マクドナルドにて2020年10月21日から販売が開始されていた「ヤベェよ、ダブチ!」シリーズ。キムタクがまたクセの強い独特の持ち方をしているCMのヤツ……と言った方がピンとくる方もいるかもしれない。
単にダブルチーズのアレンジ版だろう……的な感じでスルーしていたのだが、あることに気づき、そして疑いを抱いてしまった筆者。もしかしたらこれは触れてはならない禁忌かもしれない。だがあえて追及しようと思う。もしや『ハミダブチ』と『トリチ』って、ほぼ同じモノなんじゃないのか?
・ヤベェよ
きっかけは、筆者が近所のマクナル前でキムタク風のバーガーの持ち方を練習していた時に得てしまった、とある「気づき」だ。「ヤベェよ、ダブチ!」シリーズは『辛ダブチ』、『ハミダブチ』、そして『トリチ』の3種展開。
今回『辛ダブチ』は無関係なのでおいておくとして、『ハミダブチ』と『トリチ』の2種はどちらも420円。そして、公式HPにある両者の説明には、それぞれ以下の記述が見られる。
ハミダブチ:「つなぎの入っていない2枚のジューシーなビーフパティは、「ダブルチーズバーガー」の1.3倍*以上のバンズからはみ出るサイズの大きさ~(*焼成前重量比)」
トリチ:「つなぎの入っていない100%ビーフパティが3枚も入った魅惑のトリプルビーフパティに、コクのあるチェダーチーズを3枚サンド~」
おそらく、両者とも使用されているパティの質は同じものなのだろう。主な違いとしては『ハミダブチ』はパティのサイズがデカく、『トリチ』にはパティが3枚入っている点だ。そして、くりかえすが……
どちらも420円
値段が同じ。思ってしまたのだ。もしかしてこの二つ……肉を縦に積んだか横に引き延ばしたかの違いだけで、ボリュームや中身は同じモノじゃないのか……?
広告のキムタクの顔の下には、『ハミダブチ』と『トリチ』の大きい写真が掲示されていた。この疑問を胸に抱いてしまった筆者の目には、パティの枚数やサイズを除けば、もはや両者は同じモノに見えてしまう。そちらが気になって、キムタクですらも意識の外だ。これは詳しく調べねばなるまい。
ここで先に結論を述べよう。当初筆者が抱いた『ハミダブチ』と『トリチ』に対する疑いは、恐らく間違いだ。両者は同じモノではないと思う。むしろ、そこには些細ながらも明確な優劣が存在したのだ……。
・検証
ということで、急いで『ハミダブチ』と『トリチ』をゲット。
まずは重さを計ってみると、『ハミダブチ』は193グラム。『トリチ』は213グラムであった。てっきりほぼ同じ重さだと思っていたため、これは意外だった。同じ値段なのに『トリチ』の方が重いとは。ということで、早くも『トリチ』が重量に対するコスト比で『ハミダブチ』を上回ることが明らかになってしまった。
ここで終わってもいいが、せっかくなのでもう少し違いを探ってみよう。まず、両者の20グラムという差だ。これは肉の量の差か、それとも見た目的に明らかなチーズ1枚分の差だろうか? 分解してみると、『ハミダブチ』は確かにパティがデカい。入っている具材はチーズ、ピクルス、玉ねぎ、そしてケチャップ。
『トリチ』の方は、パティが3枚。チーズも『ハミダブチ』より1枚分多い。しかし、その他の具材やソースは『ハミダブチ』と同じ。
・肉の量は
試しにパティの重さの違いを調べてみよう。全てのパティから、付着するチーズや具材を、できるだけそぎ落としていく。
こうしてパティと、除去できなかった分のチーズのみの状態での重さを比較すると、『ハミダブチ』が104グラムに対し、『トリチ』は111グラムであった。ほんの7グラム差とはいえ、『トリチ』の方が重いという結果に。
しかしパティが3枚な分、『トリチ』の方が除去できなかったチーズの量は多い。なぜなら除去できないチーズの量はパティとチーズがふれている面積に比例し、それは明らかに『トリチ』の方が広いからだ。そのうえで、両者の差は7グラムというわずかなもの。
しかし全体の重量は『トリチ』の方が20グラムも重かった。試しに、一番下のバンズに乗せておいたチーズやピクルス、そして玉ねぎの重さを比べてみたところ、『ハミダブチ』が50グラムだったのに対し、『トリチ』は66グラム。ピクルスや玉ねぎはともかく、チーズの量の違いは一目瞭然だ。
一番上のバンズに付着してしまって剥がれない分や、分離する際に包丁にわずかに付着してしまった分によって、チーズの重さの誤差は拡大している。しかし、極力チーズを除去した状態のパティの差。そして、剥がしたチーズや具材をかき集めての比較から、両者の最大の違いはチーズ量(恐らく1枚分)で、肉の量はほぼ同じという可能性が濃厚なのではなかろうか。
・違っていた
もしや『ハミダブチ』と『トリチ』ってほぼ同じモノなんじゃないのか? 冒頭にて筆者が抱いたこの疑問は、結果として間違いであったことが明らかになった。両者は、この計測結果を見る限りにおいて、肉の量こそほぼ同じと言っていいと思う。
しかし、チーズの量は違っていた。『トリチ』の方が明らかにチーズが多いのだ。これはもしや、(重さを計った時点で出ていた話ではあるが)『ハミダブチ』は、『トリチ』よりもコスパが低いのではなかろうか……?
値段は全く同じ。肉の量もほぼ同じ。しかし重さでは『トリチ』が勝り、チーズの量も『トリチ』が勝っていた。今回の探求の結果は、少なくともコスパにおいて『トリチ』が優れていることを示唆しているのだ。そういえば、『トリチ』のキャッチコピーは「ブッチぎりでトリチ」というもの。今思えば、このコピーが全ての答えだったのかもしれない。もちろんどちらを良しとするかは人それぞれ。筆者は『辛ダブチ』が一番好きだ。
参照元:マクドナルド、Twitter @McDonaldsJapan
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
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▼持ち方もだが、左手の動きが気になる
ブッチぎりで #トリチ 🍔⏫
木村拓哉さんも「ダブチじゃない」と言ってしまうほどボリューミーなトリチが待望の復活😁
ダブチ好きなら絶対に食べておきたいバーガーです👍#ヤベェよダブチhttps://t.co/TDCe4Hzkwa pic.twitter.com/LRkZunwqsy— マクドナルド (@McDonaldsJapan) October 28, 2020