この連載を始めてから、どこかお店に入るたび蕎麦を探すようになったのだが、「案外、どこにでも蕎麦(乾蕎麦)は売っている」という事実に気がついた。コンビニはもちろん、100均、そして今回紹介する「TODAY’S SPECIAL(トゥデイズスペシャル)」にも干し蕎麦は売っていた。
商品名をフルネームで書くならば、『信州小諸 天然の冷蔵庫 風穴で低温熟成 風穴そば(大西製粉)』、価格は税込486円、内容量は2人前なので、一食あたり243円。トゥデイのスペシャルなソバになるか?
パッケージ裏に書かれていることを要約すると、「天然の冷蔵庫と呼ばれる風穴を利用して熟成させた長野県産そばを石臼挽きした蕎麦粉と、長野県産小麦粉をつなぎにした乾麺」てな感じだろうか。それではさっそく……
デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし、
6分〜8分茹でて……
ハイ完成。
して、そのお味は──
うまい。けっこううまい。もしももっと早くに登場していれば、もしかしたらベスト3に入っていたかも的な完成度。歯ごたえ、そしてコシ。カクカクとしたそばの形がはっきりとわかる口触りは実に実に気持ち良い。
「家そば」か「外そば」かで言えば、完全に外。こういう店、あるよね〜的な。しかしながら、もっと “蕎麦感” があってもよかったかなとは思う。蕎麦の味が、チト弱いのだ〜。それゆえ、つゆに左右される蕎麦かと思った。
しかしながら、「温」ではなく「冷」で食べたい蕎麦がゆえ、ここはひとつ、ひやた(冷やしたぬき)なんかで手を打ってみるのはどうだろう。蕎麦の歯ごたえと、キュウリ&天かすの歯ごたえが見事なハーモニーを奏でるはず。ごちそうさまでした!
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
★現在までのベスト3★
【第1位】はくばく(霧しな)『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』
【第2位】成城石井オリジナル(新得物産)『挽きぐるみそば』
【第3位】柄木田製粉『信州 七割更科そば』
【惜しくも選外になった蕎麦たち】★ → ファイナリスト
■おびなた『蕎麦通の更科八割』
■おびなた『戸隠そば』
■高尾製粉製麺『麺の彩宴 播州そば』
■トップバリュ(黄色)『香りとのどごし そば』
■信州戸隠そば株式会社『信州戸隠そば』
■住岡食品『こだわりの麺々 蕎麦』
■滝沢食品『滝沢更科 十割そば』
■7プレミアム(藤原製麺)『2種類のそば粉をブレンドしたそば』
■紀ノ国屋オリジナル(東亜食品工業)『御そば(おそば)』
■小川製麺所『山形のとびきりそば』
★ライフプレミアム『信州戸隠 二八そば』
■山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』
■岡本製麺『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』
■大西製粉『風穴そば』