プロ用食材の専門店といえば「業務スーパー」だ。その認識で間違いないのだが、関東で店舗展開している「肉のハナマサ」のことも忘れないで欲しい……。
規模的には業務スーパーには及ばないけど、良い商品を多数取り揃えている。
なかでもかなり侮れないのがレトルトカレーだ。1つ500円以下なのに量が多くて本格的! とくにチキンレッグカレーの鶏肉のデカさには圧倒されちゃうよ!
そういう私(佐藤)も最近までハナマサが自社ブランドに力を入れていることを知らなかった。 “肉”のハナマサというくらいだから精肉部門が強い。ここで肉を仕入れる飲食店も少なくないだろう。
しかしそのほかの商品に関して私はほとんど知らない。ネットでハナマサのブランド商品に関して調べていたところ、レトルトカレーがあることに気づいて興味を持った訳だ。
どんな味なのか気になったので、5つの商品を購入してそれぞれたしかめてみることにした。購入した商品とその味をそれぞれ紹介していこう。
■鶏手羽元入りバターチキンカレー(450グラム:税別398円)
まず言いたい! ハナマサのレトルトカレーは量が多い。参考までにレトルトカレーの定番大塚食品の「ボンカレー」の量を挙げると、1人前180グラムだ。
一方このカレーは450グラム(2人前)。1人当たり225グラムということになる。しかも手羽元が4本も入っている!!
味はトマト感が強くて生クリームのほんのりとした甘さがある。もう少しバターの風味がきいていると、さらに美味しくなるかもしれない。
■鶏手羽元入りグリーンカレー(450グラム:税別398円)
バターチキンと同じく450グラムのグリーンカレー。こちらは手羽元が6本も入っているぞ! 器に開ける時に肉がバーッ! と出てくる可能性があるので慎重に。汁の飛び散りに注意が必要だ。
食べてみるとはじめはココナッツの甘さ、そして段々辛くなっていくので勢いよく食べないように注意したい。タケノコの水煮や炒めたナスなんか加えると、もっと本格的になりそうだ。
■具だくさん牛すじカレー(750グラム:税別448円)
これだけほかのモノより量が多くて3~4人前で750グラム! 丼に開けた感じだと3人分でちょうど良い量かも。3食分が500円以下ということになるな。やるなハナマサ……。
具材にはジャガイモやニンジンがたっぷり入っていて、まさしく具だくさんだ。それに反して牛すじは少ない気がした……。
味は意外にも酸味のきいたトマトカレー。これは醤油や出汁を加えて味を整えると良いかも。ちょいと酸味が強い。
■マッサマンカレー(450グラム:税別348円)
購入した5種類のなかでもっとも安い商品だけど私はコレが1番気に入った。ココナッツの風味が豊かで具材もたっぷりと入っている。
香辛料のアクセントもきいていて本場のタイカレーを彷彿(ほうふつ)させる味だ。
■チキンレッグカレー(500グラム:税別398円)
この商品は「とにかく鶏肉がデカい」という予備情報を得ていたので、それなりの心構えで慎重に器に流しこんだ。
さて、どれだけデカいのか? スプーンですくい上げてみると……。
なぬ、デカい!! コレがレトルトカレーの具だと!?
肉はホロホロでスプーンでも簡単に崩せるほど柔らかい。ヘタをするとこのまま崩壊しそうだ。
これらすべてのレトルトカレーが500円以下。それにも関わらず量にも具にも味にも驚きが詰まっている。なんてコストパフォーマンスの高い商品なんだ! やるなハナマサ!!
・自己流にアレンジ
ご飯を器に持って合いがけカレーにして食べることに。
いずれのカレーにも言えることだけど、ちょっとだけ味が足りない。まあ500円以下のレトルトに多くは望めないので、醤油やウスターソースを加えてみたり、野菜などをを足して煮込んだりしても良いかも。
自分流にアレンジするのがこのカレーの良い使い方かもしれないな。
業務スーパーばっかりで最近はハナマサに行ってなかったなって人はチェックしてみて! なお、お店が近くにないって人は通販(アニモストア)もやっているのでそちらを利用すると良いだろう。なお、通販は価格が異なるのでその点に注意して頂きたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 肉のハナマサ 秋葉原店
住所 東京都台東区秋葉原4-14
時間 24時間
参考リンク:アニモストア、肉のハナマサ、大塚食品「ボンカレー」
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24