弁当箱の中には宇宙が広がっている。作り手によって、その中身が千差万別であるからだ。加えて1日として全く同じ中身である、ということも(多分)ない。要するに、弁当って良いものだ。

さて。記者が好きな漫画のひとつに『ハルとアオのお弁当箱』がある。この中に登場する弁当のおかずに、刺身をわさびしょう油に漬けて焼く……というものがある。これがとーっても美味しそうなのだ。実際に作ってみるとしよう! 

・晩御飯で残った刺身を使って

はじめに、漫画『ハルとアオのお弁当箱』についてザックリ紹介しておく。『月刊コミックゼノン』で連載中の作品で、登場人物のハルとアオが弁当を作りあう、ほっこりするお話だ。

今回作ろうとしている「お刺身を焼いたの」は、ハルと同じ職場に勤務する青年が祖母に作ってもらった一品。前日の晩御飯で余った刺身を、わさびしょう油に漬けてゴマをつけて焼くのだという。

見切り品として入手したものや鮮度がちょっと気になるという、ワケアリな刺身のアレンジレシピとしても活躍しそうな予感がする。よし、さっそく取り掛かるとしよう。

【材料】

刺身:好きなだけ

わさびしょう油:適当

【作り方】

1. わさびしょう油に刺身を漬け込む。わさびしょう油は、しょう油にわさびを適当に混ぜて作る。


2. 一晩冷蔵庫で寝かせる。


3. 刺身の水分をキッチンペーパーで軽くふき取り、ゴマをしっかりまぶす。


4. ゴマ油をしいたフライパンで、しっかり3を焼く。


5. 完成! 


・たっぷり目にわさびを入れると良し

ふむふむ、とっても簡単だな。時間があれば、焼く前にピチットでもう一晩ほど挟んであげると、モッチリすると思うぞ。

仕上がりについては、ぱっと見、刺身であったようには見えないビジュアル。これはこれで美味しそうだ。肝心の味はどうだろうか。パクっと口に放り込むと、んんんん……んーんまいっ!!!! 

しょう油がしっかり刺身に染み込んでいて、濃い目の味付けが弁当のおかずにピッタリ。酒のアテとしても、大活躍してくれること間違いなし。しょう油が香る魚と、まわりにくっ付いたゴマとの相性は言わずもがな抜群だ。

これは、お茶漬けはもちろん、パンに挟んだりパスタの具なんかにも使えるのではないだろうか。今後、色いろな食材との組み合わせを模索していきたい。

唯一の反省点は、わさびだ。記者はわさびしょう油を作る際、しょう油大さじ1、わさび小さじ1くらいの割合で作った。しかし、わさびの割合はもっと増やして、よりピリッとさせても良かったかもしれないと思った次第である。

簡単で、余りものでできて、しかも美味しい。これは、言うことなしだな! 素敵なレシピを教えてくれた『ハルとアオのお弁当箱』に感謝だ。今晩は刺身だという、そこのあなた。明日のお弁当に「お刺身を焼いたの」はいかがだろう。弁当箱の中に、新しい世界が広がること請け合いだぞ。

参考リンク:ハルとアオのお弁当箱
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼「お刺身を焼いたの」美味しいぞ

▼残りものの刺身を

▼わさび醤油をつけて

▼一晩寝かせて

▼ゴマを振りかけて焼くだけ

▼弁当のおかずほか、酒のアテにもピッタリ

▼このほか、美味しそうなレシピがわんさか載っている『ハルとアオのお弁当箱』。オススメです