当サイトの「せんべろおじさん」こと佐藤パイセンが生み出した新しい “べろ” の形──。それが前回お伝えした「わんべろ」である。佐藤曰く「せんべろ」の最上級テクニックとのことだったが、フタを開けてみればただの底知れぬ狂気でした。本当に申し訳ありませんでした。
さすがのパイセンも己の愚行を反省しているかと思いきや、なんと今回、またしても新たな “べろ” を編み出してしまったというから始末に負えない。その名も「パンべろ」。繰り返す、「パンべろ」である。おそらく先に謝っておいた方がいいだろう。本当に申し訳ありませんでした。
・ある日の午後
インターネット界のレジェンド、佐藤英典パイセンは今日も自身から溢れ出す “せんべろスピリッツ” に驚きを隠せないでいた。
「とどまることを知らねぇな」
・とどまることを知らない
どうやらパイセンの頭の中には、次なる “べろ” のアイデアが湯水のように沸いているようだ。突然「ガタッ!」と立ち上がったかと思うと、小走りで編集部を飛び出していってしまった。またこのパターンか。
「とどまることを知らねぇ!」
「とどまろうとする気配がねぇ!」
「たまにはとどまりてぇ!!」
・とどまれない
と、そのままどこかへ走り去っていくパイセン。本来なら私(あひるねこ)も一緒について行くべきなんだろうが、ちょうど小雨が降ってきたのでやめた。濡れたくはないのである。
お腹がすいたら帰ってくるに違いない。私は一人、編集部へと戻った。すると数時間後……
「コンコンコン」
え?
ま、まさか……
\ ガチャ /
…………。
──どこかで見た光景だ。果たしてこれは佐藤パイセン……なんだろうか? 嫌な予感ウルトラMAXの後半戦は次のページへGO!
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
・前ページのあらすじ
小雨が降っていたため、佐藤パイセンを追いかけるのをやめて一人編集部に戻ってきた私(あひるねこ)。そこへ何者かが訪ねてきた!
「コンコンコン」
え?
ま、まさか……
\ ガチャ /
「パン!」
パン……?
「パン!」
「パン!」
「パン! パン!!」
「パン!」
あ、パンダだこれ。
・パンダが来た
タイヤと笹を手にやって来たのは、佐藤英典改めパンダ佐藤だった。これはヤバイ、ヤバすぎる。パンダの鳴き声を「パン」に設定しているあたり、マジモンとしか言いようがないだろう。前回の佐藤犬が可愛く思えるレベル。
薄っすらドン引いていると、パンダ佐藤が私に皿を1枚差し出してきた。これは……ちまき、か。
「パン!」
どうやら一緒に食べようと言っているらしい。見た目の割には優しいのな。それでは一ついただきます。巻いてある笹をはずして……あ、おいしいじゃないですか。ちまきなんて久しぶりに食べたな~。
え!?
まさかのブチギレである。
・キレるパンダ
い、一体どこにキレる要素が……? 戸惑う私をよそに、パンダ佐藤はちまきの笹を指差しながら「パン! パン!!」と怒鳴っている。そうか、パンダにとって笹は食べもの。佐藤は私が笹を残したことに対してブチギレていたのである。
「パン!」
そう言って おもむろに笹を手に取ると……
「パン!」
ワシワシと食べ始めた。
「パン!」
(コレだよコレ!)
まあ、めちゃくちゃ幸せそうだが……
これの何が “べろ” なんだろう?
・何なのか
お酒の類が1本もないどころか、なんか笹食ってんですけどこのおっさん。誰か教えてほしい。“べろ” 云々の前に、一体これは何なのか? パンダ佐藤……いや佐藤さん! いい加減に目を覚ましてくれ。ちまきを巻いてた笹がウマいわけ……
え!?
マ、マジかよ……。
ガチ笹食っとる……!!
・手遅れ
これではもはやパンダというより、歩く狂気である。そして何となくこの先の展開が読めてきたのは私だけではあるまい。佐藤パイセンが今回の記事でやりたかったこと、それは……
「パン!」
(べろべろ)
「パン!」
(べろべろ)
「パン!」
(べろ)
「パン!」
(べろ)
そう、そのまさかである。
「パンべろ」だよ~ん。
本当に申し訳ありませんでした。
– 完 –
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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