どうやら俺たちのペヤングがまた迷走し始めたらしい。というのも、2021年8月23日から発売開始となった新商品『ペヤング 韓国味なんちゃって蕎麦風』が、お察しの通り理解不能な商品だったからだ。
本商品の1つ前に発売された「シーフード味」で、ようやく正気を取り戻したかと思われていたペヤング。いくらなんでも「韓国味なんちゃって蕎麦風」は迷走感が強すぎるだろ……。とはいえ私は黒帯ペヤンガー。食べてみるしかあるまい。
・なんちゃって蕎麦第2弾
ペヤングをこよなく愛するペヤンガーの諸君ならご存じかと思うが「なんちゃって蕎麦風 」自体は過去にも発売されている。要するにそば粉を一切使用していない麺となっており「そばアレルギーでも大丈夫」をウリにしていた。
第1弾の「ペヤング なんちゃって蕎麦風」は “汁なしどん兵衛” のような味わいで、予想と相反して「意外とウマい(笑)」という結果に。だがしかし、今回の「韓国味」はそれにしても雑過ぎやしないだろうか?
「忠実に蕎麦の風味を再現した特製のめんと、ピリリと辛い韓国風のコチュジャンベースのソースが相性抜群となっており、後を引くおいしさに仕上げました」
ペヤングの公式サイトを読む限り、韓国味とは「コチュジャン」を指しているらしい……なるほど。商品名からは “やりにいっている感” が否めないが、なんちゃって蕎麦第2弾は味でも勝負できるのだろうか?
・いざ実食
というわけで、近所のスーパーで『ペヤング 韓国味なんちゃって蕎麦風』を購入。価格はメーカー希望小売価格税別205円だ。作り方はいつものペヤングと同様で、湯切りした麺にソースを絡めれば完成する。
ぶっちゃけ、そばのグレーも手伝ってお世辞にも見た目がイイとは言い難い。それでも大切なのは味。せめて前作「なんちゃって蕎麦風」くらい美味しければ……! で、さっそく食べてみたところ……
うむ、微妙である。
まず断っておくと「まずい」ということは一切ない。確かにニンニクの香りとピリリとしたコチュジャンの風味は韓国風なのだろう。だがしかし、少なくとも私自身は「美味しい!」とは感じなかった。一言「なるほどね」としか申し上げられない。
・理解不能
というか、わざわざなぜ韓国味を「なんちゃって蕎麦」で再現したのか? そもそも「韓国味」自体が狙いすぎてないか? 理解不能なことが多すぎる。シーフード味で正気を取り戻したかと思われたが、残念ながらペヤングはまたも迷走し始めてしまったようだ。
余談ではあるが、ペヤングの新商品はコンビニやスーパーなどで売っていないことが実に多い。今回も発見までに10店舗以上回ったが、これは発注する側の立場になれば理解できる。
多くのコンビニで「獄激辛 にんにく味」が売れ残っているのに、担当者が『韓国味なんちゃって蕎麦風』を発注するだろうか? ペヤングよ、新商品を出すのは構わない。……が、せめてそこそこ売れるもの、もしくは流通しそうな商品を作ってくれ。
というわけで、やや厳しい評価になってしまったが、念のため「まずいワケではない」と改めて記述しておきたい。強くオススメは出来ないが、興味がある人、もしくはペヤンガーなら1度試してみてもいいハズだ。
参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.