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【私的ベスト】記者が厳選する2021年のお気に入り記事5選 ~西本大紀編~

2021年12月22日

年を追うごとに、反省の念が強まっている。例年にならって2021年のお気に入り記事を5本選んでみたのだが、その結果5本中4本が9月以降に書いた記事、かつ食べ物を扱った記事だったのである。

このままでは「春と夏の記憶がほぼないくせに食欲だけはある男」のレッテルが貼られかねないが、完全に否定しきれないのが悔しい。当然1年を通してどの記事にも注力はしてきたものの、もっと色々な記事が書ければ、もっと色々充実していただろうにという思いに駆られる。

せめてここでお気に入りの5本を振り返ることで、来る年への糧にしたい。皆さんにもお付き合い頂ければ幸いだ。

人生初のマリトッツォを「成城石井」で体験してみた / “あまおう苺ジャム入り” も “ティラミス風” も幸福感抜群

今年はマリトッツォが爆発的なブームを呼んだ年だった。食べた方も多いと思う。筆者は「いつ食べよう」などと思案しているうちにブームに乗り遅れてしまうという、ウェブライター異端審問会に断罪されそうな振る舞いをしてしまったのだが、何とかギリギリで間に合った。

ひとえに、この成城石井のマリトッツォと出会えたおかげである。ブームとなった理由についても、高水準のクオリティとともに舌に教え込まれた。遅かろうが早かろうが、実際に体験してみることが大事なのだと、審問の場で主張してみようと思う。


『ウマ娘』がアツい今こそ『みどりのマキバオー』を読んでほしい / なぜなら “マキバオーは実質ウマ娘” だから

ブームと言えば、『ウマ娘』というコンテンツも忘れてはならない。筆者はこれにもだいぶ乗り遅れてしまったので、ウェブライター公安部の資料に最重要危険人物として記載されていそうだが、何とか間に合った。

間に合ったおかげで、実在の競走馬をモデルにした美少女たちの活躍を描いた作品と、筆者の愛読している競馬漫画『みどりのマキバオー』との共通点を見出すことができた。ただブームに触れるだけでなく、その時何を考えるかが重要なのだと、公安の追手に釈明したいと思う。


【今さらレビュー】森永アイス「パルム」を初実食した三十路が感じた幸福について / そして「パルム」という名の由来について

森永アイス「パルム」を初めて食べた。つまるところブームなど関係なしに筆者は大抵のものに乗り遅れているわけだが、皆さんに愛想をつかされないか心配である。

しかしそんな世間知らずの筆者のことを、パルムはとろけるような甘さで包み込んでくれた。とても「温かなアイス」であった。たとえ皆さんに愛想をつかされても、私にはパルムがいる。パルムだけは私のことを理解してくれる。


不二家の新商品「カッチコチミルキー」に恐怖を抱いた話 / 味が長持ちする理由について

とはいえ、この世を流れゆく全てのものに対して足踏みしているわけではなく、たまには新商品に飛びついたりもする。指差し確認しているだけかと思えば、急に威勢よくアクセルを踏み込んだりもする。危ういタイプのドライバーである。

ともあれ、そうしてこの「カッチコチミルキー」と出会った。何より印象的だったのは硬さだ。ハードキャンディと謳ってはいてもミルキーなのだから手心を加えてあるだろうと思いきや、無慈悲なまでの硬度に歯が砕けそうになった。いい大人が飴で泣きべそをかいた。楽しいドライブであった。


コロナ禍で売り上げが爆増したらしい “オートミール” を初めて食べてみた / そして「米化」に度肝を抜かれた

最後に紹介したいのが、「売り上げで見ると間違いなくブームなのだが意外と食べたことのない方も多いのでは」というものについてだ。もちろん筆者もオートミールはこの時が初実食であり、加えてオートミールを米のように変える「米化」という和風アレンジも初めて知った。

せっかくなので裏話じみたことを書いておくと、記事内のどこかしらのタイミングで「日本食風に変化するのに『米化』とはこれいかに」というジョークを挟もうとしていたのだが、割とすぐに断念した。ブームに関しては鈍感でも、こういった嗅覚には少し自信がある。


というわけで、ここまでが「お気に入りの5選」である。改めて振り返ってみると、やはりそれぞれに思い入れがある。ここで挙げた記事以外にも、それぞれに楽しさや苦労を感じてきた。しかしだからといって、現状を良しとするわけではない。

来年こそは、「春夏秋冬をそれなりに充実させ、ブームにもそこそこ敏感な男」でありたい。それはただの真人間なのではと思わなくもないが、真人間でい続けることこそ案外難しいのかもしれない。何やら真理めいたことを吐いたところで、それでは皆さん、良いお年を。

執筆:西本大紀
Photo:Rocketnews24. / © 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会、(C) Cygames, Inc.

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