近頃、食品の販売方法が進化しつつある。たとえば、東京・虎ノ門ヒルズには「カキフライを買える自動販売機」が登場し、無人餃子直売所は店舗が増えている。非接触・非対面での販売に安心感を覚える人も多いようだ。
そんななか、無人「ホルモン」販売所が東京・恵比寿に誕生した! ここに行けば24時間、年中無休で上質なホルモンを購入できる! まさかホルモンまで無人販売化するとは、すごい時代がやってきたな……。
・ここでホルモン売ってるの?
そのお店「naizoo(ナイゾー)」は、JR恵比寿駅東口から徒歩約3分のところにある。お店にたどり着くと、「ここでが本当に無人ホルモン?」と思うようなオシャレ外観だ。バーかな? 雑貨店かな? 少なくともホルモンを販売しているようには見えない。
しかし立て看板を見ると、たしかに「無人販売所」とある。24時間営業でセルフレジを導入していることも記されているな。どうやら目的の店はココだ。
・単品購入も可
最近の無人販売所は、専用自販機を設置しているケースが多く、買い方はその自販機を見ればわかる。しかしここは自販機方式のお店ではない。さて困ったな、どうやって買うんだ? 冷蔵庫に貼ってある説明によると、庫内の箱をとって商品を箱に詰め、セルフレジで会計をする流れのようだが……。
箱は冷蔵庫の奥のヤツかな? 表面を臓器の形に切り抜いている。結構ロコツなデザインだな……。
購入方法はわかったのだけど、3つも4つもホルモンを買いたい訳じゃない。1つの商品を購入できれば満足なのだが……。冷蔵庫を前に立ち尽くしていると、なかからスタッフが出てきた。よかった! たまたまスタッフのいる時間に来れて。完全無人ではないので、迷ったらスタッフに聞いたら良いだろう。
スタッフによると、箱買いだけじゃなく単品購入も可能とのこと。ただしセットよりも1つあたりの価格が割高になってしまうそうだ。それでも4つも必要なかったので、単品購入することにした。ちなみに品揃えはその日の仕入れ状況によって変わるので、冷蔵庫のストックを確認すると良いだろう。
スタッフの手ほどきを受けながら、牛すじ煮込みを購入してみた。価格は1パック980円。決済はクレジットカードか交通系電子マネー、QR決済にも対応している。ただし現金での支払いには対応していないので、注意して欲しい。
・上質な肉だった
すぐに食ってみたかったので、持ち帰えるや否や、速攻で手鍋に放り込んで湯せんにかけた。
そしてアツアツになったところで、白ご飯の上にぶっかけてすじ煮込み丼にしてやった。
使用しているホルモンは、黒毛和牛の「ハラミ」と「ハラミすじ」、そして「フワ」だ。フワとは、ハツの上部に当たる部位なのだとか。ということで食べてみると……。
ウマい! これは良い焼肉屋で食える類のすじ煮込みじゃないか! 実は運営元の「ニュートファンダス株式会社」は黒毛和牛の内臓専門卸問屋と業務提携しており、鮮度の高い肉を仕入れることができるのだとか。その肉は屠殺(とさつ)後、15時間以内にマイナス60度で瞬間冷凍しており、高い鮮度を保っている。スーパーなどには出回らないモノを良い状態で提供できるという訳だ。
というわけで、ここは無人販売所にしてハイブランドのホルモン専門店だった。夜中に不意に、上質なホルモンを食べたくなった時、ここに行けば間違いないだろう。なお、オンラインストアでも商品を販売しているので、「行けない」という方は、そちらをチェックして欲しい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 naizoo ホルモンショップ
住所 東京都渋谷区恵比寿南2-3-15 ココスペース恵比寿南1F
時間 24時間
参照元:PRTIMES、naizoo
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]