2021年3月18日、USJの新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープンする。任天堂のテーマパークはもちろん世界初、誕生からおよそ40年……ついにマリオがゲームの向こうからやってきたゾォォォオオオオ!
というわけで今回は、グランドオープン前日に開催されたメディアツアーに潜入! みなさんより一足早く「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を体験してきたのでご報告したい。
・マリオたちがこっちの世界に!
大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン内の新エリアとしてオープンする「スーパー・ニンテンドー・ワールド」。“ニンテンドー・ワールド” と言いながらも登場するのはマリオ系のキャラクターなので、実質的には「マリオランド」と言い換えてもイイかもしれない。
さて、久々にUSJに降り立った、私(P.K.サンジュン)をアテンドしてくれたのは、コンシェルジュの大田さんである。キャスト100人のうち1人しか選ばれないというコンシェルジュは、まさにUSJを知り尽くした猛者。これ以上頼もしいナビゲーターは他にいないだろう。
「はじめまして。本日案内役を務めさせていただく大田と申します! サンジュン様にはぜひスーパー・ニンテンドー・ワールドをお楽しみいただいて、多くの読者の方にその魅力が伝わるよう微力ながら私もお手伝いさせていただければと存じます。どうぞよろしくお願いいたします!」
・熱血コンシェルジュ
ガタイの良さとは裏腹に、メチャメチャ腰が低い大田さん。マリオ……というよりはクッパ寄りのいかつさであるが、キラキラとした瞳はキノピオレベルと言っていいだろう。その大田さんにまず渡されたのが「パワーアップバンド」である。
「私が申し上げるのもアレなんですが、スーパー・ニンテンドー・ワールドは心の底から楽しめる新エリアでございます。……ただ! こちらのパワーアップバンドをつけていただけると100倍スーパー・ニンテンドー・ワールドを楽しめるんです!!」
マジかよ大田さん! というか、100倍は盛りすぎでしょ? ……と思いきや、ズバリ「パワーアップバンド」こそがスーパー・ニンテンドー・ワールドの肝であると同時に生命線。パワーアップバンド無くして同エリアは語れないほどの超重要アイテムであった。
ざっと説明すると、パワーアップバンドはUSJ公式アプリと連携するデバイスで、これがあると多くのアクティビティやエリア内の小ネタを楽しめるようになる。例えばパワーアップバンドをしてエリア内のブロックを叩くと、コインやスコアが貯まるというワケだ。
で、パワーアップバンドを装着してスーパー・ニンテンドー・ワールドに足を踏み入れると……
すげぇぇぇえええええええええ!
マリオやん!!
マジでスーパーマリオの世界やん!!!!!
目の前に広がっていたのは、我々がかつてテレビ画面の中で熱中したあの世界。クリボーやノコノコが歩き回り、パックンフラワーが不気味にたたずむあのスーパーマリオそのものである! こりゃめっちゃテンション上がるぜ!!
「はい、スーパー・ニンテンドー・ワールドはサンジュン様のような40代以上の方はもちろん、小さなお子様にもお楽しみいただけるかと思います。私自身、かつてやり込んだマリオの世界が実際に目の前に広がると……胸にアツいものが……! いや、コンシェルジュに涙は禁物、元気を出していきましょーーー!!」
わかるぜ、大田さん! 確かにこの光景は……来る。マリオにハマった人なら誰もが思わず「うわぁぁぁああ~」と口にせざるを得ない感動がそこにはあった。大田さんじゃなくても、胸にアツいものが込み上げてくる人は多いハズだ。
・マリオカートが……!
「今回はマリオカートも体験していただけます。こちらは専用のゴーグルを装着してお楽しみいただくアトラクションなのですが、僭越ながらきっとサンジュン様の想像を超える感動が待ち受けているハズです。ビックリしすぎないでくださいね?」
ちょっと盛りすぎじゃないの、大田さん? 確かにマリオカートはスーパー・ニンテンドー・ワールドの目玉的存在だ。でも私も大人ですからね? こう見えて色々と経験豊富ですからね? なんなら天邪鬼なところもありますからね?
……が!
マリオカートは想像の100倍すごかった!!!
正直に申し上げて、マリオカートは凄すぎて、逆にどう凄いのかがわからなくなるほど凄かった。ざっくり言えば、乗り物と専用ゴーグルが織りなす「VRアトラクション(?)」的な感じであったが、まあとにかくスゴイ。だって俺、本当にマリオたちとレースしたんだぜ? すごくないか?
ありがとう、マリオ。ありがとう、USJ。スーパー・ニンテンドー・ワールドでは、マリオたちが現実に飛び出してくる一方で、我々もマリオの世界に飛び込んでいた。ある意味で「はじめて本当にマリオに会える場所」──。それがスーパー・ニンテンドー・ワールドなのかもしれない。
というわけで、スーパー・ニンテンドー・ワールドは本当にすごいテーマパークだったから、機会があればぜひ足を運んでいただきたい。あ、大田さんは赤いジャケットを着てUSJのどこかにいるとのことことだから、ぜひ声をかけてくれよな!
参考リンク:スーパー・ニンテンドー・ワールド
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.