ここ数年、タリーズの6000円福袋はスタバ福袋に劣らないクオリティーであったように思う。なぜなら、無料ドリンクチケットの枚数はスタバより多く、グッズも比較的充実しており、それでいて価格はスタバより安く、なにより入手するのはスタバより簡単なのだから。
そのため、タリーズの福袋は穴場的存在であり、隠れ王者であり、スタバファンにとっては「抽選に落ちたときの救世主」と言っても過言ではなかったように思う。
では、今年のタリーズ6000円福袋はどうかというと……え? 福袋を開封する前、というか事前情報が公開された段階で「ちょっと待ってくれ!」となってしまった。何があったかというと……
値上げ!
──である。実際のところ6000円の福袋だけではない。最安の3500円福袋もそうで、2022年のタリーズ福袋は以下のようになっている。
【2021年 → 2022年】
税込3500円 → 税込4000円
税込6000円 → 税込6600円
税込1万円 → 税込1万円
1万円福袋のみ価格が変わらないことは救いだが、その代わりドリンクチケットの枚数は20枚から15枚に減少。以前の記事で徹底調査したが、どの角度から見ても15枚であった。
一方、3500円&6000円の福袋は値上げされたものの、ドリンクチケットの枚数は以前と同じ。早い話が、3種ともに値上げ、あるいは実質値上げということになる。
まぁ、いつまでもずっと同じ価格で販売されることなんて無いと頭で分かってはいるが、値上げにショックを受ける人は私を含めて多いだろう。
・値上げの理由
では一体どういった理由で値上げとなったのだろうか? 気になったので、タリーズに直接聞いてみたところ……
「値段の変更は今回のみではないのですが、(値上げに関する)ご意見をいただいていることは存じております。毎年ハッピーバッグの内容はコーヒー豆を含め、限定アイテムのみで構成をしておりますため、内容物によって価格を設定しております」
──とのこと。なるほど。限定アイテムのみの構成だったら、たしかに価格を一定にすることは難しそうである。原価だけでも毎年違うだろうから。
それに「内容物によって価格を設定」と言われてみれば、昨年と比べて今年の6600円福袋に入っているブランケット的なもの(キルティングマルチケット)は生地がしっかりしているような気がする。
まぁ実際どちらの原価が高いかは分からないし、決して去年のブランケットが悪かったわけではないのだが、生地のしっかり感に関しては今年の方が勝っている印象だ。
・1万円福袋のドリンクチケット減少について
また、1万円福袋のドリンクチケットが減った理由についても聞いてみると……
「ドリンクチケット枚数は、期限内に使いきれないといったご意見もあり今回変更しました。しかしコーヒー豆のクオリティや内容物のアイテムで、ハッピーバッグでしか手に入らない特別感を維持しております」
──これらタリーズのコメントから考えると、グッズが好みかどうかによって、2022年のタリーズ福袋の値上げ・実質値上げに納得できるかどうかが決まりそうだ。
よって事前に公式サイトでグッズを確認することが大事になってくるわけだが、私が購入してみて「意外と見落としがちだな」と思った点を挙げるならば……
・4000円・6600円福袋ともに、バッグの生地がポリエステル(ポリエステルオックスフォード)になっており、これまでの「丈夫そうな布っぽいヤツ」をイメージしてるとアレ? ってなるかも
・2021年年末に販売された福袋のドリンクチケットは「ショートサイズのドリンク1杯と交換」だったのに対して、2022年は「店内飲食なら税込517円まで、テイクアウトなら税込507円までのドリンクと交換」となっているから、商品によってはグランデサイズでも交換可
──ってところ。加えて、タリーズの6600円福袋はドリンクチケットの枚数が変わらず8枚で、2021年の年始に当編集部で購入したスタバ福袋(6枚)よりも多い点も忘れてはいけない。
したがって、もしスタバが来年も同じような感じだとしたら、2022年のタリーズ6600円福袋は「スタバより1000円ほど安いのにドリンクチケットは多い」ってことになる。
値上げにばかり注目してしまうが、これは何気にすごいことではないだろうか?
・予約してなくても希望あり
ここまで読んで、「なんだ。タリーズの6600円福袋は相変わらず有能じゃん。買おう」となった人は、まだゲットのチャンスがあるから最後まで聞いて欲しい。
以前の記事で伝えたように、予約してない人への店舗販売は2022年1月1日以降から始まる。新年の営業開始日は店舗によって異なるので、そのあたりは最寄りのお店で確認してくれ。
また、在庫状況も店舗によって異なるだろうから、どこの店でも確実に買えるかどうか分からない。ただ何度も言うように、少なくともスタバに比べたらタリーズ福袋が何倍も入手しやすいことは確か。希望を捨てずに狙ってみてくれ。健闘を祈る。
参考リンク:タリーズコーヒー「2022 HAPPY BAG」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼6600円福袋の中身一覧はこんな感じ
▼目玉の「キルティングマルチケット」はサイズが60cm×90cm
▼リバーシブルタイプで、ピーチスキン生地を使用しているとのこと
▼真空二重構造のステンレスタンブラー。こちらはカーキだが、アイボリーもある。2種のうちどちらかが入っている形
▼容量は330mlで、フタつき
▼豆は「ブラジル ファゼンダ バウ」と「コスタリカ コーぺ ドータ」。いずれも粉タイプで内容量は150g
▼使い勝手のいいシングルサーブは4つ
▼枚数自体は8枚と、2021年の6000円福袋と変わらなかったドリンクチケット。期限は2022年6月21日まで