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【体験談】待ちに待った新型コロナワクチン接種後に関節痛でゾンビ化して動けなくなった話

2021年9月24日

ようやく現役世代へのワクチン接種が進んできた。渋谷の大行列のニュースでもわかるとおり、若年層は「打たない」のではなく「打てない」のだというのが切実な実感だ。

筆者もやっとのことで予約が取れ、喜び勇んで1回目の接種に出かけたのだが……予想外に1週間も身動きが取れなくなってしまった。あくまで一個人の体験談で、ワクチンの副反応とは限らないのだが、なにが起きたのか聞いて欲しい。


・なぜか逆の腕が痛い

接種したのはモデルナ製。数時間もすると接種した方の腕が痛み始めた。これは頻繁に報告される副反応のひとつで、当サイトの記者も多く経験している。

さらに半日ほど経つと痛みは肩全体に広がり、接種していない右腕まで動かしにくくなってきた。「筋肉痛」もしくは「関節痛」に該当するものだと思われた。これも一般的な副反応だから、おそらく心配ないだろう。


しかし翌日、接種していない右腕の痛みは無視できないほどの強さになり、肩関節を動かさないよう「小さく前ならえ」の体勢でしか行動できなくなる。

その一方で、接種部位の痛みは時間とともに軽快するのが感じられていた。発熱や頭痛などの症状はない。ただただ「右肩が痛い」のである。

肩がバンバンに張っているのがわかったので、ぬるま湯で入浴してほぐしてみる。しかし効果は感じられない。夜になると「痛くて眠れない」という状態になったので、市販の解熱鎮痛剤を服用する日々が始まった。


・接種4日目

多くの副反応が軽快するとされる4日目、筆者は痛みで悶絶していた。静止していても右腕はズキズキ、ジクジクと痛み、自然と呼吸が荒くなってしまう。繰り返すが右腕は「接種していない方」である。


肩関節を動かそうものなら、高圧電流が流れたかのような(いや、そんな経験はないのだが)激痛。腕の上げ下ろしなどどう考えても不可能。ゆえに着替えもできない。髪も結べない。


幸いにも市販の解熱鎮痛剤はよく効いた。しかし4~5時間もすると、薬効が切れてくるのを感じる。「薬が……切れた……!」と顔面蒼白になっている様子は、相当ヤバい人だったに違いない。肩を刺激しないよう、スローモーションで動く。まさにゾンビである。

筆者は、似たような経験をしている人がいないかと必死で検索した。出てくるのは「発熱」「頭痛」「接種した腕が痛い」といった事例ばかりで、同志は見当たらない。孤独である。

たまたま同時に、いわゆる「四十肩」「五十肩」を発症したのかとも思った。しかしこんなにも唐突に、激烈に発症するものなのだろうか……。


・接種5日目

さすがに仕事をしないとマズい。すでに5日も執筆を休んでおり、「書いてなんぼ」のライター業、生計に支障をきたす。

指先だけならば動かせるので、パソコンデスクを膝ギリギリの位置まで低くし、上から手をのせるようにしてキーを打つ。マウスを動かすときには、無事な方の左手で右手を持ち上げ、クレーンのように移動させた。


普段は無口だが「ふぅ」「はぁ」「いてっ」と独り言が止まらない。文章を考えていても「痛い痛い痛い痛い」としか脳内に浮かんでこない。『バイオハザード』で、そんな悲痛な日記を見つけるくだりがなかっただろうか……。

趣味のゲームもできない。買い物に行こうにも、着替えができない。かろうじてフロントホックの下着は着けられたが、肌着のような上からかぶる服が着られない。箸をもつと、つながっている腱が痛む。詰んだ……。


・ものすごく個人差がある

結局、痛みがある程度ひいて鎮痛剤なしでも生活できるようになったのが6日目である。自分は我慢強い方だと思っていたが、この1週間は本当にきつかった。ワクチンでこれならば、本当に感染したらどれだけ辛いだろうか。もちろん2回目も接種する。

あくまでも個人の体験談であって、医師から「副反応である」と診断を受けたわけではない。また、接種が危険だとか、○○製のワクチンがいいといった主張をする意図でもない。

ひとつだけいえるのは、ワクチン接種後の反応にはものすごく個人差がある、ということである。身体の防御反応が1人1人違うのだから当然ともいえる。もし同じような経験をする人がいたらと思い、シェアさせていただいた。


参考リンク:厚生労働省
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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