最近ドラッグストアやバラエティショップに行くと、当然のようにメンズスキンケア&メイクのコーナーがある。時代が変わっていくことを日々肌で感じるな。
そこで気になるのが男性用メイク用品の実力。どれほどのカバー力を持ち、きれいな状態をキープし続けてくれるのだろうか?
日常的に化粧をしているひとりの人間として、その実力を確かめてみることにした!
・機能的すぎる男性用BBクリーム
まずはじめにお伝えしておくと、筆者は30代女性。美容オタクではないが、毎月なにかしらの新商品を買う程度にはメイクが好き。目下の悩みは肌色のくすみと増え続けるシミだ。よろしくな!
──ということで、今回用意したのはUNOのフェイスカラークリエイター(税込1298円)とクリームパーフェクション(税込812円)。
BBクリーム(下地がいらないファンデーション)とオールインワンのスキンケアだ。それぞれの価格の安さにも驚いたが、それだけではない。
特にフェイスカラークリエイターに関しては、1本でスキンケアや日焼け止め効果があり、クマ・ニキビ跡・髭の青み・毛穴・肌の赤みが隠せるにもかかわらず石鹸で落とせるらしい。
かなり万能なアイテムの予感がする。どんな使い心地か楽しみになってきた~!!
・普段 VS 男性用メイク ガチンコバトル
せっかく初めて使用するので、筆者の普段のメイクアイテムとバトルさせてみることにした。
審査基準は仕上がりのキレイさ、そしてモチの良さだ。顔の半分ずつに使い、1日の終わりの状態で決着をつける。
対決するメンバーはコチラ。
普段使いはデパコスも含んで総額2万4000円ほど。対してUNOは税込2110円の組み合わせだから、価格差は10倍以上。申し訳ないがUNOにはかなり不利な条件と言っても良いだろう。
まずは洗顔し、スキンケアからはじめる。右半分には普段使っている化粧水と乳液、左半分にはUNOのオールインワンジェルを塗った。
女性用のスキンケアは使った後モッチリしっとりとすることが多い。手に吸い付くような感覚と言うと伝わるだろうか。筆者にとってはいつも通りの使い心地なので安心感がある。
対してUNOのスキンケアは、根本的に大きな違いがあるように感じた。というのはうるおいを内側に閉じ込めつつも、表面はサラッと仕上がる。
ベタつき、テカリを抑えることに重点が置かれているようなのだ。
筆者の予想だが、女性はスキンケア後にメイクをする人が多く、多少肌がペトペトしても問題視されないことが多い……というか、むしろ保湿感があって好印象。
一方男性はメイクをしない人が多いため、スキンケアだけでも完結できるようにサラッとした仕上がりなのではないだろうか。
続けてメイクをしていく。
まずは普段のメイク。
下地 → ファンデーション → コンシーラーの順番でスポンジを使って叩き込む。乾燥しがちな部分と油分が多い部分で使うアイテムを変えたり、ファンデーションの量を変えたりと工夫はしているつもりだ。
お次はUNOのフェイスカラークリエイター。
顔に乗せた瞬間は「白!!!!」とビックリしたのだが、塗り広げるとじんわりとベージュに変わって肌馴染みが良くなった。
クリームの中にオレンジ系の着色カプセルが入っていて、潰れることで色が出るようだ。
ティッシュに出してみるとわかりやすい。
時々こういった仕組みのファンデーションやチークを見かけることはあったが、まさか男性向けのアイテムに採用されているとは。
メイクに馴染みがない方にとっては魔法に見えるんじゃないだろうか。
塗ってすぐの印象はは悪くない……というか優秀であった。
薄付きながらも肌の色ムラがなくなり、自然なトーンでキレイに仕上がるのが特徴だ。クマやニキビを完全に隠すことはできなかったが、かえって素肌感が出て良い。清涼感のある香りも好印象だ。
オールインワンと同様にベタ付きが少なく、メイクビギナーでも使いやすいだろう。
それぞれの上にアイシャドウやチークを施し、完成だ!
仕上がりはこんな感じ。
普段の方はバリバリにメイクしている感、UNOの方はスッピン肌感がある。
筆者が好きなのはやはり普段のアイテム。しかしUNOも侮れない。薄めメイクの日にアリかも! と思える自然な仕上がりになった。
・バトルの結果は…
バトル中はマスク着用し、普段通り生活をした。
完全在宅ワークで喋る機会がないため、時々ガムを噛みながらマスク擦れを再現している。エアコンや扇風機は使用せず、唯一昼食を作っている時だけ暑くて汗ばんだかな。
だいたい朝9時から午後6時まで、食事時間を除いて8時間ほど経過したところで終了とした。マスクを外して状態をチェックしてみよう!
まずはマスクへの色写り。
多少ではあるが、UNOの方が色落ちが多いようだ。しかし価格差10倍の違いがあるかと聞かれると自信がない。
続いて肌の様子はこんな感じだ。
当然のことながら、いつものアイテムの方がメイクをした感が最後まで残っていた。しかし頬の下半分やほうれい線のヨレは防ぎ切れなかったかな。昼に1度メイク直しをしたかったというのが正直な感想だ。
対してUNOは頬の上側の色落ちが多く、素肌が露出してしまっているようだ。化粧持ちという点においてはあまり良くないかもしれない。
しかし、注目すべきは化粧落ちしても汚くなりにくい点。
溶けてドロドロになったりシワに溜まったりしなかったのだ。油分をティッシュオフすれば、上から塗り直して簡単に化粧直しが出来るだろう。とことんビギナーに優しいファンデーションという印象を持った。
──ということで、普段使い VS UNOの半顔ガチンコメイク対決。結果としては普段メイクの方が持ち・カバー力ともに優勢であったが、UNOにはメイク慣れしていない人にとっての使いやすさが詰まっていた。
最後に……夫の肌の上にもUNOのBBクリームを塗ってみたので、結果を共有しよう。
この通り、男性の肌の上でもしっかりと赤身や肌の質感を整えてくれた。
ただしヒゲが生えてるところはムラになりやすかったため、まずは薄めで。気になるポイントだけ重ね塗りするのがオススメかも!
メイクはコンプレックスを解消し、自分に自信を持たせてくれる魔法のようなもの。これまで縁がなかった人も是非挑戦してみてほしいな。
きっと新しい自分を発見できるはず……!!
参考リンク:UNO(ウーノ)公式サイト
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.