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松屋の『オマール海老ソースのチキンフリカッセ』を食べてみた / 感動のチキンと幻惑のオマール海老、そして激怒

2020年11月20日

お待ちかね、松屋のテストメニューの時間がやってきた! 今回は『オマール海老ソースのチキンフリカッセ』だ! ……と言われても、ぶっちゃけピンと来ないのは、きっと筆者だけではないと思う。

チキンはよくわかる。オマール海老もなんとなくわかる。要はロブスターだろ? しかしフリカッセはよくわからない。そして全部揃うと、なんだかスゴそうということ以外、何もわからない。いったいどのような料理なのか、さっそく食べてきたぞ!

・いつも通り

まずはテスト店舗についてだが、松屋の公式Twitterにてリンクが公開されているので、各自お住まいの地域に合わせて検索していただきたい。やはり東京が18店舗とぶっちぎっているが、いちおう北海道から福岡まで幅広く分布している。

残念ながら近所にテスト店舗が無い場合でも、そう気落ちすることは無いだろう。なぜなら、きっと遠からず全国展開されるだろうから。根拠は無い。しかし、このメニューがヒットしないなら、もう何がヒットするのかと。それくらいにウマかったのだ。これは売れる。


・ライス並盛830円から

『オマール海老ソースのチキンフリカッセ』は、ノーマルの定食のライス並盛が830円で、W定食なら1230円だ。60円プラスでポテトサラダセットを選択することも可能。券売機の表示には、ニンニクを使用しているとの注意書きが。


なお、ライス大盛り無料サービス実施中なので、ライスは大盛でも特盛でも、並盛と同じ値段で食べることができる。今回はとりあえずW定食を選択。


・デカい

注文から待つ事しばし……


何だかデカいぞ。松屋のいつもの黒いプレートが『オマール海老ソースのチキンフリカッセ』でほとんど埋まっている。これは食べ応えがありそうだ。


イマイチどんなものかイメージがつかない『オマール海老ソースのチキンフリカッセ』だが、実際に目にしてもやはりよくわからない。見た感じ、シチューみたいなものなのだろうか? それはともかく……



チキンがめっちゃ入ってるじゃないか。あの「ごろチキ」や「シュクメルリ」に入っていたものと同じようなサイズ感のチキンが、過去最高クラスでゴロゴロと入っている。W定食だから多めになっているというのもあると思うが、それでもテンションがあがる。

ちなみにチキンの他に、それなりのサイズを維持したままの具と言えば、微妙にマッシュルームが漂っているくらい。だがそれがどうした。一向に構わん。むしろもっとやれと言いたい。肉こそが正義。


・オマール海老

それではいよいよ食べてみよう。良いサイズをした、柔らかそうなチキンのブロックを一つ口に放り込む。これはやはりクリーム系のシチューみたいなモノではないのか? ソースからほのかにガーリックが香る。チキンは安心のクオリティで、とてもよくソースの味が染みていて柔らかい。

ソースからは濃厚な海老フレーバーが香る。まごうこと無きオマール海老味。なるほどなぁ。『オマール海老ソースのチキンフリカッセ』とは、オマール海老風味のクリーム系ソースと、そのソースがよく染み込んだチキンのことだったか。

と、その時口から脳に伝わってくる情報に違和感が。今食べているのはチキ……これは海老? 肉厚な海老のカタマリでは? いやいや、そんなはずはない。どう考えても口に入れたのはチキンだった。


そもそも、入っているデカい具材は全てチキン。あくまで海老風味はソース由来。しかし、ソースがチキンに染み込みまくっているせいか、チキンのカタマリが肉厚な海老のごとく感じられ始めたではないか。

もしかしたらこれは、筆者の味覚が貧相だからかもしれない。いかなる理由にせよ、そこからはチキンが全てオマール海老の肉のカタマリに感じられるという展開に。まるで幻術にでもかけられたかのようだ。

もはや筆者の脳はチキンをチキンだと認識しなくなっていた。完全にオマール海老パラダイス。ソースの出来と、チキンへの味の沁み込み具合が半端ないのだ。レジェンド入りしてもおかしくないクオリティではないだろうか。


・激怒した

こうしてクオリティの高さを体感し、『オマール海老ソースのチキンフリカッセ』のヒットを確信した筆者。濃厚なオマール海老フレーバーの余韻が残っていてハッピーだ。

良いモノを食べた。さて帰るか……と席を立とうとしたその時。



サラダが残っていた。


え、お前居たの? 全然視界に入らなかったけど、マジで居たの? 写真を見返してみると、サラダはプレートに入りきらず、横の方に押し出されていたもよう。


嘘だろ? オマール海老と共に帰りたかったから、最後に食べるのはオマール海老だと決めていたのに? しかし、野菜を残して帰るのは大人としてどうかと思う。食べるしかないではないか

せっかくのオマール海老フレーバーだが、どうやら筆者が余韻を楽しみながら帰ることは叶わないようだ。『オマール海老ソースのチキンフリカッセ』は、普段からそれなりにクオリティの高い松屋の新商品の中でも、頭一つ抜けたものを個人的に感じた。

ソースの濃厚なオマール海老フレーバーと、それがしっかり染みた柔らかいチキンの絶妙なコンビ。普段はなかなか食べられないセレブな海老の風味を、かつてないレベルで堪能できたというのに。

しかしそれらも全て、最後の最後で野菜味に塗りつぶされてしまうのだ。この不可避な悲劇を前に、筆者の中ではサラダに対する激しい怒りが渦巻き始めていた。もはやサラダの器の縁の青さすら腹立たしい。皆さんは、早い段階でサラダを食べてしまうことをお勧めする。この素晴らしきオマール海老フレーバーは、何にも邪魔させてはならない。

参照元:松屋、Twitter @matuya_foods
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼レジェンドだと思う

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