プリン大好きな私(佐藤)は、近頃の「純喫茶ブーム」を大歓迎している! なぜなら美味いプリンを食べたくなったら、そこら辺の喫茶店に入れば良いからだ。あの喫茶室ルノアールでさえレトロプリンを置いてくれるようになった。まことに良いことだ……。
さらにコンビニでも私を喜ばせてくれる商品がお目見えしたらしい。ファミマ、ローソン、ミニストップで販売している「喫茶店のレトロプリン」だ。一説によると、かなりの固さで刺したスプーンが立つという。本当か? これは試してみるしかないだろう。ということで確認してみた!
・コンビニで売っている
私はこの商品をTwitterのDMで教えてもらった。写真と一緒に次のようなメッセージが届いたのだ。
「喫茶店のレトロプリンというコンビニで売っている黄色いパッケージのプリンが昔っぽい味でおいしいです」
「喫茶店のレトロプリン」を製造しているのは愛知県の栄屋乳業(アンデイコ)。デザート商品などを製造販売しているメーカーで、コンビニやスーパーなどに商品を卸している。
同商品が発売されたのは2021年5月頭。それからTwitterで話題になり、テレビにも取り上げられたそうだ。一部で品薄状態になっているらしいが、幸い私の家から最寄りのファミマには在庫が豊富にあった。販売価格は税別150円。
商品のパッケージは懐かしさを感じさせるデザインだ。香料・着色料・保存料不使用とのことである。
・見た目はとても良い
フタを取ってみると、表面には小さな穴が無数に開いている。いわゆる「“す”が立つ」というヤツだ。これは加熱のし過ぎで気泡が表面に浮かび上がっている状態を指す。これはもしや、期待を裏切られるのではないか。一抹の不安がよぎる……。
皿にあけると、気泡のあとは確認できるが、そこまで悪い見た目ではない。
むしろ150円のコンビニ商品としては優秀かもしれない。カラメルソースのしたたり具合は「喫茶店」と名乗るのにふさわしい。どうやら見た目の良し悪しは、個体差によるものかもしれない。プリンが好きすぎて、つい細かいチェックをしてしまう。我ながら悪いクセだ……。
・スプーンは立つのか?
さて、今回の本題「スプーンは立つのか?」の検証に取りかかろう。まずはコンビニでもらったプラスチックスプーンを刺してみると……。
立つ!
まあ、プラスチックスプーンは軽いからね。とはいっても、刺す時の手ごたえは良いものだった。「芯のある柔らかさ」とでも言おうか。スッと入るが固すぎず、スプーンを通して程よい抵抗を感じた。お次はシルバーのスプーンだ。プラスチックのように軽くない。これを支えることができるのか?
いざ、挿入!
立った! 真っすぐに立った!!
浅めに刺したのにピタっと止まっている! 合格! 噂は本当だったんで合格です!! まるで岩に刺さった伝説の剣「エクスカリバー」のように凛々しい姿である。少し侮っていたようだが、スプーンを刺して初めて人気の理由がわかった気がする。
・スイーツ好きに人気
食べると先ほど見せつけた固さがウソのように柔らかい! 口に放り込むと口中の熱でトロリと溶けた。大変理想的な固さである。
個人的には、カラメルソースにもう少しだけ苦味が加わるとパーフェクトだ。それでも150円でハイクオリティ。これだけのパフォーマンスを叩き出すとは、栄屋乳業、恐るべしである。
スイーツ好き・プリン好きの間で人気沸騰している喫茶店のレトロプリン。問い合わせたところ、6月頭までの期間限定発売とのことなので目撃したら必ずゲットせよ! そしてスプーンを刺すべし!!