昔から不思議に思っていたんだけど、チャーハン専門店はあるのに、なぜ焼きめしの専門店はないのだろうか? 専門店の焼きめしを食いたい! そう思った私(佐藤)は、横浜へと足を運んだ。

JR横浜駅から徒歩5分のところに、私のような焼きめし好きを楽しませてくれるお店「金太郎」がある。ここは焼きスパと焼きめしの専門店なのだとか。実際に利用して、焼きめしを堪能してきたぞ!

・焼きめしとは?

そもそもチャーハンと焼きめしの違いはなんだろうか? 油で白飯を炒めるのがチャーハンで、焼くのが焼きめしと言われている。また卵と一緒に炒めるのがチャーハンで、卵はあとから入れるのが焼きめしとも……。はっきりとした違いがある訳ではないので、2つが同じ料理と扱われるのも無理はない。

個人的に子どものころに母親が作ってくれたものが焼きめしだと考えている。というのは当時、うちはそれほど裕福ではなかったので、土曜の昼は焼きめしになることが多かった。それも具材はあまりもので、ネギやハム、グリンピースなどと一緒に塩コショウで味つけしたものだ。

つまるところ、あり合わせのものを白飯と合わせるだけ。サケもカニもチャーシューもない。それが私の思う焼きめしである


・焼メシと焼スパの店

さて、お店は駅から帷子川(かたびらがわ)を渡ってすぐのところにある商業施設「相鉄ムービル」の1階にある。


「焼メシ焼スパ営業中」の幟(のぼり)が見える。間違いない、ここだな。店前のショーケースにはメニューのサンプルがある。ザ・昭和! って感じがいいね。「中華焼スパ」や「広島お好み焼風 焼スパ」なんてのもあるな。

だが今日はそれらではなく、焼きめしを食うんだ。ナポリタンとのハーフ & ハーフ(税込710円)にするぞ。


・まさしくコレ!

着席するとオーダーする前にスープが出てきた。全品スープ付きだから頼む前にスープ登場。ちょっとびっくり!


注文したら5分と待たずにハーフ & ハーフが出てきたよ! やばい、めっちゃウマそうやん!


まずは焼きめし。これこれ、こういうの! こういうのでいいんだよね。具材は卵とネギと鶏肉。それで十分、私の思う焼きめしはまさしくこれ!


米粒はしっかりと油をまとっていてパラパラに仕上がっている。ひと口食べると一瞬で味のトリコ、食べる手が止まらない! 気づけば口のなかにかっ込んでる!


いかん! このままではナポリタンが置き去りになってしまう……。一旦スプーンを置こう。水をひと口飲んで気持ちを落ち着けたところで、ナポリタンを見てる……こっちもウマそうだな


ケチャップをしっかり絡めた太麺スパゲティ。こっちの具材もいいね、ソーセージ・ピーマン・玉ねぎ・マッシュルーム。全然気取ってない! 好きよ、こういうの!!


口のまわりがケチャップまみれになろうとも、構わずすすり上げる。そのままでも十分ウマい! けど、粉チーズをたっぷりかけちゃいます!


ケチャップの酸味にチーズのコクが合わさって、美味しさは倍に! 学生の時にこの味に出会いたかった! クタクタになった部活の帰りに食って帰りたい味だ。現役の学生さんがうらやましい!!

まさしくシンプルイズベストを形にしたお店。チャーハンではなく、焼きめしを食べたいという人はぜひここへ。素朴な味に心がなごむぞ。ナポリタンもおすすめだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 焼メシ焼スパ 金太郎
住所 神奈川県横浜市西区南幸2-1-22 相鉄ムービル1F
時間 11:30~20:50(L.O. 20:20) 金土11:30~21:50(L.O. 21:20)
※ 平日16:00~17:30まで休憩
定休日 なし(不定休日あり)

参考リンク:太洋観光株式会社
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24