この冬のサイゼリヤはヤバいかもしれない。もちろんいい意味でだ。2020年12月9日、サイゼリヤは冬のグランドメニューの改定を行った。その目玉は大人気「辛味チキン」が巨大サイズになった「骨付きもも肉の辛味チキン」であるが、実はもう1つ見逃せない新メニューが登場していることをご存じだろうか?

そう、それこそが『イタリア風もつ煮込み』である。これまでは千葉県と大阪府の一部店舗でしか販売されていなかった同メニューが、満を持して全国販売を開始した。ズバリ、この冬のサイゼリヤは本気だ。

・ついに全国販売開始

一部店舗で試験的に提供されていた『イタリア風もつ煮込み』については、以前の記事でご紹介している。あまりのウマさに感動してサイゼリヤに問い合わせたところ「いずれ全国販売できればと考えております」と話していたから、ある意味で予告通りの登場というワケだ。

しかもテスト販売からわずか2カ月後に全国販売を開始したことを考えると『イタリア風もつ煮込み』は、かなりの好評を博したのであろう。テスト販売の結果次第では全国販売に辿り着かないメニューも少なくない中、わずか2カ月での昇格という事実が、いかに『イタリア風もつ煮込み』が好評だったのかを物語っている。

で、イタリア風もつ煮込みは全国販売になっても圧倒的にウマかった。濃厚なモツとトマトのマイルドな酸味、そして白いんげん豆のトロリとした食感のコンビ―ネーションは “350円の奇跡” と言えなくもあるまい。少なくとも、350円で同じクオリティの料理を作れる人は少ないハズだ。

また、相変わらずモツの臭みは一切感じなかった。芳醇なモツの旨味を最後の1滴まで味わうため、イタリア風もつ煮込みのお共にはぜひ「ガーリックトースト」をオススメする。器がピカピカになるくらい最後の最後まで “350円の奇跡” を堪能して欲しい。

・もつ煮込みとチキンだけじゃない

さて、今回のグランドメニューの改定でスゴイのは「骨付きもも肉の辛味チキン」と『イタリア風もつ煮込み』だけではない。パスタ・ピザ・スイーツに至るまで、大人気メニューを惜しげもなく投入しているのだ。

例えば「スープ入り塩味ボンゴレ」は、あさりの旨味を存分に生かした安定のメニューで、たったの500円という価格も非常に魅力的。また「ソーセージピザ」は、20年前の人気No.1ピザが復刻した記念の一品となっている。

さらにさらに、大人気のパンナコッタには、ほろ苦いキャラメルとシャキシャキりんごのハーモニーが美味しい「キャラメルりんごのパンナコッタ」も登場だ。ご覧のように、この冬のサイゼリヤは間違いなく本気を出してきている。

聞くところによると、新型コロナウイルスはサイゼリヤにも大きな影響を与えているという。かつてサイゼリヤの社長が「このままでは飲食業界が持たないかもしれない」と話していたが、その対抗策がグランドメニューの改定にも反映されているのだろう。

お客様のために美味しい料理を惜しみなく投入していく──。この冬のサイゼリヤは紛れもなく本気、逆に言うと今が正念場なのかもしれない。サイゼリヤが無くなったら非常に困るので『イタリア風もつ煮込み』も「辛味チキン」もジャンジャン食べまくります。

というわけで、ただでさえ最高なサイゼリヤがかなり気合いを入れているから、気になる人はぜひ各種メニューをご賞味いただきたい。また、一部の商品以外はテイクアウトも可能なので、おうちでサイゼリヤパーティーなんかもオススメだ。

参考リンク:サイゼリヤ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.