ここ最近「ぷるぷる酒」なるものがSNSを賑わせている。お酒なのにゼリー、ゼリーなのに炭酸という、ぷるぷるシュワシュワな飲み心地が楽しめる商品だ。

今までにありそうで無かった斬新さ、そしてなかなか入手できないというレアさで注目集めているようだが、実際に飲んでみると飲み物としてそもそもハイクオリティだということが判明。バズるべくしてバズった商品なんだろうな。さっそくご紹介しよう。


・白鶴酒造「ぷるぷる酒(税別各142円)」

ぷるぷる酒を販売しているのは兵庫県の白鶴酒造。現在「檸檬酒」「桃酒」「梅酒」「林檎酒」という4つのフレーバーが販売されている。

アルコールはどれも3〜5%と控えめで、内容量自体も190gと普通のチューハイより一回り小さめ。お酒にそこまで強くない人でも美味しく飲み切れるサイズ感である。

まずは今年の2月に登場した新フレーバー「ぷるぷる檸檬酒」から飲んでみよう。

缶の中身はおそらくガチのゼリー。そのまま注いでも出てこないので、10回ほど強めにシェイクから注ぐ。そうすることで塊のゼリーが程よくバラけて飲みやすくなるのだ。炭酸なのに振ってもOKってなんだか不思議だな。

1口飲んだ瞬間ニヤリです、めちゃくちゃ美味いわコレ。ぷるぷるなのにシュワシュワなのが普段あまり味わえない感覚で楽しい! 味自体がおいしいのに飲み心地もおもしろいから、なんだか口の中が嬉しい忙しさだ。

レモンサワーというよりかはレモンスカッシュに近い感じだろう。シチリア産レモンのさわやかさがシュワシュワした炭酸と合う!

ジュースのようにゴクゴク飲めちゃうため、そういう意味ではお酒に弱い人は注意かも。今まで飲んだお酒の中でも圧倒的に飲みやすく、後から体がポカポカしてきて本当にアルコール入ってたんだなって実感したくらい。

続いての「ぷるぷる林檎酒」は言うなればシードルゼリー! 青森県産りんご果汁30%だけあって、りんごの芳醇な味と香りが楽しめる。

市販のよくあるシードルと比べると甘めの味なんだけど、炭酸ゼリーの効果なのかクドさを感じず飲むことができた。

「ぷるぷる桃酒」は王道ピーチな味。甘酸っぱさとぷるシュワ食感がとても合うね。とってもおいしい桃ゼリー食べてる感じ。ジュースですって言われて飲んだとしたら、人によってはお酒だということに気づかない可能性があるぞ。

夏にピッタリだなと思ったのは「ぷるぷる梅酒」。シュワシュワの泡が黄金色のゼリーに留まっている感じが見た目からして涼しげだ。

梅サワーとかではなくて、梅酒のソーダ割りをそのままゼリーにしたような味。いい意味で1番酒飲んでるなぁって気分にさせてくれたな。紀州梅100%ってところも本格的で良き。


・新感覚? それとも懐かしい? 人それぞれかも

どのフレーバーもめちゃくちゃ美味しかった。家に常備しておきたいくらい気に入っちゃったよ。炭酸×ゼリー×お酒、この組み合わせ考えた人天才すぎる……!

振り方や振る回数によってゼリーの形状が変わってくるため、是非自分好みのぷるシュワ感を追求して頂きたい。

ただ、1つ問題なのが、場所によっては全然売っていないということ。SNSでも味の感想より「売ってない、見つからない」というつぶやきの方が多く見られた。

実際私も何店舗か回ったが、地方ということもあってか直接購入することは出来なかった。あちこち探す労力を考えたら、送料払ってでも公式オンラインショップで購入しちゃった方が賢い気がするな。

今回は各3本、計12本入り1980円(送料別)の飲み比べセットを購入したのだが、綺麗に箱に収められていて贈り物にも良いなと思ったよ。

SNSで見つけた時は「新感覚!」って思ったけど、実際に飲んだら昔よく学校帰りに自販機で買っていた炭酸ゼリー飲料を思い出したなぁ。まさか大人になってもお酒として炭酸ゼリーを楽しめる日が来るだなんて思いもしなかった。

個人的にはちょっとしたエモさを感じた商品なのだが、炭酸ゼリー未経験の方にとっては新感覚なおもしろいお酒として楽しんでいただけることだろう。もっと販売店舗が広がって気軽に購入できるようになったら嬉しいな。


参考リンク:白鶴酒造オンラインショップ「ぷるぷるスパークリングゼリー酒」、PRTIMES
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼振りが甘いと全然ゼリー出てこないので缶がベコベコになります。でも塊デカいほうが飲みごたえあって好き