JR池袋駅からスグの場所に、中華フードコート「友誼食府(ゆうぎしょくふ)」があるのはけっこう有名。現場は観光地というよりもローカル……というかディープな雰囲気が漂う雑居ビルなので、プチ中華街気分だけでは物足りない方も満足できる人気スポットである。
そして同じ雑居ビル2階に「聞聲堂(ぶんせいどう)」なる中国書店があるのだが……実は同じフロアに新フードコート「食府書苑」が2021年6月にオープンしたのはあまり知られていない。こちら4階の「友誼食府」よりも広くておすすめ。詳しく紹介しよう。
・食府書苑フードコート
池袋駅北口エリア(西口北)には、中国人コミュニティのスーパーマーケットやレストランがあちこちにあり、フードコートの入っている大和産業ビルも駅から徒歩約2分の好立地。ただ、佇まい的に「誰でもウエルカム」な雰囲気ではない。なんせ漢字が読めないからな。
ま、気にせず階段で2階へ。
目的地は中国書店ではなく……
食府書苑フードコートだ。
こちら四川料理、湖南料理、西安料理、台湾タピオカなど7店舗が入っていて座席数は約50席。たまたま利用者は全員中国人であった。店内BGMは、中国の最新ヒットソング。きっと中国のショッピングセンター内フードコートも似たような雰囲気だろう。
・雲南伝統料理
それはさておき、私は「食彩雲南 過橋米線(かきょうべいせん)」で雲南伝統料理を注文することにした。てか、店員さんに手招きされて、そのままオーダーする流れになったのだ。選んだのは……小鍋米線(880円)という辛そうな麺料理。大丈夫かおい。
お会計は1カ所。本屋横のレジにて「食彩雲南で小鍋米線を注文したい」と伝えてお金を払う。言葉がわからなかったので「あっちのアレ」とジェスチャーで伝えた。
そのまま席で3分ほど待っていると……
キタ。
スゲー辛そう……だが、結果的には激辛料理ではなく旨辛料理であった。見た目よりもさっぱりとした味わいで、どちらかというとヘルシーな印象。けっこう意外。
ちなみに米線とはライスヌードルのことで、もちもちツルツルしている。うまい。
具はニラ、ひき肉、もやしが基本形で、牛肉や高菜なんかもトッピングできる。さっぱりしているから、牛肉を追加してもいいかも。ヤミツキになる美味しさである。本当に。
んで途中、スープの下から現れたのは……トマトだ。まさか塊で隠れていたとは。たしかに、宮崎県で食べたトマト辛麺の雰囲気に近いかもしれない。きっと辛いのが苦手な方でも美味しく食べられるだろう。なんなら、どんぶり飯とセットで食べたい。
なお、フードコートでは定番の小籠包やビャンビャン麺、青島ビールなんかも売ってたぞ。時期的にOKなら、複数人で分け合って食べるのも楽しいかもね。ローカル料理はもちろん、ディープな雰囲気も味わえるので、機会があればぜひ足を運んでみてほしい。
・今回訪れた店舗の詳細データ
名称 食彩雲南 過橋米線 汽鍋鶏 食府書苑フードコート店
住所 東京都豊島区西池袋1-28-6 大和産業ビル2階
時間 10:30〜22:00
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼本屋もだいぶディープだったぞ