コメダ珈琲店といえば、言わずとしれた逆写真詐欺の帝王。これまで一体何人が「メニュー写真より実物の方がデカくね？」と店内でつぶやき、言葉を無くす羽目になったことか。茫然自失にさせられた “被害者” は、数え切れないほどいることだろう。
そんなコメダ珈琲店の「逆詐欺イズム」、2022年の福袋にもしっかりと息づいているようだ。なにせ、安い方の福袋でもコレである……。
・2種類の福袋
今年2022年、コメダ珈琲店は2種類の福袋を販売している。税込5000円と税込7000円で、どちらも中身は事前に公開されているから、各福袋の一覧についてここでは深く触れない。
店内にある福袋のPOPなどを見たら一発でわかるので、購入する場合はそれを見て決めてもらえればと思う。いちおう、箇条書きで書き出して置くとこんな感じだ。
■5000円福袋
・トートバッグ
・豆皿（直径9.5cm 2枚組）
・福袋オリジナルドリップコーヒー（5杯分）
・コどら
・マヌカハニーアーモンド
・コーヒーチケット1冊
・新春スナックチケット3枚つづり ※引き換え対象商品は山食パン3枚入、ミニシロノワール、小倉トースト
■7000円福袋
・トートバッグ
・プレート（直径18cm）
・マグカップ（容量290ml）
・お伊勢さんの和紅茶（7p入）
・オリジナルブレンド粉（200g）
・コーヒーチケット1冊
・新春スナックチケット（4枚つづり） ※引き換え対象商品は山食パン3枚入、サンドイッチ（4種の中から好きのものを1つ）、コメチキ、ミニシロノワール
さて、本記事で私が主にお伝えしたいのは、コメダ珈琲店の逆詐欺がいかに悪質かという点である。なにせ、商品をピックアップしたときから仕掛けが始まっているのだから。
証拠をお見せしよう。まず注目して欲しいのは、コメダ珈琲店の福袋が小さ目ということ。スケールがという意味ではなく、外袋のサイズ的に小さ目。
たとえば、同じコーヒー系福袋で似たような価格帯のタリーズコーヒー（6600円福袋）と並べるとこんな感じ。
タリーズの6600円福袋だってそこまで大きいわけではなく、サイズは幅410mm × 高さ310mm × マチ120mmと、一般的な福袋の中ではコンパクトな方。
また、コメダ珈琲店の福袋をよくある紙の福袋と並べると、明らかにコメダの方が小さい。そのサイズゆえに、事前情報が無い人は中身に関しても軽く見ちゃうかもしれない……が！ ひとたび福袋を開封すると……
ビロ〜ン！
ビロ〜ン！
安い方の5000円タイプでもコレである。期限なしのコーヒーチケット7枚（店舗によって異なる）だけでなく、ミニシロノワール・山食パン・小倉トーストと交換できるチケットも付いてくる。その上、各種グッズ……。
「福袋としては袋が小さ目だな」と思わせておいたところでコーヒーチケットなどはガッツリ。このあたりに、コメダの逆写真詐欺に通じる何かを感じるのは私だけだろうか。
・店でよく見る豆皿かと思いきや……
それからもう1つ訴えたいのは、5000円福袋に入っている「豆皿」だ。コメダ珈琲店で豆といえば、アレに決まっている。
コーヒーなどを頼むと無料て付いてくる豆菓子。その皿だろう。私がよく行く店舗ではプラスチック製なので、今回もそれかと思いきや……
え？
陶器？
作りがメッチャしっかりしているではないか。よく行く店舗の豆皿より俄然良いヤツ！ ……それにしても、陶器の豆皿だなんてチラシに書いてたっけ？
まぁどこかに書かれているのかもしれないが、私がもらったチラシには記載されていなかった。よって、知らなければ当然ながらビビる。「こんな上等な豆皿っすか？」みたいになる。
・もっとも悪質な点
そして、私が何より悪質だと思うのはコメダ珈琲店がこれらの逆詐欺を狙っている感じがしないことだ。自ら仕掛けてネットでバズらせてやろうという気配がゼロ。
それだけコメダ珈琲店が詐欺師としてプロというべきか。あるいはマジで天然というべきか。無頓着というべきか。そのあたりはよく分からないが、もし狙っているなら……あざとい！ 実にあざとい!!
確信がないとはいえ、このあざとさは悪質すぎる。ということで、コメダ珈琲店の5000円福袋には逆詐欺で有罪を宣告したい。7000円福袋に対する判決は追って言い渡すものとする。以上！
参考リンク：コメダ珈琲店
執筆：和才雄一郎
Photo：RocketNews24.
▼店員さんに聞くと「5000円福袋の中身は約9600円分」と教えてくれた。したがって、福袋を購入することでコーヒーチケットやグッズを約半額でゲットできた計算
▼コーヒーチケットは福袋を購入した店舗でしか使用できないので注意！
▼ちなみに、洋食器ブランド「ノリタケ」とコラボしたメッチャいい豆皿だそうです
▼これもノリタケコラボのバッグらしい。福袋の外袋にしておくのがもったいないと思うほど丈夫な作り
