缶詰の王道・サバ缶。様々なメーカーで開発されており、どこのスーパーでも売られているこの缶詰は、缶詰好きが一度は通る道と言っても過言ではないだろう。
そんなサバ缶がローソンオリジナルから発売されていることをご存知だろうか。とりあえず、私(中澤)は知らなかった。これ、ウマイんだろうか? いち缶詰好きとして気になったので買ってみた。
・コンビニPBの缶詰
勝手ながらコンビニPB商品のイメージを申し上げると、可もなく不可もなくという感じ。価格帯を低く抑えるためか、はたまた幅広い好みに対応するためか、平均的な味に収まっていることが多い気がする。ビックリがないというか。
・開缶
特にサバ缶などは、どこのメーカーのものもそこそこウマイ安定型だ。裏を返せば、前述の可もなく不可もなくのレベルに陥りやすい商品な気がする。そのため、どちらかと言うと期待していなかったのだが、開けてみると……
ギュウギュウ。みっちりした詰まり具合は、ひと欠片をつまみ出すのも苦労するレベル。よく缶詰に収まってたなコレ。
・ウマさの理由
しかも、食べてみるとこれがウマイのだ。身はジューシーで柔らかく、サバの風味も強い。なんなら、どこにでも置いているちょいお高めサバ缶のマルハニチロ「花月」よりウマイ気がする。税込188円なのに!
正直、コンビニPBのサバ缶のコスパではない。188円でこの味は完全に突き抜けていると言える。しかし、なぜだろう? 缶詰の詰まり具合から味までどこか覚えがある気がするのだ。そこで製造所を確認してみたところ……
高木商店だと……!?
その名前を見て私は納得せざるを得なかった。以前の記事で、日本一缶詰を置いている酒屋の店主が「間違いない」とオススメした缶詰メーカーだったのである。
・こだわり
価格は188円と、高木商店の販売している「寒さば」より122円も安いので、さすがに同じ味とまではいかないが、サバと言えば高木商店。ローソンオリジナルでもそのこだわりは健在なようだ。コンビニPB商品のイメージが一気に覆された出会いだった。
【追記(2020年12月13日13時55分)】
ローソンのサバ缶はマルハニチロとの共同開発商品のため、内容の一部を変更しました。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.