私は正直あまりサッカーのことは分からないのだが、メッシとアルシンドとベッカムだけは「一度はプレイを観てみたい」と思っていた。しかしアルシンドとベッカムは気づいたら引退しており、残すはメッシただ1人。これはモタモタしてる場合ではない。
と、いうワケでメッシが所属するFCバルセロナの本拠地・バルセロナ行きのチケットを購入。ところが……メッシはフライト予定日のわずか10日前、突如FCバルセロナからの退団を発表したのだ。
21年間もバルセロナにいたメッシが10日前にいなくなるって……そんなことって……ある!?
・だが行った
自分の運のなさを嘆きつつ、それでも私はFCバルセロナのホームスタジアム『カンプ・ノウ』へ向かうことにした。
当サイトのスポーツ担当・原田記者いわく「メッシはバルセロナの象徴みたいなもん」であり、「退団したとはいえ人気は絶大」らしい。よって「グッズくらいなら買えるのではないか」とのことだ。確かに退団から10日の今ならば、メッシグッズはまだ在庫があるかもしれない。
カンプ・ノウはバルセロナ中心地から電車で10駅ほど。……おっ!? さっそく入り口横にメッシグッズが見えるぞ!!
…………ってお前バッタモンくさいな!!? バッタモン(推定)を扱う露天では、商品の半数以上をメッシグッズが占めている。やっぱメッシって人気なんだな〜。でもバッタモンはちょっとな〜。
カンプ・ノウは約10万人を収容するヨーロッパ最大級のスタジアム。私のノーマルカメラではその全貌を収められないほどデカかった。
それにしても気になるのは館内アチコチで見られる「Rakuten」の文字だ。Rakutenってのは恐らくあの「楽天」のことだろう。
あっちにも……
そっちにもRakuten!
聞けば2017年シーズンから楽天はFCバルセロナの胸スポンサー(ユニフォームの胸部分にロゴが入るスポンサー)を務めているのだそうな。まさか世界のメッシが楽天と深い関係にあったとは感慨深い。せっかくなら楽天カードを持ってくるべきだったかな。
・残念なお知らせ
さて広大なカンプ・ノウ敷地内にはもちろん、選手たちの姿がプリントされたパネルなどがたくさん設置されている。
しかしながら……
そこに「あのお方」の姿はない……。
期待していたグッズコーナーにも……
「背番号10」は無し……!
唯一、バルサストア内の壁に「UEFAチャンピオンズリーグでFCバルセロナが優勝した時の集合写真」が残っており、そこにはメッシの姿を確認することができた。
会場内であからさまにこの周辺だけ、写真撮影の行列ができている状態だ。やっぱりバルセロナの人たち、みんなメッシのこと好きなんだなぁ。私はサッカーファンでもなんでもないが、なんか泣きそうな気持ちになった。メッシ……どうにかならなかったのかよ……!
・が、しかし
「カンプ・ノウにメッシの面影なし」……そう取材メモに書き記し、私はバルサストアを出ることにした。ちなみに別フロアはキッズコーナーになっているようだ。せっかくだからのぞいて帰るか……
すると……
メッシ!
こっちもメッシ!!!!
キッズコーナーはメッシグッズだらけ……というより、むしろ「メッシグッズしかない」と言ったほうが正しいくらいの状況なのであった。ちょっと事情が飲み込めないが、「キッズはメッシが好きだから仕方ないよね」といったところなのだろうか?
「いや大人だってメッシが好きだ」という気がしなくもないが、よその国のルールはよく分からない。ともかくメッシ退団から約10日たった2021年8月18日現在、カンプ・ノウでは「キッズコーナーでのみメッシの面影を感じられる」というのが今回の調査結果である。
・バルセロナはメッシを愛しています
せっかくなので入り口横の売店で、原田記者におみやげを買うことにしよう。
選んだのはバルサボールペン(2.55ユーロ / 約335円)。
ちなみにバルセロナのアチコチにある土産屋では、必ずといっていいほどメッシ関連のグッズが売られている。バッタモンの可能性が高いが、こちらは当分なくなることはなさそうだ。バルセロナへ来たらのぞいてみてほしい。
原田「カンプ・ノウは憧れの場所ですよ。いつか僕も行ってみたいなァ〜」
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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