手羽先唐揚げチェーンと言えば『世界の山ちゃん』。っていうか、それしか知らない。むしろ、手羽先唐揚げチェーンって他にもあったの?
私(中澤)が、まず、そこから衝撃を受けたのは名古屋での夜のこと。生粋の名古屋民・K氏が「手羽先唐揚げと言えばココ」と連れて行ってくれたチェーンが全く山ちゃんではなかったのである。マジで初めて聞いたその店の名は……
・『風来坊』
『風来坊』というらしい。生まれも育ちも名古屋の40代・K氏によると、山ちゃんがこれだけ有名になる前は「手羽先唐揚げと言えば『風来坊』」だったそうだ。なんか知らないうちに、一気に山ちゃんが全国区に駆け上がっていたのだという。うまいことやったのか波に乗ったのか。
1つだけ言えることは、『風来坊』は今でも地元民に愛される店だということ。その証拠に、店の前には行列ができており、家族連れから仕事仲間、カップルっぽい2人組まで老若男女の客がいた。
・手羽先唐揚げを食べてみた
店の雰囲気としては、山ちゃんほどチェーン店オーラがなく、どちらかというと赤提灯の飲み屋。それだけにファミリーまで並んでいるのはビビったが、もちろん手羽先唐揚げ以外のメニューもある。っていうか、メニューが結構豊富だ。どれどれ? 焼き鳥系の串に、揚げ物に、刺身に、キムチに、わーい♪ 今日は呑むぞー♪
言うとる場合かお父さん……! 完全に飲み屋のメニューだが、ファミリーの子供は鮭茶漬けでも食べてたのかな? まあ、それはさて置き、とりあえず「手羽先唐揚げ(530円)」を食べてみたところ……
ジューシー!
カリッとした衣から柔らかい肉が「プリンッ!」と出てくる。皮を噛むと、ふんわり自然な甘みとコショウのピリ辛味を感じるが、味付けがべったりしていないためか鶏肉のジューシーさが際立っているのだ。名古屋民K氏の手羽先唐揚げ批評としては、「山ちゃんよりカリッとしていて飽きないから結局ここに帰って来る」とのこと。
・凄いのあった
刺身も串も「激ウマァァァアアア!」というニュアンスではないが、あったらちょっと嬉しくなるつまみという感じ。あっ、ウマイ。
手羽先の立ち位置を考えると、この何気なくウマイということが正解な気がする。気軽に寄れて、思ったよりもウマイ。そういうテンションだから通うのに向いているのかもしれない。と思いきや……
なんか凄そうなのを発見した。注文してみたところ……
激ウマァァァアアア!
その名も「ターザン焼き」。メニューの価格が1000円~1300円と時価みたいな書かれ方なことに惹かれて注文してみたが、その実態は、ボリューム抜群の鶏半身揚げであった。前述のほのかな甘辛い味付はもも肉ともピッタリである。
・愛知県以外にも広がってる
軽くつまめるものからガッツリ系までバランスが良い『風来坊』。なんか最近、名古屋グルメっていっぱいあるけど、この店には名古屋民の心を感じた。
というわけで、名古屋で手羽先を食べる時は世界の山ちゃん行ってる場合じゃない。ただし、K氏によると名古屋駅裏の『風来坊』は、混みすぎていてオススメできないとのことなのでご注意を。
ちなみに、公式サイトによると、愛知県以外に、岐阜県、三重県、北海道、富山県、埼玉県、東京都、大阪府、佐賀県、アメリカにも店があるようだ。名古屋の店の味と同じかは不明だが、気になる方は公式サイトをチェックしてみてくれ。ひょっとしたら近場に店があるかもしれないぞ。
参考リンク:風来坊
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼野菜サラダ(税込600円)
▼豚ねぎま(税込350円)
▼味噌どうふ(税込400円)
▼こういうのでいいんだよこういうので