「銀だこ」には、居酒屋業態の「銀だこ大衆酒場」がある。実はここ数年で店舗数を増やしており、その中には「銀のシリーズ」というメニューの提供を開始している店舗もあるのだが、ご存知だろうか。
そのシリーズ第1段が『銀の焼豚』で、2020年9月よりスタートしているのだ。実際に食べてみると、これが侮りがたい美味しさだった! 銀だこは庶民的な味を生かすのが上手いな~!!
・銀の焼豚
運営元の株式会社ホットランドは、コロナ禍でのテイクアウト・デリバリー需要の高まりを受けて、弁当や定食の販売に力を入れている。そんな中、9月2日より東京・高田馬場、王子、新小岩の3店舗で「銀の焼豚弁当」「銀の焼豚定食」(各税込780円)の販売を開始した。
高田馬場の店舗に行ってみたところ、暖簾にドン! と「銀の焼豚」って書いてある。たこよりも豚を売る気マンマンだな。
お店に入ると、客は私(佐藤)1人。しかし暇な訳ではない。最近はイートインの客よりも、テイクアウトやデリバリーの利用が増えているので、店内は閑散としていてもスタッフは仕事に追われている。
さて、メニューを見ると「銀の定食」は焼豚だけではなかった。銀のからあげしゅうまい定食(税込580円)、銀の焼とり重(税込780円)、銀のもつ煮定食(税込780円)の計4種類。酒場というより食堂の向きが強い感じがする。
夜はこれらにたこ焼きを含む居酒屋メニューがあるので、品ぞろえはかなり豊富だ。注文するのはもちろん焼豚の定食。銀だこの焼豚とやらを食べてみたい!
・食堂の定食だ
そして出てきた、街場の昔馴染みの食堂のような定食。いいね! この “当たり前の定食” って感じがとてもいい。
焼豚もとても美味そうじゃないか。製造は手仕込みにこだわっているそうだ。豚肩ロースとバラを使用しており、焼き目を入れて煮込んだら、特製ダレにひと晩漬け込むのだとか。そして焼き上げる際にも自家製ダレを使用しているらしい。
そうして生まれた艶やかな “照り” が、俄然食欲をそそる。
・ハムエッグ定食もお願いしたい
肉はホロリと柔らかく、食べると甘辛タレと肉の旨味が口の中に広がる。そして付け合わせがまた絶妙なんだな! モヤシとネギ、紅ショウガ、ゆで卵、メンマ。ラーメンでお馴染みの具材たち、この脇役たちも全部イイ! 互いに邪魔しないし、どれが欠けても物足りないラインナップである。
なお、ご飯は大盛り無料だ。この1皿ならご飯1膳くらいペロリと平らげてしまうだろう。できれば、この焼豚を1本を持ち帰りたい。そう思うくらいの代物だった。
今や銀だこは、ただのたこ焼き屋にあらず。食堂であり酒場であり、日本の伝統的な食文化を継承するお店と化している。この調子で、昭和の食堂メニューを充実させて欲しい。ハムエッグ定食とか出してくれるのを期待している。
・今回訪問した店舗の情報
店名 銀だこ大衆酒場 高田馬場さかえ通り店
住所 東京都新宿区高田馬場3-2-13ドムス・サニ・ヤナガワビル1F
時間 11:30~23:30