。

最後はイギリス在住の日本人女性とハーフ男性(イギリスと日本)カップル。念願かなって今日が初・生ホルモンなのだそうな。腹ペコたちにも色んな人生があるよね……ってことで調査の結果、当たり前だけど各自様々なきっかけでホルモンを知ったことが判明しました〜! ロンドン腹ペコの皆さんありがとうございました!


・いきなり! 楽屋訪問

さて……ついにこの時がきてしまった。当サイトでは以前、ホルモン好きで知られるサンジュン記者がマキシマムザ亮君の単独インタビューに成功した経緯がある。私は今回そのコネクションをフルに活用し、 “楽屋ご挨拶” へ伺う約束を取り付けていたのだ。

が……! ほんの数時間前まで「タダで有名人に会えたらラッキー!」ってなノリだった私も、今は違う。ホルモンたちのこと、メチャクチャ大好きになっちゃってる。こうなると逆に緊張しちゃって会いたくない。むしろ逃げ出したい自分がいる。

しかし約束を忘れるような人たちであるハズもなく、約束の時は訪れた。震えながら楽屋へ続く階段を登る私。


そして10分後……私は死んだ。


あっ、うそです死んでないです。正確に言うと “今までダラダラと自堕落に人生を浪費していた自分” が死んだ……ような気がした。ホルモンの皆さんの並大抵じゃない人間力に触れ、自分がチッポケで情けなく思えてきたのである。

もっと綺麗な格好で来るべきだったし、もっと著名なライターとして出会いたかった。そうすればもっとマトモな受け答えができたかもしれないものを……私、明日からメッチャ頑張って芥川賞狙うわ。そんでまた取材させてもらうんだ……って思えた。この気持ち、まさにエコ!

なお頭の中が真っ白になりつつも、私は1つだけホルモンの皆さんに質問をぶつけてみた。実は会場で出会ったジャパニーズ腹ペコたちの話を聞くうち、彼らが共通して “ある心配ごと” を抱えていることが判明したのである。

それは「私たちが海外まで追っかけて来ていることに対して、メンバーはどう思っているのだろう?」というものだ。ホルモンのこと何も知らない身の上でホルモンと喋らせて頂いた手前、ここは彼らの気持ちを代弁するのが武士というもの。ってことでホルモンの皆さん、そこんとこ一体どうお考えなんでしょうか!?


亮君「プライベートな旅行を見られてるような気持ち(笑)」


おおっとォ!!! けっこう解釈に困る返答をいただいてしまった!!!! この “プライベートな旅行を見られてる発言” をジャパニーズ腹ペコはどう受け取るのか? 私をロンドンへ誘った腹ペコ・江藤さんに意見を求めてみよう。


江藤さん「なるほどね〜。いつもライブとかDVDとかで完璧なものを見せてもらってるからね。海外ファンとの交流の場を、うちらに邪魔して欲しくないのかも知れないね。分かるよ。日本人が海外へ来て、あまり出しゃばっちゃいけないよね……」


江藤さん「でも…………もしまた海外公演があったら絶対行くけどね」


・その意気や

さすがは俺たちの江藤さんである。ならば何も言うまい。今回、国内外の腹ペコたちと交流して強く感じたことは「あえて規模を縮小してでも、ファン全員に目が届くように活動されているのだな」という点だ。メジャーアーティストがなかなかできることではなく、ファンとしても非常に愛しやすいのだろう。

実は本ライブのMCでダイスケはんさん「日本では今、モッシュも、ダイブも、声出しも禁止されているんだ」ということをおっしゃった。かなり流暢な英語であるからして、海外腹ペコたちからは即座に大ブーイングが起こる。「そんなのライブじゃねぇよ!」といった感じか。

すかさず「でも、ここは日本じゃない。ロンドンだ」とダイスケはんさん。客席は「その通りや!」とばかりに拍手喝采。おそらく海外腹ペコたちにとっては「マジ日本ってルール厳しいのな(笑)」ってなもんだったろう。

だがしかし……私を含む会場の日本人客には、ハッと胸に突き刺さるものがあった。ノーマスクで客同士がモミクチャになるこの空間は、今の日本ではアウト中のアウト。もはや “コロナ後” のヨーロッパじゃ当たり前でも、日本国内では意見が割れている問題なのだ。

だから先ほどの「プライベートな旅行を見られてる気持ち」発言は、日本人ファンが海外ライブへ来て何かあったら心配だよ、という複雑な思いも含まれている……のではないかというのが個人的な解釈である。違ったらすみません。

あくまで個人的な見解としては「そろそろ日本、もうちょっと規制緩めてもいいんじゃない?」と思うんスけど……どうでしょ、日本の皆さん?

さてドキドキの楽屋訪問を終えて帰ろうとした私に、なんと亮君さん「サンジュンさんはお元気ですか」と話かけてくだすった。「サンジュンさんとポケモン友達なんでしょ?」ってマジかよ……3流ライターの生態まで把握してくだすっているだなんて、控えめに呼んで神。


だがしかし! 亮君、それは違いますよ。僕たち・私たちは……



『ホルモン友達』ですッ!!!!!!!!


長い人生で時として人は、苦手だったバンドのライブを見にロンドンへ行くことがある。そんな時はただ成り行きにまかせ、感じたままに進めばいい。さすれば新たな世界が開けようぞ……たぶん。とりあえず帰国したら夏フェス行きます! ありがとうホルモン! ありがとう腹ペコたち! 今日から全力で生きる!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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